日本株と米国株

最近米国株投資をされる方がものすごく増えたなぁと肌(Twitter)で感じています。

米国株投資が好まれる理由として自分が思うのは、

〇株主を大事にする企業が多い

〇グローバル企業が多い

〇良いビジネスモデルの企業が多い

などです。

一方で日本株は、

〇バブル高値を超えておらず景気が良くなれば上がるけど悪くなれば下がる景気敏感な会社が多い

〇官僚的で、株主の方を見ていない会社が多い。

といったイメージを持たれているように思います。


実際米国株指数は長期ではきれいな右肩上がりです。

これは売り上げの上昇もあると思いますが、(1980年ごろから)近年の米国株の上昇のエンジンとして大きいと思うのは、従業員からの搾取だと思っています。

リストラや生産性向上によって営業利益率が向上させ、株主への配当性向や総還元性向を増やしてきました。

売り上げが仮に横ばいだとしても、利益率が2倍になればPERが一定とすれば株価は2倍になりますし、株主還元が2倍になれば、還元利回りが一定とすれば株価が2倍になります。

そうした結果、売り上げやGDPが伸びても従業員の給料は上がらず、株式を持っている人のみが富を享受してきたのが近年のアメリカだと思います。

一方で日本も小泉政権あたりから派遣社員が急増し従業員に厳しい傾向が少しずつみられますが、これらの動きはまだ始まったばかりだと思います。

米国は従業員と株主の格差が開ききっていて社会問題になり始めていますが、日本はこれからその格差が広がっていくのではないかと自分は考えています。

また自分は2009年から株式投資をしていますが、少ない従業員でより多くの成果を出すことで、売り上げを増やしながらコストを増やさず、増収増益増配を続ける企業は増えてきたように感じています。

日本株は以前と比べ株主重視の姿勢になりながらも、米国株のように効率化が最大限伸び切っていない、今の状況は米国株に比べ日本株は投資妙味が大きいのではないか。

個別の企業によりまちまちの話であることは承知の上ですが、大枠としては自分はこのように考えていて、これからも日本株を中心に投資をしていこうと考えています。



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