「ゴールデンカムイではなく ゴールデン亀井 後編」
「箱根に行くんなら、家永さんと一緒に行ってやってくれ」
家永さんというのは旅館のお客さんで、口元にあるほくろが 妖艶なお姉さんという感じを醸している。白石は早くも くっつかんばかりになって話を聞いている。
「家永さんは箱根に何しに行くんですか?」
「手術 首をちょっと」
「あ そうなんですか 良くなるといいですね」
「? ええ ありがとう」
「白石 あのお姉さんと何話してたんだ?」
「ああ 病気で手術を受けるらしい。」
「そうか 顔色悪そうだもんな」
その家永さんが車で箱根