Hikakinとはじめしゃちょーのゲーム実況比較!ChatGPTによる感情分析
YouTubeの世界では、ゲーム実況は依然として人気のジャンルです。その中でも、Hikakinとはじめしゃちょーは、日本のYouTubeシーンを代表する二大スターと言えるでしょう。
今回は、大きな反響を呼んだSteamの人気タイトル「8番のりば」の二人のゲーム実況スタイルを比較しながら、分析してみたいと思います。
1. Hikakinとはじめしゃちょーについて
Hikakin(登録者数 618万人 2024/9/20 時点)は、ビートボックスから始まり、商品レビューやゲーム実況など幅広いコンテンツを展開するYouTuberです。一方、はじめしゃちょー(登録者数 293万人 2024/9/20 時点)は、ゲーム実況を中心に、コメディやチャレンジ系の動画で人気を集めています。
両者ともゲーム実況チャンネルを運営しており、登録者数も国内トップクラスです。両者とも10代から30代の幅広い層に支持されていますが、
Hikakinは家族向けのコンテンツも多く、より幅広い年齢層に人気がある
はじめしゃちょーは、特に10代後半から20代前半の若者が根強い支持
といった違いもあります.
2. 8番のりばについて
今回は2024年 5月末 SteamでリリースされSNSでも話題になった「8番のりば」のゲーム実況動画を分析します.
このゲームは脱出ホラーゲームとなっており、地下鉄の車内で起きるさまざまな異変に対処しながら脱出を目指すという内容です.
3. ChatGPTによる感情分析
今回の分析ではYouTubeの文字起こし機能を使い、ゲームプレイ時に話している言葉を取得しました.
分析対象動画は次の2つの動画です
『8番出口』の続編『8番のりば』初見プレイ!全異変回収クリアなるか!? 【今話題】
【8番のりば】8番出口の続編のゲームが恐さ倍増して帰ってきた...
感情分析(Sentiment Analysis)とは、自然言語処理などを用いて文章から感情や意見を自動的に抽出し、分類する手法です。
ビジネス、特にマーケティングに応用が広く
ソーシャルメディアの投稿分析
製品レビューの評価、顧客フィードバックの分類
などを通じて企業のマーケティング戦略や商品開発に活用されています。
今回は生成AIツール for ExcelというExcelアドインを使い、ゲーム実況の文字起こしで得られた各センテンスについて感情と意図のカテゴリ分類を行いました.
感情のカテゴリー:喜び、期待、怒り、嫌悪、悲しみ、驚き、恐れ、信頼(8カテゴリー)
意図のカテゴリー:笑い、ツッコミ、興奮、驚き、感想、不満、疑問、ユーモア、期待、その他(10カテゴリー)
生成AIツール for Excelの導入などはこちらの記事が詳しいです.
4. 分析結果
はじめに効率的な分析を行うにはダッシュボードツールを使うとよいです.
最も割合の多い感情は「喜び」
Hikakin、はじめしゃちょーともに最も割合の多い感情は「喜び」で、3割後半となっています. また2番目に多かったのは「怒り」でした.
Hikakinは「怒り」の感情割合が29%と、はじめしゃちょーの20.7%と比較して約8pt高い数値になっています.
意図TOP3は「笑い」「ツッコミ」「興奮」
意図別で見ると、TOP3の順序は「笑い」「ツッコミ」「興奮」の順となっています.
一方、TOP5以降では両者の違いが現れます.
特に顕著なのは「不満」のカテゴリーで、Hikakinでは49件に対し、はじめしゃちょーでは9件と約5倍の開きがあります.
Hikakinははじめしゃちょーよりも「不満」を多く発している
実際に不満の中身を見てみると、ゲーム内の異変へ対処ができない不満を言語化しているように見えます.
これらがなかなかゲームがクリアできないフラストレーションを醸成し、視聴者を引き付けているのかもしれません.
5. まとめ
以上のような動画の分析手法はYouTuberの競合動画分析などに応用が可能です!動画演出の研究や、視聴者とのエンゲージメント向上に活用できます。
今後は、他ジャンルの動画や他のYouTuberとの比較分析を行うことで、より深い洞察につながるかもしれません。
Enjoy YouTube!
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