ひらひらっと消えた米穀通帳


母上が、子どもの頃はお米を買うのに
「米穀通帳」なるものが必要だったらしい。

その日、幼い頃の母上は、わたしからみたら祖父の漕ぐ自転車の荷台に乗り祖父とお米を買いに行っていた。
途中で、いつも祖父が持っていた米穀通帳を
自分が持ちたい気分になり
「私が米穀通帳持ちたーい!」
と話すと優しさの塊だったような祖父は、落とす危険性大な幼い頃の母上に
「しっかり握って落とさないようにね。」
と伝え渡した。

そして、自転車が大好きだった祖父はビュンビュンっとお米屋さんに向かう。
しかーし!!
突然、
「わあああああー!!」
と悲鳴が荷台から聞こえた・・・。
もう、お気づきでしょう_:(´ཀ`」 ∠):。
そう、幼い母上は、大切な米穀通帳を落としてしまった、、、。
しかも、子どもにありがちな
いつ落としたのかわからないという事態。

その後、来た道をもう一度ゆっくり探し回ること半日以上、、、。
道端の端っこに、ピョコンっと隠れていたのをようやく発見_:(´ཀ`」 ∠):。

しかし、祖父は怒ることなく
「よし^_^!お米買いにいくぞー!」
と何事もなかったかのようにビュンビュン自転車を飛ばしたらしいです。

ちなみに幼き母上は、この世の終わりぐらいの勢いで泣きじゃくっていたらしいです。

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