騒音被害者に「◯◯しろ」と言う声


 ネット上では騒音被害者に対して◯◯しろと罵倒する声が少なくありません。騒音被害者たちは加害者や無関係な人たちから繰り返し同じことを言われることで二次被害を被っています。
 それらの◯◯しろ!という声は浅はかで何も実情を知らないことが分かります。ネットの知識や他人の言葉の丸パクリやその場の思いつきばかりです。騒音被害者たちは真剣に悩み解決法を考えていて既にあらゆる方法を可能な限り試した後なのです。
 今回は頻出の◯◯しろ!について少しだけ触れていきたいと思います。

耳栓しろ!

 一番多いのがこれです。多くの騒音被害者はその辺で買える耳栓ではなくネットで高性能な耳栓を買っています。いちばん有名なのはモルデックス社の銃の練習に使うようなタイプでしょう。補聴器が必要なお年寄り以下の聴力まで落とすことができますが、苦情を言いたくなるほどの騒音というのはその程度では防げないレベルのものです。小さな雑音がカットされることで大きい騒音だけが耳に入ってくるようになってしまい、逆効果な場合もあります。耳の中もボロボロになります。私は耳鼻科で薬を出してもらっています。

ノイズキャンセリングヘッドフォンを使え!

 ノイズキャンセリングが強いのは低音です。子供の声などの高音には弱いです。音楽を爆音でかけてヘッドフォンを使ってる人は多いと思います。私もそうしています。ずっとヘッドフォンを使ってると疲れます。耳も悪くなっていきます。ある程度は騒音を誤魔化すことができますが、全ての音を防げるわけではありません。たとえば5人ぐらいの子どもがドッジボールなどして熱狂して奇声をあげると余裕で貫通してきます。

二重窓にしろ!

 新しい家はだいたい既に二重窓だと思います。防音用の高価な二重窓にまでしてる人はあまりいないと思いますので改善の選択肢としてはありなのかもしれません。ただし高価です。そして最大45db程度のカット率だそうですので、本当に強烈な騒音は解決できないと思われます。

警察を呼べ!

 夜間騒音などに対して言われることが多いです。確実に全員呼んでます。しかも何度も。警察は「注意しかできない」そうなので改善されることはありません。騒音に対する法規制がザルだからです。
 注意された人間は反省しません。翌日また同じことをします。10分後に戻ってきて同じことをします。腹いせにもっと騒いだりします。

◯◯に相談しろ!

 とっくにやれることはすべてやっています。役所のすべてのあらゆる窓口、警察、学校、政治家etc.
 脊髄反射で◯◯しろ!と言う人は知らないであろう方法も全部やっています。例えば役所はたくさん相談窓口がありますが見せかけだけの窓口で意味がないことはご存知でしょうか?相談内容を喋った後にこう言われます「情報を回していきます」。担当部署に丸投げするだけなのです。その部署のその担当が何もしなかったら何も起こりません。市長が直接相談内容を読みます!と謳ってる自治体が多いですが同じです。秘書か何かが担当部署に回して終わりです。
 そして最後に何が待っているかと言うと、何も改善されません。だって改善しなくてはいけないという法律がありませんから。

引っ越ししろ!

 お金がかかります。実際に引っ越しして数百万円の損害を出している人も多数います。自分が悪くないのに引っ越ししないといけない気持ちは騒音被害を受けたことのない人には理解できないのでしょうけど、安易に引っ越ししろなどと言える人は性格が本当に悪いなと思います。

 列挙したらきりがないので今回はこれまで。
 ここまで読んで頂きありがとうございました。貴方が罵倒される側にならないことを祈っています。



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