Tableau Conference19まであと40日:100倍楽しむための準備
Tableau Conference19まであと40日ですね。
せっかくお金と時間をかけて行くのですから、現地に行った時に少しでも多く吸収しておける状態に自分を持っていきたいですよね。このイベントはしっかり予習をしておくと現地で理解が深まりとても楽しめます。その意味で、予習は出張コスト(時間・お金)のROIをあげる一番の近道と言えます。
私がTC前の準備で行っていることを具体的に紹介と解説
下記が、私が3ヶ月ほど前から実行してることです。多くが知っていることの繰り返しでありますが、敢えてこの時期に再びしているのは、その中で記憶を新鮮なものにしているのと、98%は知っているが2%はないかを考えたり、2%を実際に取りに行くためです。
1) Tableau Official Training(Fundamental,Intermediate,Advanced)の復習
観点としては、忘れていることはないか/知らないことがないか/自分の技と融合できないかを批判的に考えるという点と、バージョンアップの差分などの確認です。
当然ながら、一人でさわっている機能には網羅性がありません。例えば、地図(ジオコーディング系)を使わない人はずっと使わない傾向にあります。なので、自分が普段使わない機能でも、すぐに思いつける状態にするために記憶を新たにする時間という位置付けです。
2)トレーニングビデオを全て再確認
こちらは知らないことを知るという意味ではなく、知っていることが異なる観点で話されていないか、自分の理解が単純化されすぎてないか、同じことをさらに適切な言葉で説明していないかを知るためのものです。
Tableauのバージョンが上がるにつれて、無料トレーニングのコンテンツも最近充実してきましたね。これだけでは実務では全く太刀打ちいかないと思いますが、良いことですね。
3)海外スーパーユーザーらの活動を追い、話している言葉、作品を知る
海外のスーパーユーザーたちのTwitterを追い、彼らの作った作品を見て、理解できるようにします。この作品を解くプロセスの中で、英語の練習もできます。これは強力なTCへの予習になります。なぜなら、その作品で使われている言葉、Tableauの技術など同時に同じコンテキストで生の情報で知ることができるからです。TC 19ではZENMASTERセッションというのも多く割かれています。海外のTableauユーザーをあまりご存じなければ、 海外のZENMASTERらは最低フォローし、活動や作品、思想を知っておくことで、現地に行ったときにその作品の表面的な部分や言葉になっている部分だけではなく、「根底にある思想」から理解できるようになれることを目指します。
4)英語のブラッシュアップ
ペラペラに何でも喋れるという状態になる必要はありません。もうあと40日ですから、TCのためだけに戦略的にいきましょう。
英語を使う明確で具体的な目的があるとき、TOEICなどの英単語帳や日常会話スキルアップ的なことをやるのはとても効率が悪いです。なぜなら、多くの日常英会話は、データやTableauのことについて語っているわけではないからです。
時間が限られている状況で一番効率が良い英語学習方法は、個別具体的なそれぞれのセッションに必要な学習を英語でしておくことです。その領域周辺を英語で学んでいくのです。そして、知らない英単語が出たらメモしておいて、リスト化していき、何度も見ることで記憶に定着されます。
初めてみる単語はほぼ現地で聞き取れません。また、書き留める時には、その文章全体で書き残しておくとベストです。文脈によって意味合いが変わるからです。
また、固有名詞と固有名詞の発音は何度も聞いておくことをおすすめします。例えば、「Alteryx」は日本語で「アルタリクス」が一番近いですが、英語では「おーとりっ」のような言葉に聞こえるかもしれません。このようにご自身が現地で聞き取れない固有名詞が出てくると、それが気になってしまって次に続く文章は頭に入ってこないものです。界隈での固有名詞そしてその発音は予習しないと現地の時間がもったいないです。
こちらに関連して、見ておくべきYoutubeを列挙し、個別具体的なセッションに関して具体的に行うべき予習材料を挙げながら6章で説明します。
5)どのセッションにも共通で重要な概念
個別具体的なセッションの解説の前に、どのセッションにも共通で重要なものがあります。「行の概念」「ペイン」「ピル」「マーク」です。これらは、一見基礎に見えて理解がゆらぐポイントなので、私の過去のオープン講義でも意識して何度もお話してきました。
加えて、復習ポイントとして特に重要な2点が、「LOD」と「インタラクティブ機能」です。今年はとてもバージョンアップが早くキャッチアップも大変ですが、この2点に関してはTC前に練習しすぎて損をすることはありません。
6)個別具体的なそれぞれのセッションに必要な具体的な予習材料とポイント
それでは、個別具体的なセッションに関して内容と予習ポイントとその具体的な材料、見ておくべきYoutube動画、読んでおくべき海外ブログなどについて詳しく解説します。前回私がロクシタン・ジャポンさん、日本コカ・コーラさんスポンサーのもと行いました講義中に話した内容からさらに具体的な解説と予習材料を解説します。
今年のTCカテゴリは下図の左のようになりますが、日本語での関連キーワードとしては、右記のようになります。セッションの予約は10月16日からスタートするようですので、こちらで理解を深めて狙いを定めておくことが大切です。人気のものは一瞬で埋まるからです。
1) Data Culture
これらはData Cultureという言葉通り、データ文化の話に焦点があたるものです。組織でTableau普及させるときのコツであったり、部署内での展開を加速させる話が多いです。このトピックを語る際に、EnablementやAdoptionという言葉も頻出する関連ワードです。
具体的には、「Xヶ月(X年)」でX件のライセンスを展開、というビッグカンパニーからの講演が多いですが、同じ業界・領域だと参考になるものもあるでしょう。昨年は、自国だけではなく海外支社全体のグローバルで展開するときのコツなども話されています。ただ、他に同じ時間帯で行きたいものがあるならば、現地で聴講する優先順位は下げるというのも一つの手です。実践的かどうかは事前判断がかなり難しいのと、これらに関しては後から動画で確認することも多いからです。こちらのセッションに関しては特段予習は不要かと思います。
2) Dashboard Design
こちらはビジュアライゼーションテクニック、ダッシュボード設計テクニック、ビジュアルアナリティクスの真髄、コーポレートデザイン(会社標準でのフォーマット作成)などについて語るセッションです。マルチデバイス対応などの観点でのモバイルレイアウトの話をするセッションもあります。
このセッションに出たい場合、予習をすると百倍楽しくなるので必須です。
学習をするときに重要なのは、予習材料を聞き流したり読み流したりするのではなく、「この場合はどうするのか?」「もっと簡単な方法はないのか?」「自分の知っているこの技とはどう違うのか?」などと自分の理解に対して批判的思考をしながら進めることです。
<予習材料>
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