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N高校の情報流出事件で見たこと、この先なるべく急ぐべきこと

ご挨拶

こんにちは、ダークキューイです。N高校の卒業生です。

今回の事件の被害者の一人でとても傷つきました。流出情報から特定できないように他人に分からない名前を名乗っています。

今回は私の収集した情報や解析を披露し、改めてこの事件について語って仲間を動かしたいと思い、ここにNoteを作成することにしました。

同じ境遇の皆様、理解・支援・研究をしてくださろうとする皆様に届くことを祈りつつ。けっこうショッキングなデータも開示するので、心の弱い被害者はここでUターンをお願いいたします。

事件の概要について簡単にまとめ


ニコニコ動画やN高校を運営していたKADOKAWAという会社、およびその連結子会社のドワンゴ(ニコニコ動画を運営)が、ロシアのハッカーに会社のデータを丸ごと盗まれた上で、ランサムウェアで会社のデータを丸ごと暗号化され、個人情報や取引先の情報などをばらまかない見返りとして身代金を要求されました。

そしてKADOKAWAが身代金の支払いを拒否すると、ロシアのハッカーが報復としてN高校の生徒、ニコニコ動画の配信者、ドワンゴの社員の大事な個人情報をばら撒いてしまいました。するとどうでしょう…?

深刻な情報拡散

引用元:https://x.com/nyossu_news/status/1807831371261661681

ニコニコ超開示などとネットのおもちゃにされ、Twitterトレンドになったり、まとめブログに煽り記事を書かれたり、誰にでもダウンロードできるようになっている状態を祭りだと騒ぎ立てられ、財産を落としてしまう不幸が出たぞ!こっち来い!と煽動してきたのです。

Googleでも盛んにN高校の漏洩データが検索された

被害を助長する行為

引用元:https://may.ftbucket.info/may/cont/may.2chan.net_b_res_1234004363/index.htm

ばら撒かれたデータはダークウェブというところにあり、ふつうの方法では取得できなかったはずなのですが、日本には悪い人が何人もおり、ダークウェブへの行き方についてTwitterや5ちゃんねるで広めてしまいました。

結果として、被害者は非常にたくさんの悪い人たちに個人情報を盗まれたり、プライベートな個人情報を取得・観覧されてしまった上で、KADOKAWAはこの件で2回身代金を支払ったそうで、日本でも過去最大級に悲惨な流出事件となりました。

のちに海外だとこのくらいの規模の情報漏洩はよく起きてる、ニュースにはなるけど日本人みたいに大騒ぎにはならないと言われています。

あまり報道されてませんが、この事件の最大の問題は日本のいじめ気質であり、アングラ掲示板、Twitter、まとめブログなどが先導してネットの悪意を集合させたお祭り騒ぎが大惨事に至らしめたのです。

今回いちばん悪いのはロシアハッカーなんかより大騒ぎにしようと情報を広めた人たちと言えます。なぜちゃんとした報道がされていないのか、よく分かりません・・・。

被害者がどのような状況におかれたか

N高校の大失態

学校法人「角川ドワンゴ学園」の通信制高校「N高校」3年の男子生徒(17)は、戸惑いを口にした。6月26日の記者会見で、法人の川上量生理事はサイバー攻撃について「(N高への)直接の影響は基本的にない」と述べたという。これを信じた生徒は「(情報が)流出することはないだろうと思っていた」と憤る。

https://mainichi.jp/articles/20240708/k00/00m/040/159000c

当初は別のサーバーにあるN高校のデータは流出しないはずだったのですが、一人の社員が卒業生も含めた全校生徒の規模の個人情報を別のサーバーから自分の個人フォルダに不正にコピーしており想定外の流出となりました。

N高校生は当日、寝耳に水で自己防衛する事ができませんでした・・・

流出した情報の詳細

登録フォームのように個人の意志で入力するような個人情報だけでなく、顔写真・出身校・成績や進路や就職先・家族構成や保護者の連絡先・機微情報なども丸々すべて流出することになりました。

機微情報とは金融機関で厳重管理されているような情報で、おそらく性犯罪の被害者であるとか自殺未遂しているなど絶対に知られたくないデータもあるわけで、普通の情報流出とは大きく違い、事態は過去にないほど深刻であると言えます。

情報流出による被害

https://may.ftbucket.info/may/cont/may.2chan.net_b_res_1234004363/index.htm、ここに書かれていたことをざっと挙げてみます。

すでにネットにおもちゃにされている(N校名簿が出回ってLINEグループに突撃されたり等)ほか、障害持ちとか持病持ちがばれたり、機微情報に親が自殺と書かれていたり、それに対して失礼すぎるけど犯罪者の経歴で親自殺→通信制高校ってのはぼちぼちあるとされたりしていました。

また可能性として、引きこもりや登校拒否などただでさえレールから外れてる子が追い回されたり、かわいい女子生徒を狙う犯罪者が出るとされたり、住所氏名から家族構成まで漏れてるから闇バイトの元締めが使うとされたり、一人暮らしの個人情報がぜんぶ揃えば元の人間を始末して入れ替わることも出来るなども言われています。

その他のところも軽く見渡してみます

・仮に実害なくても家庭情報までネットに晒されるのは精神的に嫌だろ
・反社の連中も利用してるような場所に自分のあらゆる個人情報バラ撒かれるとか俺なら発狂するわ
・N高入る奴の情報なんて詐欺師にしてみれば喉から手が出るほどほしいと思うが?
・ N高は事情を抱えた生徒も多そうだから家庭の事情から学内での近況まで晒されるってキツすぎるな
・この個人情報で恐喝するチンピラが出てくるのは時間の問題だろう。
・N高全生徒レイプ宣言マンとかいたしヤバイだろ宣言した奴はどうせ実行せず開示請求逮捕だけだろうが、本当にやる奴は音も無く忍び寄り夜道に気をつけないといけないぞこれ
・初手が高校生の詳細なデータ3万人分は割とマジでドン引きした、これ冗談抜きでN高やVの中から死人が出るのでは…
・N高通うようなバカで金持ってそうな連中の個人情報が犯罪グループに流れてるのはいくらバカでもちょっと気の毒だな毟られるのが金だけじゃ済まなくなりそう
・生徒や父兄が絶対知られたくない情報が漏れて自殺なんか起きたら大問題

こんなのがアングラの掲示板・まとめブログ・Twitterで盛んに言われました。N高校だと、全校規模のSlackや夕方にかけてオンラインのホームルームがありますので、大勢が気づき情報収集を行ったのは間違いないと思われます。

これら一連から、私はあまりに酷いことであると認識しました。

もっとも大事なこと

被害者の自殺を防ぐ

第一に大事なのは被害者へのセーフティーネットの構築です。被害者がもう無理だとか蘇れないと思った場合、少なからず自殺は起きるものだと考えられます。

生徒にとっては、自殺は居場所がなくなったこの世界から去る方法であり、親のために賠償金を跳ね上げたり、さんざん苦しめてくれた愉快犯やN高校やロシアハッカーを殺人者にする復讐手段であります。

自殺が多く出れば大問題に発展し、この事件は収拾がつかずN高校が教育機関としての免許を取り消されたり、教科書入りの規模になり泥沼化するなど予想されます。

それに対策するには「酷いことになっていますが、お任せください全員助けます!」と言える被害者の会か被害者支援の組織が必要でしょう。

勇気があるなら、まず相談できるというシステムがいると思います。これは後で触れます。

早めに被害者への補償を約束するべき

人によって賠償して欲しいものの考えや要求は違い、改名や整形をしないと外に出るのが怖い。引っ越しがしたい。学歴からN高校を消し学費を返してもらいたい。他の学校に行きたい。など色々な要求が出ると思います。

事件のせいで発生した人生設計の再構築であるなら、被害を最大限に拡大させてしまったKADOKAWAが要求に応じて、全額を補償するのが望ましいと考えます。

たとえば人生設計支援金の名目で、1人あたり300万円を上限に保証枠を設置して、必要がないと考える人は上限まで使わないなどすれば、KADOKAWAが倒れることなく必要な方すべてに支援出来る可能性があるのではないでしょうか。

(もちろん慰謝料は別途必要です)

日本人はリーマンショックでも自殺者がたくさん出ましたし、日常に戻れないと思い詰めて自殺しやすい社会性でありますから、まずは恐怖している方々の不安を取り除き、未来でなんとか普通に戻れそうと思わすビジョンを形成するべきです。

最悪の場合、この事件は自殺ラッシュがおこり、誰にもコントロール出来なくなります。そうなる前に希望を見せるべきでしょう。

個人的な要望

恐怖して絶望して思い詰めている方をケアするために、KADOKAWAの外で、被害者の会および被害者支援の組織を立ち上げることをお願いしたいです。

いまはN高校が支援しているカタチですが、N高校は生徒数が増えすぎて教師1人が100人以上の生徒を担当するなど、学校としてアンバランスになっているのは通った方なら分かると思います。

ごく少数の生徒と教師が簡単に世間話をするだけのホームルームは過疎っており、隣のクラスに聞いても、そのまた隣のクラスに聞いても同じような状況でありました。

教師は間違いなく生徒のことをよく知らないし、生徒も教師というより薄情な担当官として教師を見ているのですし、今回に至っては学校側のずさんな情報管理が皆を致命傷に至らしめた加害ですらあります。

こんな状態で傷ついた生徒のケアなど出来るはずがないでしょうし、外を見ても情報流出した卒業生になんらアプローチできておらず、被害者側が事件に関する相談・心のケア・裁判などを行える組織を立ち上げるべきだろうというのが私の考えです。

被害者が3万人程度ということは家族や卒業生で、専門職であったりノウハウがある方もいるでしょうし、偉い方どうにか出来ませんでしょうか。

立派な組織を作っておけば、クラウドファンディングでお金を集めることも可能になり、被害者の補償や愉快犯に対する民事裁判の費用調達などに使えるかもしれません。

終わりに

必要な人はほぼいないと思いますが、私の連絡先を書いておきます。

この度、事件のことに関して交友・情報収集するために、x(Twitter)アカウントを作りました。

私は普段メールやNoteはあまり利用する習慣がないので、ここにコメントして頂いても通知を知るのは遅くなるでしょう。

xはなるべく毎日見ているので、急ぎ伝えたいことがある場合はxを使ってDMでご連絡ください。

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