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米国『ピザを注文するのと同じくらい簡単』:フェンタニル入りの錠剤がアメリカの若者を殺している理由


ケイティ・スペンス著
2023年3月5日更新2023年3月6日
エポックタイムズ/TheEpochTimes

https://www.theepochtimes.com/as-easy-as-ordering-pizza-how-fentanyl-laced-pills-are-killing-americas-youth_5099195.html

2020年7月25日の朝、マシュー・トーマスは痛み止めの処方薬である「パーコセット(鎮痛薬)」と信じて服用。その直後フェンタニル中毒で死亡した。


2019年1月26日、オースティン・バブコックは「コカイン」と信じて摂取した。彼の知らない間に、それは強力な合成オピオイドであるフェンタニルが混入していた。彼はその直後に死亡し、フェンタニル中毒のもう一人の犠牲者となった。




オースティンの母親であるエイプリル・バブコックと、マシューの母親であるウェンディ・トーマスは、ともに違法なフェンタニルについての認識を高めるための活動家になっています。バブコックは、違法なフェンタニルについての認識を高めるための非営利団体『Lost Voices of Fentanyl(失われたフェンタニルの声)』の創設者であり、トーマスは『Mathew's Voice(マシューの声)』の創設者であります。

両者とも、不正なフェンタニルを入手するのはピザを注文するのと同じくらい簡単だとエポックタイムズ紙に語っている。

『フェンタニルの失われた声』の中で、

「私はすべての母親と話をしますが、彼らの子どもたちはソーシャルメディアで、文字通りピザと同じようにドラッグを注文しています。ウーバーイーツのようなものです。今は、ウーバードラッグのようなものです」とバブコック氏は言う。



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「グループの親たちの中には自分の生活圏内で麻薬密売人が乗っているのを見た人もいる。車道で車を停めると、子どもが飛び出してくる。つまり、この薬は安いんだ」

「SNSでアデロールの偽薬が出回った。ザナックスの偽物。偽のペルコセット。つまり、すべての薬が偽物だ。この子たちは、自分が文字通り死を買っていることに氣づいていないだけなんです」

と、バブコック氏は言う。

トーマスも同意見で、学校で講演をした際、子どもたちから「ミュージックビデオでペルコセットやザナックスの話を聞いて、ソーシャルメディア上で薬を買うと、それが手に入ると思っている」と言われたと付け加えた。

「しかし、そうではない」と、トーマスは言った。

麻薬取締局(DEA)のデータを引用して、「10錠のうち6錠は死に至る可能性があることを知る必要がある」と彼女は言った。


🔻実際より少なく数える

フェンタニルに反対する家族たちの報告によると、

2021年、フェンタニル中毒は18歳から45歳のアメリカ人の死因の第一位となった。


そして、2021年、米疾病対策センター(CDC)は、合成オピオイド/フェンタニルの使用により14~23歳の子どもと若年層が4,765人死亡したと報告し、2018年の死亡者数1,984人の2倍以上となりました。

バブコックは、フェンタニルによる過剰摂取による死亡者数は、著しく『過小報告』されていると考えている。



「ある家族が... 自分の子どもがフェンタニルで死んだと 確信している」

「彼の家からフェンタニルが見つかったからだ、しかし、どうでしょう?彼は検査を受けていないんです!」



バブコックはエポックタイムズ紙にこう語った。

「死亡診断書にはコカインで死んだと書いてある。いや、そうではないんだ。フェンタニルで死んだんだ」

「その家族は、メリーランド州で法案を通そうとしていて、すべての病院がフェンタニルの検査をしなければならなくなったんです。フェンタニルの検査をしていない病院があることは知っていますが、自分の住んでいる州でそんなことが行われているなんて知りませんでした。この統計は非常に低い数字です」


「''フェンタニルの検査をしていない''というのは、よく聞く話です。どうやって正しいデータを入手するつもりなんだ?」

とバブコックは言う。

バブコックは2020年、フェイスブックグループ「失われたフェンタニルの声」を立ち上げた。現在、グループのメンバーは24,000人を超え、毎日、バブコックはフェンタニル中毒で子どもを亡くした親から話を聞いているという。

「なぜ政府は国民に警告を発しないのだろう?彼らは警告していないのです!」

とバブコックは言った。

「つまり、特定の州で、はやっていることは知っています。私の住むメリーランド州では、フェンタニルのCMを2回見ました。それはそれで素晴らしいことです。でも、それだけでは十分ではありません。十代はそんなもの見ませんからね。フェンタニルのために、政府からコヴィッドのような対応が必要なんだ」

🔻誤解されつつある問題

CDCによると、2020年の薬物関連死亡者総数は91,799人と報告されています。2021年には、その数は106,719人にまで上昇しました。両年とも、死亡者の約82%が少なくとも1種類のオピオイドに関与しており、中でもフェンタニルが最も多くなっています。

『Mathew's Voice(マシューの声)』を始めたのは、私の息子マシューが2020年、7月にフェンタニル中毒で亡くなったからです。彼は20歳でした」とトーマスはエポックタイムズ紙に語った。

「"パーコセット(鎮痛剤) "のつもりで飲んだら、"フェンタニル "だった。それで、私は、高校に焦点を当てた活動を進めることにしました。ノースカロライナ州のいくつかの高校を回りましたが、一番驚いたのは、ほとんどの高校が違法なフェンタニルの存在すら知らないということです。
"マシューがもっと早く聞いていたら... "と思ったんです」



バブコックは、「私が見ているのは、これらの人々のほとんどが、フェンタニルが何であるか知らないということです。亡くなった)子どもたちの毒物検査報告書が戻ってくるのですが、彼らは自分の子どもたちにフェンタニルのことを警告することすらできなかったのです。ただ知らなかっただけなのです」

トーマスとバブコックは、自分たちが話しているのは、手術後や進行した癌の激痛を治療するために処方される医薬品のフェンタニルではない、と指摘します。その代わりに、偽造薬に含まれる違法なフェンタニルのことを指しているのです。

2022年、DEAは公共の安全に関する警告を発し、偽の処方薬10個のうち6個に "致死量の可能性があるフェンタニル "が含まれていると警告した。

DEA長官のアン・ミルグラムは、「全米のコミュニティで密売されているフェンタニル入りの偽処方薬の半数以上が、現在、致命的な量のフェンタニルを含んでいる」と述べた。

「これらの錠剤は、メキシコのシナロア・カルテルとハリスコ・カルテルによって大量生産されています。直接処方されたものでない錠剤は絶対に服用しないこと。友人からもらった錠剤は絶対に飲まないでください。SNSで買ったピルは絶対に飲まないでください。たった1錠の錠剤が危険で、1錠の錠剤が命を奪うこともあるのです」

この警告にもかかわらず、息子チャーリー・ターナンのフェンタニル中毒死で悲嘆に暮れる両親が立ち上げた非営利団体『Song For Charlie(チャーリーに捧ぐ歌)』は、フェンタニルが偽造薬の製造に使われることを認識している10代はわずか36パーセントであることを明らかにしました。そして、この認識不足は、現実の世界にも影響を及ぼしています。

『チャーリーに捧ぐ歌』は、2018年以降、10代の薬物死が他の年齢層よりも3倍の速さで増加し、そのほとんどがフェンタニルに起因していると報告しています。

「昨年、200人ほどの年配者の方々にプレゼンをしたのですが、始める前に、フェンタニルのことを聞いたことがある人はどれくらいいるかと聞いたところ、手を挙げた人は4分の1ほどでした」とトーマスは言う。

「たった4分の1!?それはとても怖いことです」

しかし、フェンタニルや偽造薬の危険性に氣づいていないのは、10代や若者だけではありません。2018年、トレイシー・リッターの息子、エヴァン・リッターは、偶然の過剰摂取で死亡した。


リッターは、自分たち夫婦が若いころに実験をしていて、エヴァンも同じような時期があると信じていたと説明した。

「多くの親は、子どもから中高生時代にかけて、薬物やアルコールの使用をより多く経験します」とリッターはエポックタイムズ紙に語っています。


「私たち親は、エヴァンの状況が変わると感じていました。高校時代もそうでしたが、成長して学校を卒業し、大学へ進むと、そんな心配はなくなります。どんな若者でもこういうことはあるんです。
しかし、エヴァンは大学時代も薬物やアルコールと闘い続け、入院治療センターで助けを求めたこともありました。結局、依存症はあまりにひどかった」

リッターは現在、『Advocates for Recovery Colorado(アドボケイツ・フォー・リカバリー・コロラド)』の家族支援専門家として働き、薬物危機に対するコロラド州の対応組織である『コロラド州処方薬乱用防止のための共同体』の作業グループの共同議長を務めています。

愛する人の依存症、そしてあまりにも多くの場合、その死を通して家族を導く手助けをする。

リッターは、自分の話がユニークなものではないと説明する。影響を受けた家族や友人のワークグループに参加する親たちは、自分の息子や娘が実験的な段階を経ていると思っていたのに、中毒が制御不能になっていることがわかったとよく言う。

「依存症という病氣があまりにも強力で、(依存症に打ち勝つという)最善の策を考えてもなお、その力が(依存症患者を)支配していることを知ると、心が痛むよ」とリッターは言った。

バブコックは、「13歳や14歳の子どもたちが(フェンタニルの)中毒になって歩き回っているのですが、彼らは本当に氣づいていません。そして、大人でさえもです。大人でも、自分がフェンタニルの虜になっていることに氣づいたときには、もう手遅れなのです。彼らはフェンタニルに依存しているのです。
一度依存すると、それを断ち切った人たちは、ほとんど奇跡のようなものだ。ヘロインよりはるかに強力なんだ。ヘロインの禁断症状がひどいと思う?フェンタニルと比べたら、全然違う」とバブコック氏は言う。

🔻意識改革がカギ

リッターは、薬物実験に至るきっかけについて、「みんなそれぞれ違う場所にいて、生活の中で物質を使う理由も違うと思うんです。家族から、息子や娘がエヴァンのように、おそらく13歳くらいの中学生のときに始めたという話をよく聞きます。

「しかし、そうはいっても、私がもっともっと学ぼうとしているのは、精神的な問題の部分です。幼い頃、あるいは人生の後半に薬物や薬物使用を経験した人たちは、その人たちに起こったトラウマ的な体験が原因であることもあります」

リッターは、若い人が薬物に手を出すと、依存症になる可能性が高くなると注意を促した。

「''若いうちは、脳が発達していない''ということです。実際に脳が完全に発達するのは25歳くらいからです。だから、その未熟な脳の発達のために、人生の後半に始めた場合よりも、その依存症になる可能性が高くなるのです」

リッターは、深刻化する薬物乱用に歯止めをかけるには、学校側が研修に投資し、精神衛生上の懸念や薬物使用に対する意識を高めるキャンペーンを実施する必要があると指摘する。

リッター氏は、「青少年のためのメンタルヘルス・ファーストエイド」が効果的だと考えています。これは、依存症やメンタルヘルスの危機に陥っている人を見分ける方法を、生徒たちに教えるものです。"仲間 "が(講座を)受講し、積極的にサインを探せるようにすることが特に重要です。そして、このことについて語られる以上に積極的に話すことです。薬物使用や精神衛生上の問題に対して、まだスティグマ(汚名)が着せられているのですから」

「政府がスナップチャット、インスタグラムなどのSNSにキャンペーン広告を掲載し、フェンタニルの(意図しない死亡の危機)認知度を高める必要があると考えています。フェンタニルは若者の死因のトップ!
"コヴィッド"では周知できたのに、なぜそうしないのでしょうか?彼らは、地球上から抹殺されようとしている私たちの未来の世代なのです」とバブコックは述べた。

2022年と2023年の薬物過剰摂取の統計はまだ出ていない。しかし、コロラド州行動衛生局は、Eメールでエポックタイムズ紙に、「パンデミックの急性期を抜けると、(若者の)物質使用が再び増加しているというコンセンサス全員、または複数人の意見が一致)がある」と述べた。

🔻救援を求める


SAMHSAナショナルヘルプライン
1-800-662-help (4357)
Samhsa.gov


日本国内でも😨

↓6年前の記事ですが恐ろしいです。

2017 . 05 . 21 16 : 00  女性セブン
集中力高まると中高生に蔓延のスマートドラッグ、怖い副作用



✳️オピオイド (Opioid):ケシから採取されるアルカロイドや、そこから合成された化合物。また体内に存在する内因性の化合物を指す。鎮痛、陶酔作用がある。高用量の摂取では昏睡、呼吸抑制を引き起こす✳️

✳️メス=メタンフェタミン (meth / methamphetamine):覚醒剤✳️

✳️パーコセット (Percocet):鎮痛薬合剤✳️

✳️コカイン (cocaine):コカの木に含まれるアルカロイド。局所麻酔薬として用いられ、また精神刺激薬にも分類される。無色無臭の柱状結晶。
[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%B3]wiki ✳️

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