フォローしませんか?
シェア
第三部 ミスターシェイクハンド再び 冬のある日 私と仲介屋は依頼を受けて大手町の高層ビルに向かった。 二十畳くらいの会議室に通された。 汗がじんわりと出てくるのを感じる 室温はたぶん二十度くらいだろう 男が話し出す 「私は依頼人の代理人です。本日 お二人に来ていただいたのには訳があります。それはこれまでのお仕事とは性質が異なるからです。作業自体は変わりませんが、人助けなのです」 私が身振りで続けるように示すと、 「あなたが溶かした人間は実は生きているんです」 妙