公共交通の利用実態「いきいきパスデータ」から見る効果的な自治体データの可視化
ごあいさつ
「データプラットフォームくれ」では、APIを用いた呉市のデータ提供と、それらのデータを活用したユースケースを公開しております。
ユースケースは現在5つ公開中です。
本noteでは、今回もユースケースを1つご紹介させていただきます。
いきいきパスデータの可視化と分析
今回ご紹介するユースケースは「いきいきパスデータの可視化と分析」です。
→いきいきパスとは
呉市では、高齢者の方の移動支援として、バスの運賃を助成するバス優待運賃助成事業を実施しており、70歳以上の方に優待証(いきいきパス)を交付して閉じこもり防止や社会参加の促進を図っています。
いきいきパスは呉市内の路線バスや、各地区の生活バスで利用ができます。
本ユースケースについて
本ユースケースでは、呉市の高齢者の方の移動を支援するためのサービスである「いきいきパス」のデータを利用し、人の移動について分析することで、どのようなモビリティやサービスがより快適な生活につながるのかを検証します。
今回、広島電鉄 辰川線 辰川方面の乗降客数と各バス停の乗降客数を集計し、可視化してみました。これにより、高齢者のニーズや現状のモビリティについて考えることができます
選択された期間のいきいきパスによる広島電鉄 辰川線の乗降者データを確認できます。
混雑レベルを 赤 > 黄 > 青 と分けて可視化しています。
停留所をクリックすると総乗降者数、停留所を繋ぐ線をクリックすると乗車人数が確認できます。
期間は「全期間」、「平日」、「土日」、「火曜日」の4種類を選択することができ、呉市は主要施設が火曜日に定休日を設けていることが多いためピックアップしています。
いきいきパスデータ活用事例
いきいきパスデータの活用事例としては、以下のようなものがあります。
ルート改善と新たなバス停設置の検討
データから乗降車数が多いバス停を特定できるため、高齢者の利用が集中している地点を把握することができます。この情報を元に、混雑が予測されるバス停への対応や、新たなバス停の設置の検討が行えます。
需要予測に基づく効果的な運行計画
曜日や時期ごとの乗降客数の変化を把握することで、需要のピークやオフピークを把握できます。これにより、特に需要が高まる時間帯や日には運行本数を増やしたり、需要の低い時間帯には運行本数を削減したりすることで、運行コストを最適化し、効果的な運行計画を立案できます。
ユーザーエクスペリエンスの向上
乗降客数が多いバス停の混雑レベルを把握できるため、高齢者がストレスなくバスを利用できるような工夫が可能です。例えば、混雑時には追加のバスを運行する、待ち時間を短縮するための案内サービスを導入するなど、利用者の利便性向上につながる施策が考えられます。
マーケティングと広報活動
バス優待運賃助成事業の知名度向上や利用促進のために、データに基づいた広報活動が重要です。高齢者の利用が多い停留所や路線を中心に広告展示を行う、地域の情報誌やWebサイトを活用して優待証の申請方法やメリットをアピールすることで、さらなる利用拡大が期待できます。
【データプラットフォームくれ ユースケース:いきいきパスデータの可視化と分析URL】
「いきいきパスデータの可視化と分析」のユースケースでは実際にマップ等を操作することができます。
ぜひ、データプラットフォームくれのAPI提供、ユースケースをご覧いただき、実際にご利用いただければ幸いです。データを利用した地域課題解決やスマート化をご体験ください。
【データプラットフォームくれ URL】
【データプラットフォームくれ APIドキュメント URL】