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【OW】メインタンクから見た現環境

初めに

 私のタンク勝利数は全ロール合計約5700の内約4400と、群を抜いてタンクをプレイしていることがわかるかと思います。そこで今回私がお送りするのは、タンクを持ちたいけど今の環境がよくわからない人やタンクの特性を知りたいという人に向けて現環境でのそれぞれのタンクについてお伝えしていくというものです。

お帰りラインハルト!バイバイ!シグマ

まずはこちらを見ていただきたい

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 一月十六日の時のTierリストです。この時はオリシグが大暴れで、この時の環境はオリシグハンゾーバティゼニで盾割って何とかする、そういう環境でした。個々のスキルの使い方に実力が出る環境なのは確かでしたが、ゲームの多くの時間を盾を割っているだけのタンクプレイヤーはかつてのハルザリの緊迫した駆け引きやダイブの躍動感あるいはGOATSの楽しさを知っているならばつまらないと感じる場面が多かったと感じます。
 そしてこれが現行パッチでのTierリストです。

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 ラインハルトがS tierに返り咲き、オリシグは最低ランク特にシグマはかなり地の底にたたき落されました。またほかのキャラクターにも目を向けるとバティストやゼニといった盾割りサポートが落下する一方インファイトに強いルシオやブリギッテが上昇しています。そしてDランクにいたザリアやD.VAもランクを大きく上昇させています。
 すなわちここから導き出される答えは現環境のメタはハルトを軸にするインファイトメタであることが分かります。

 こちらのツイートについてる画像はつい最近始まったOWL2020の各ヒーロー使用時間になります。こちらを見てもやはりラインハルトの使用時間はかなり長くラインハルトを軸にした構成が強力なのがお分かりいただけると思います。
 現環境については皆さんご理解できたかと思います、それでは次項からそれぞれのタンクの今をお伝えしていきます。

帰ってきた王者ラインハルト

 ラインハルトメインの皆様お待たせしました。我らがラインハルトのお帰りでございます(私はハルトの勝利数がタンク勝利数のほぼ半分)。天敵オリシグの弱体化、盾構えスピードアップ等が重なり、GOATS以降なりを潜めていたラインハルトが戻ってきました。現在のラインハルトのシールド耐久値1600というのは、他のバリアに比べて圧倒的に高くさらに相方タンクのシールドやカバーを考慮すれば、ラインハルトの得意なレンジに近づくまでシールドは持ってくれると思います、相手の盾割り意識がとんでもなく高くない限り。アルティメットの回転率が良い上に強力なので、お願いDPSすることなく自らの力で道を切り開いたりできる点も素晴らしい点です。
 順位を上げたサポート達(アナ・ルシオ・モイラ・ブリギッテ)、特にルシオのスピードブーストの恩恵はとても大きいです、ラインハルトがいるときは是非ルシオを出していただきたい。アナはシールドが減ったことにより射線を通しやすくなった点と阻害ビン、ナノブーストといったスキルがインファイトにおいて大きくアドバンテージを生み出せることから上昇。ブリギッテはかつてのGOATSほどガツガツ行くことはできなくなりましたが、依然としてラインハルトと共にグループをプッシュでき、ラリーやシールドバッシュでインファイトをサポートできる点が評価されています。モイラはブリギッテ、ルシオと同じAoEヒールではありますが、他二人に比べてヒール量が高い点、コアレッセンスが集団同士がぶつかっているときに刺さりやすい点等がTier上昇の理由でしょう。サポートのヘルプがあってこそラインハルトはますます輝きます。

復活のD.VA、しかしかなりの高難易度が求められる時代に

 D.VAはGOATS以降ラインハルト以上に地の底に落ちていた最も不遇なタンクでした。ゴリラの相方はハムスターに奪われ、射撃を吸うというアイデンティティはシグマに奪われ路頭に迷っているところを我らがパパジェフによる「ブーストクールダウン三秒」という強力なアップデートによって彼女は再びスターになって帰ってきました。ブーストが三秒で使えるようになったことによって今までより更に柔軟に立ち回ることができるようになりいやがらせ性能が上昇しました。レッキングボールが集団に対する嫌がらせのスペシャリストならば、D.VAは個人に対する嫌がらせのスペシャリストでしょう。現環境に多いDPS所謂マクリー、リーパー、ハンゾー等に強く高台にいようが裏どりをしようが、速攻で駆けつけてしばくことができるでしょう。メイに凍らされた味方をメイのサブ射撃から守れる点もグッドポイントです。
 しかし相方としてラインハルトをサポートすることも、忘れてはいけません、つまり現環境のD.VAは見なければいけない点が多く、ベストな動きをするにはかなりのテクニックと視野が求められます。しかしその分アグレッシブに立ち回れるので、盾割っているよりは面白いかと思います。

元祖ハルトの相方。ハルトの上昇に合わせて株をあげた女ザリア

 ラインハルトが上昇すればこの方ももちろん上昇するでしょう。このゲーム黎明期から存在し続ける鉄板中の鉄板構成であるハルザリ構成はS20になって再び力を取り戻しました。バリアを貼って他人を守ることができるのは未だにザリアのみ。ハルトのチャージ・D.VAの自爆・メイの凍結など、環境に多い厄介な攻撃から他人を守ることができるのは本当にこのキャラクターの強い点です。いつもお世話になっております。ちょこちょこバフを貰っていたザリアはエネルギーをキープしやすく、一度波に乗ればラインハルト以上にインファイトにおいてダメージを叩き出せます、そして全ウルトの中でも特に強力なアルティメットグラビトンサージを持っているのも彼女の魅力の一つです。
 ただザリアがハルトと組んだ場合、高台には手も足もでません。マクリーやリーパーのアルティメットを吸えません。環境的にザリアよりD.VAがハルトの相方になりやすいのは汎用性がD.VAの方が圧倒的に高いからでしょう。単純なインファイトで言うならばまだまだザリアに軍配があがると私は思いますが。

ソロキャリーするならこいつ。ソロで動ける最強タンクレッキングボール

 このレッキングボールというタンクは味方タンクに左右されることなくプレイすることができます。相方がハルトでもゴリラでもD.VAでも問題はありません。このタンクは盾で攻撃を引きつけ味方が戦うスペースを作るタンクではなく、戦場を引っ掻き回し、ヘイトを大量にもらい味方の動けるスペースを作るタンクです。また全キャラ中トップクラスのスピードそして環境キル性能を持っているため、コントロールでは特に見る場面が多いでしょう。
 味方に左右されることがない以上かなりキャリー性能が高いのは事実ですがCCスキルを持った敵が相手に多いと途端に動きを制限され、消極的なプレーになり味方に負担を強いてしまい負けるというパターンがあるのでそこには注意しなくてはなりません。特に現環境で言うならば、メイの存在は大きくソンブラと共にかなり注意しなくてはならないキャラクターです。またグラップルの使い方や各マップでの動きをマスターするのもかなり難しいため、他のタンクに比べて練習時間は必然的に長くなります。しかし使いこなせれば厄介な場所にいる敵を引きずりおろしたり、アルティメットで敵の動きを制御させたりとできることは多岐にわたるため、タンクを使うならば是非使えるようになるといいキャラクターの一人です。
 ちなみに現環境では、ハルザリに強い一方でメイ、マクリー、ブリギッテ、アナ等CCスキルをもつキャラクターが多いため、どっこいどっこいな状況です。

適材適所を見極めて出せればぶっ刺さるゴリラ、ウィンストン

 ダイブ、ヌンバーニ、ウォッチポイントジブラルタル等では相変わらず引っ張りだこのウィンストンは、ラインハルトのようなとりあえず出しとけばいいキャラクターではありませんが、刺さる場面で出せばこのキャラクターほどいやらしいキャラクターはいないと思われます。相手のゲンジやスナイパーがやっかいだったり相手のヒーラーが孤立している場面が多いなら大体刺さります。ただし相手にロードホッグやリーパーといった明確なアンチがいるときはかなり動きに制限が掛かるためその場合はさっさとピックを変えるべきです。
 ウィンストンはスキル構成がジャンプとバリアのみ、さらにアルティメットのプレイマルレイジも特に癖のあるアルティメットでもないためキャラクターの特性を理解するのは簡単です。しかし立ち回りやジャンプの使い方、ヘルス管理が大きな課題となります。またダイブをしようと思ったら味方とフォーカスを合わせるのも課題となるでしょう。
 先ほど挙げたヌンバーニやウォッチポイントジブラルタルのような高低差が多く、対応すべき場所が多いマップではやはりウィンストンやD.VAは求められる機会が多いので練習しておいて損はないです。

未だボディガード役としては至高のタンクロードホッグ

 オリーサがナーフされ彼女一人では、攻撃を受け切れるだけの耐久がなくなり必然的にオリーサの相方として強さを誇っていたロードホッグはかなり出番が減りました。しかし彼のチェインフックがナーフされたわけではないので彼は昔ほどではありませんがピックされることもあります。彼がピックされるときは相手がダイブ構成の時に多くダイブタンクに対してのカウンターとしてよく登場します。ウィンストン、レッキングボール、D.VAいずれにしてもダイブした先でCCスキルを食らうとかなり致命傷であるためチェインフックを持ってヒーラーの近くをうろうろされているだけで、ダイブタンクは迂闊にヒーラーの元に飛んでこれなくなります。また現在数を増しているラインハルトはパッシブでノックバック耐性があり、普通なら吹き飛ばしてしまって火力の出しにくいロードホッグのアルティメットもラインハルトに対してはかなりの力を発揮できます。
 彼のチェーンフックを使った、ワンショットコンボはワンピックを狙うことが可能で、集団戦の起点を作りやすい点も魅力の一つでしょう。
 現環境において、優先度はかなり低いヒーローですが環境キルを狙うマップや相手がダイブの時に求められることが多いので興味があったら一度触ってみるとよいと思います。ロードホッグは他のタンクに比べて難しい点がすくないのもいい点です。

ストップが存在する限り死なないタンクオリーサ

 繰り返されるナーフ。盾の耐久値は減り、ダメージも落ち、アビリティのクールタイムも伸び、フォーティファイのダメージ軽減率も落ちました。しかし皆さん先ほどのOWLの画像をよく見てみてください。タンクで三番目に使用されているのは実はオリーサなんです。ロードホッグの時に書いたようにオリーサは今や一人では耐えられないタンクです、なんせバリアもフォーティファイもクールタイム十秒でバリアも耐久値600しかありませんから。しかし彼女の持つストップ!がトップクラスに強力である以上オリーサが環境に影響を与え続けることは確かです。環境キルはもちろんのこと、味方DPSのアルティメットやアビリティと合わせることで強烈なダメージを出せます。またオリーサと合わして出されることの多いラインハルトは、ストップ!で集めた敵にハンマー、チャージ、ファイアストライクと相性が良くザリアやD.VAとはまた違った良いシナジーをもたらしてくれます。アルティメットも置く場所さえ間違えなければ無駄うちする可能性も低い上に、ダメージを底上げしてくれるので堅実な強さを誇ります。
 OWLに多くて、ランクマッチに少ないのは単純にオリーサを使いたいと思う人が少ない点とOWLのように完成された連携が取れない以上、オリーサである意味が無い点だと思います。だから野良が多い人は、あまり意識して練習はしなくても良いかもしれませんが、チームでプレイすることが多い人は是非一度オリーサのストップ!を絡めた動きを試してみることをオススメします。

いつか復権することを夢見る男シグマ

 盾の弱体化、ワンパンコンボの実質的な剥奪、アルティメットが浮かしてから落ちるまでに殺されるあるいはスタンされるとキャンセルされるようになった。この三つが重なりシグマの使用率は地の底まで落ち、挙句勝率は唯一50%を切りました。

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 シグマはウルト中隙がかなり大きく、体感ですがキャンセルできる機会も増えました。特に最近増加中のアナのスリープダーツはゆっくりと移動するシグマにはかなり当てやすいようです。オリーサと同じく一人では中々耐え切れなくなり、長所であった様々な場所の対処が容易にできるという点がうまくいかなくなったことが、使用率や勝率の低下にダイレクトに繋がったのでしょう。
 現環境においてシグマは特に触らなくて良いタンクだと私は思いますが、彼のプレイマリダメージやアルティメットスキル、各種スキルはかなり優秀なため将来的に環境が変わりシグマが表舞台に帰ってくる可能性は十分ありえます。

総評

 総評として現パッチ(PATCH 1.44.0.1)においてタンクは、ラインハルト/D.VA or ザリア/レッキングボール or ウィンストンができればひとまずは大丈夫かと思います。しかしパパジェフが今後はメタ重視のアップデートをしていくと言いました。そうなってきた以上、昨日まで環境にいたキャラが明日にはいなくなっているかもしれません。タンクはゲームの土台を作り、戦うスペースを作る、ゲームメイクをするうえで欠かせないロールです。常に柔軟に対応できるようできたら、全てのタンクの基礎くらいは入れておくと良いかもしれません。タンクを病的に愛した私から言えることはそれくらいです。良きタンクライフを!皆タンクロールにキュー入れてくれよな!


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