【OW】敗北の原因は失念にあった!?

 ファーストステップ:ヒューマンエラーが何故試合に響くのか。

 オーバーウォッチ皆さん好きですか?私は毎日プレイしているくらい大好きです。上手くなるために戦術研究も欠かせませんし、エイム練習もやってます勝つためには努力を惜しみません。しかし負ける試合ってのはどうあがいても発生します。「こいつがトロールしたから」「あいつが下手だったから」負けの原因をすぐ味方のせいにする人もいますが、本当に敗北の原因はそのような点にしかないのでしょうか?我々が無意識のうちに起こしているエラーが試合に関わってきていると私は考えています。エラーの種類は様々ですが、第一回目は「失念」というエラーに焦点を絞ってお話していきましょう。

「失念」とは

「失念」とは「~をし忘れる」ということですがヒューマンエラーにおいて失念には3つのパターンが存在しています。

1作業や行動の主要部分直前の失念

2作業や行動の主要部分直後の失念

3未来記憶における失念

 まずパターン①について説明します。パターン①をオーバーウォッチで例えるなら、誰にフォーカスするかの確認をせずにダイブした。ナノ龍剣やサージ龍剣ができる状況であるのに関わらずザリアやアナの位置を確認せず龍剣を使った等が該当します。

 これが起こる原因はダイブや龍剣をして戦況を変えたい!という気持ちに注意や関心が全て行ってしまいその前の作業や行動に対しての注意や関心が不足してしまうことにあります。またこれは試合の残り時間が短かかったり、いつもと状況が異なる(昇格戦、降格戦)とより発生しやすくなります。

 対策としては、主要部分の直前に色々と作業をいれないや主要部分の前の作業のチェックをするといったものがあります。さっきの例でいうならばダイブ先を、あらかじめある程度決めたりダイブを使うときに必要な工程をチェックリストのようにして自分の目で確認できるようにしておく等しておくと対策になると考えられます。

 パターン②はさっきとは逆に直後に発生する失念です。つまり主要部分の要素は達成できたが、その後必要な工程や作業を失念してしまっているというパターンですね。オーバーウォッチで例えるなら、ハイブリッドのマップでポイントはキャプチャーできたが、ペイロードを運ぶのを忘れて前に詰めすぎたやプライマルレイジで敵を引き剥がすことは出来たが、自分自身もポイントを踏まなくてはならないことを失念して敗北した等が該当します。

 これが起こる原因は、主要部分が終わったことで全てが終了したように感じられ注意関心が散漫になったり、他のステップに向けられて見落としてしまうことにあります。

 対策としては主要部分を最後に持ってきたり全体の工程をチェックする管理システムを作るなどがありオーバーウォッチで考えるなら一歩引いた目線で全体を見渡すプレイヤーを配置したりするのが良いと考えられます。

 パターン③の未来記憶の失念、何だか名前だけ聞くとものごっつい感じがしますがごく身近なエラーの一つです。正直コレに関してはゲーム外で起こることなのでオーバーウォッチで例えるのは少々難しいです。なのでオーバーウォッチに関係ないなら読みたくないと思う人は飛ばしていただいても構いません。未来記憶の失念とは未来に発生する約束を現在行って、その約束の直前に思い出す記憶作用のことをさします。わかりやすく言うと、例えば友達と通話中に約束した二週間後のスクリムの予定を前日友達に念押しされて思い出す・・皆さんもスクリムとは言いませんが一度はこれに似た体験をしたことがあるでしょう。

 これが起きる原因は感情が伴っていないことにあります。感情の伴っていない出来事は記憶の中で残りにくくつい忘れがちになってしまいます。だからこの未来記憶の失念というのは日常の中で発生しやすいのです。さっきの例でいうなら、もしスクリムを楽しみにしていたり嫌だったり思っていたのならば記憶に残りやすく、忘れることはなかったでしょう。

 対策としては、約束事は忘れないようにしっかりとメモを取る癖をつけるや相手の話を聞き流すのではなく真剣に捉え感情を芽生えさせて、記憶に残るような会話をする等があります。

 この記事を読んでただいたオーバーウォッチプレイヤーの殆どの方が、「自分それやってしまったことある・・」と思う事象があったと思います。オーバーウォッチはトロールやスマーフ等が横行し平等ではない試合が発生するのは事実です。しかし平等であったはずなのに負けた時、相手が崩壊していたにも関わらず負けた時等、敗北の原因がいまひとつわからない試合もあると思います。そのような試合には必ずこのヒューマンエラーは関わってきているでしょう。味方のプレイミスや相手の違法ツールを探す前に、今日お伝えした「エラー」という物に注目してリプレイを見てみると敗北の原因がつかめるやもしれません。

 次回の内容はまだ確定していませんが、私自身クランマスターなのでクランにおけるエラー、所謂チームエラーというものについて記そうかと考えております。長くなりましたが閲覧ありがとうございました。

 


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