テキサス州司法長官ケン・パクストン、弾劾投票に先立ち州議事堂での抗議行動を呼びかけ
[政治・経済]
ロレンツ・デュシャン：著
2023年5月27日 更新：2023年5月27日
テキサス州検事総長ケン・パクストン氏は、不正行為の疑いで州トップの検事を追放する弾劾投票が土曜日の午後に行われると予想されるのを前に、州議会議事堂で「平和的に」抗議するよう支持者に呼びかけている。
パクストン氏は金曜日の記者会見で、自分を罷免しようとする州側の動きを「違法な弾劾計画」と断じ、この動きは「テキサス州議会に永続的な損害を与え」、わずか数ヶ月前に司法長官として自分を復帰させた有権者の権利を奪うことになると主張した。共和党の同議員は11月に3期目の選挙に当選した。
パクストン氏は、「私は、市民や友人たちに、平和的に、自分たちの声を議事堂に届けに来るよう呼びかけたい。政府に請願する権利を行使してください。この偉大な州の権力を、政治家ではなく、人々に取り戻そう。」と述べた。
下院一般調査委員会のプレスリリースによると、テキサス州下院は、土曜日の午後1時からパクストン氏の弾劾を求める決議案の検討を開始するとのこと。
パクストン氏が州議会議事堂での集会を支持者に促したのは、同委員会が2015年1月からトップの座に就いている司法長官に対する弾劾条項20件を提出（pdf）
https://capitol.texas.gov/tlodocs/88R/billtext/pdf/HR02377I.pdf#navpanes=0
した翌日である。60歳の議員に対する告発は、数年にわたる公権力の不正使用、贈収賄、公的信頼の乱用など。
弾劾された場合、パクストン氏は直ちに職務停止となり、共和党のテキサス州知事グレッグ・アボットは暫定的な後任を任命することができる。パクストン氏は、200年近い州の歴史の中で弾劾された3人目の人物となり、州全体の役員としては、1917年のジェームズ・パ・ファーガソン元知事以来となる。
パクストン氏は、委員会のメンバーが「伝聞と噂話」に基づく告発で自分を追い出そうとしていると非難し、更に、自分も自分のオフィスもこの疑惑に対処する機会を与えられていないと主張した。
「テキサス州議会の腐敗した政治家たちは、デイド・フェラン議長への盲目的な忠誠心が、職務上の宣誓を守ることよりも重要であることを示している。彼らは法律を無視することを決意している。彼らは、政治的に動機づけられた彼らの物語と矛盾する証拠を提示する機会を私に与えず、選挙プロセスに対する彼らの絶対的な侮蔑を披露しています。」と、パクストン氏は金曜日の演説で述べた。
州共和党のマット・リナルディ議長も、このプロセスを「見せかけ」と非難し、共和党が支配する上院でパクストン氏が裁判を受けた場合、無罪にするよう促している。
リナルディ氏は、パクストンシャアがデイド・フェラン議員（ボーモント州選出）を批判したのと同じように、「これは、保守派の敵対者を貶めようとするリベラルな発言者が主導し、有権者が既に争った申し立てに基づいている」と述べた。
【パクストンとフェラン】
5月23日、パクストン氏はフェラン氏が5月19日に下院の議場で司会をしているときに酔っていたと非難し、その行為に対して4期目の共和党議員の辞任を要求した。フェラン氏の事務所は、これを「面目を保つため」と一蹴した。
議長のオフィスによると、パクストン氏がフェラン氏の辞任を求めたのは、下院倫理委員会が、司法長官が汚職を告発した4人の元職員と結んだ330万ドルの内部告発による和解について調査したことが動機となっているという。
「司法長官室を攻撃することで、リベラルなデイド・フェラン議長率いるテキサス議会の腐敗した政治家たちは、バイデンのアジェンダに対して全米で最も強力な後ろ盾としてのテキサスの地位を積極的に破壊している。彼らは、私を州司法長官から外すことで、バイデンの過激なアジェンダに対する我々の法的挑戦を妨害すること以外、何も望んでいません。」とパクストン氏は声明で述べている。
【法的トラブル】
弾劾条項の多くは、パクストン氏がその政治的地位を利用して、2020年に選挙資金提供者で不動産開発者のネイト・ポール氏を数回にわたって支援したとされるもので、寄付者をFBIの捜査から守ろうとしたり、自身のスタッフが起こした内部告発を阻止しようとしたとされるものである。
2020年のパクストン終いの最側近の何人かはFBIに、2億ドルの財産を盗むという手の込んだ陰謀が進行中であるという証明されていない主張に対して、司法長官が職権を悪用してポール氏を助けているのではないかと懸念していると語ったという。FBIは2019年にポール氏の自宅を捜索したが、彼は起訴されておらず、彼の弁護士も不正行為を否定している。
パクストン氏はまた、後に判明したことだが、ポール氏の下で働いていた女性と不倫関係にあったことを職員に話していた。
弾劾訴追は、パクストン氏とポール氏との取引に関連する告発を対象としており、差し押さえ訴訟を妨害しようとしたこと、ポール氏に有利な法的見解を不適切に出したこと、事態を報告した職員を解雇、嫌がらせ、妨害したことなどが含まれる。贈収賄容疑は、パクストン氏が法的支援を受ける代わりに不倫相手の女性を雇用したとされることや、パクストン氏のオースティンの自宅の高額な改修費用をパクストン氏が負担したとされることに起因している。
パクストン氏の事務所の上級弁護士は、パクストン氏が自宅の工事費を支払ったことを金曜日に否定し、この工事もFBIの監視下に置かれた。司法長官事務所の一般訴訟担当チーフであるクリス・ヒルトン氏は、「自宅の修理や改築の費用はすべて彼が負担した」と述べた。ヒルトン氏のコメントは、弾劾記事に対するパクストン氏のチームからの唯一の直接的な回答の一つであった。
【今後の流れ】
委員会のメモによると、下院でのプロセスは、土曜日の開会宣言から始まり、4時間の討論、閉会宣言、そして投票に至る。
共和党が多数を占める下院が十分な票を得た場合、上院は共和党議員を罷免するかどうかの裁判を行うことになる。罷免には上院の3分の2以上の賛成が必要である。上院の議員は31人：共和党が19名、民主党が12名である。
パクストン氏の妻で上院議員のアンジェラ・パクストン氏は、夫の運命について投票することが要求される。テキサス州の法律では、「上院が弾劾裁判所として開かれるときは、各議員が出席しなければならない」と定められている。
アンジェラ・パクストン氏は、夫の選挙資金提供者の一人の下で働くことになった女性との不倫疑惑の隠蔽を含む、夫に対する疑惑についてまだ公にコメントしていない。
「アンジェラ・パクストン上院議員は、2019年に不倫を知り、不倫は一時的に終わったが、その後2020年に再開し、再び進行中であると報告した。」と、5月24日の委員会の公聴会の記録には書かれている。
AP通信とエポックタイムズのヤナ・J・プルート記者が寄稿した。
NTDニュースより
2023年5月27日 更新：2023年5月27日
エポックタイムズ/TheEpochTimes
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