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男の子の育て方 ~やさしさしか取り柄のない男~

今回の記事は目線を変えて、毒親に育てられた人間から私が大人になって被害を受けた体験を書いていきます。

「子供に悪影響を与えるのが毒親である」を式と考えた場合、今回のメイン登場人物は「親の甘やかし」という悪影響によって大人になってしまった男性 T (40代)の話です。

ある日、突然私はTから所有物の侵害を受けました。

ここでは敢えて侵害という言葉を使います。なぜならそれが1番しっくりくるから。

私はすぐにTに抗議を入れました。様子を見るという選択肢はありませんでした。

なぜならばTの悪評を知っていたからです。

Tに抗議を入れても、流石に悪名高いだけあって開き直った態度で腹が立ったことを今でも憶えています。

すると抗議しているところにTと同居をしているTの母親がやってきて私に謝ってくれたのですが、その謝罪の言葉の中に気になる発言がありました。

「本当はやさしい子なんです。」

親として子を庇いたい気持ちはわかります。

でも私はツッコミたいことがある!

「やさしい」というのはあくまで母親に対してだけやさしい気遣いを時折見せるだけであって、果たして母親以外にそのやさしさだの気遣いだのはちゃんと向けられているのだろうか?ということです。

少なくとも私は開き直った腹立たしい態度をされた経験から、Tは他者に対してやさしさや気遣いなど向けていないと想像します。

それとこの体験以外にもそう思う理由はあります。

そもそもこのTという人物を私は知り合いのグチ話からどういう人物か聞いていたため、このTという人物における情報は知っていたのです。

このTという男は、素行が悪くて有名だったとのこと。

子供の頃から乱暴者で万引きし、家族の財布から黙ってお金を抜き取る手クセの悪さがあり、お金と時間にだらしなく、これまで正社員として働いたことがないということもあり、ギャンブルで借金をこしらえてしまっても自身の経済力では返済ができないため、親が建て替えて完済。

その立て替えてくれたお金は一切返済していない・・・。

また経済力が低いため親とずっと同居しているのだが、生活費は毎月入れるということも何回も無視し続け、ついに「出てけ!」と叱られても逆ギレして居座り続ける人物だと私は聞いている・・・。

悪事を子供の頃からやっているとのことですが、親はこういう我が子に対してどのような対応をしていたかというと、軽く注意するのみ・・・。

生活費だろうが財布から盗ったお金だろうがギャンブルの借金の建て替え金だろうが回収することをしない。

働き方に対するアドバイスもしない。

要するに、放置気味で甘やかしの継続なんですね。

子供時代から悪事をしてはいけない躾をきっちりしていれば良い方向に変わったかもしれない。

それをしないせいで素行を正す機会を失わせる。

これも一種の子に対する悪影響だと私は思います。

さて、タイトルにある「男の子の育て方  やさしいだけが取り柄の男」ですが、

はっきり言って他者に対するやさしい気遣いは社会人として出来ていなくてはならない標準装備であって、親はそれ以外の能力や人間性をつけてあげてこその子供のためになる育て方だと私は思います。

「でも、この子は本当はやさしい子なんです。」

って言うしかないような母親に対するやさしさだけが取り柄の他は何とも微妙な男になってしまうなんて、みっともないと思うのですが。

ついでに付け加えると昔から素行が悪く乱暴者の行動によって、どれだけの人が過去に犠牲になってきたのだろうかと思う。

ぶたれた人、物やお金を盗られた人・・・。

Tの存在は何人もの犠牲の上にある現在なのでしょう。

そしてなぜ「男の子」とタイトルに書いたのかというと、実はこのTの母親も昔から困っていたそうで、

このTが中学生の時に父母自身では大きくなってきた息子を叱れないし注意も躾も出来ないからといって、

Tの同級生の父親に代理で叱ってもらったそうで・・・(驚)

たしかに女の子と違って男の子の方が力が強いからといっても、なんという不甲斐なさなのかと思う。

私の知り合いの女性なんて15歳くらいの息子と取っ組み合いをしてでも親として頑張っているのに。

まあ、取っ組み合いをすることがいいのかは分かりませんけれど。

以上、今回は私以外の毒親育ちで、私が被害に遭った「親に問題のある人」の話でした。

参考になればと思います。

次回の記事は、私が神経質なやや毒親から離れるために実践したことを書きます。

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