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二匹の金太郎。

我が家では、キャバリアという種類のワンコさんを飼っていた時期がある。
姉上が元々ワンコ好きだった。
だけど子供の頃は、責任を持てないということで母上から動物を飼うことが禁止されていた。

がっ!就職をしてお家にお金を入れるようになり
「今ならいいよ(`・ω・´)!ただし!責任を持つこと!」
と言われた姉上が母上を連れ立ってペットショップでひとめぼれして連れて帰ったのが初代・金太郎だ。
だが、姉上は結局面倒を見るより遊びたかったので責任は母上に(´◉◞౪◟◉)。

臆病なくせに寂しがり屋でキャバリアという種類にしては、身体が大きかった彼。
後々、実は、他の犬種とのミックスをそのお店が嘘をつき純正のキャバリアとして販売していたことが判明したが私達にとっては、大切な家族に他ならなかったので、そんなことは気にもせず飼い続けていた。
(そういうことを日常的にしていたらしく暫くしてお店は、無くなりました。)

しかし、彼は、来た当初から人に触られるのが苦手で
「ガルルゥゥゥーーーー!!!」
とどんな人に対しても威嚇をする癖があった。

そのときは、
「嫌なんかなあ?!」
位にしか思わなかったのだが、どうやら生まれながらにイタイところがあったようでした。
(でも一緒に寝たり遊んだりはガンガンしておりました。)
それでも、7歳を迎えるまでは元気に過ごしていた。
だがそこを境に、食欲の低下が激しくなり病院に連れていくと

先生「お腹に腫瘍があります。もう取り除けないので痛みがないように毎日を送らせてあげましょう。」
と人間でいう余命宣告を受けた。
それからは、あっという間に寝たきり状態になった。

ここで触られるのが苦手な金太郎は、口もとに餌を流し込もうとしても
出ない声を必死で出しながら威嚇をするので私や姉上は、少し怖くてご飯を上げることが出来ないでいました。

がっ!
子供のころに、シェパードに足をガッツリと噛まれていまだに噛みあとがある父上が立ち上がった!!!

「飲まんと!死ぬぞ!ほれ!」
っと言いながらスプーンでお口の中に水も流し入れたり、
「喰え!旨いぞ!」
っとごはんを入れてくれたりしてくれた。

しかし、余命から3か月も経たないで初代・金太郎はお空に行ってしまった。

その後、暫くワンコのいない生活が続いたのだがある日お家に帰ると・・・


(´◉◞౪◟◉)???

お前は、誰ぞね?!

玄関を開けると、キャバリアが・・・・しかも、成犬・・・・。

しかも、なんだかお目目が出目金状態で零れ落ちそうな上に

視点が定まっていない・・・

私が、不思議そうに眺めていたら母上が
「おかえりー。この子、今日からうちの子になりました!
おんなの子だけど、名前は同じ金太郎です(`・ω・´)!」
となんだか情報量が少なすぎる説明www。

後ろからひょっこり現れた父上に詳しく聞いてみたところ・・・

2日ほど前、買い物の途中、道で首輪をつけたキャバリアを発見。
雨の中、ずぶ濡れだったので気になって確保(`・ω・´)!
ポスターを張るのと派出所にお知らせしたら、飼い主の若い男性が
「彼女が出ていくときに置いていった。俺一人じゃ、飼えん!」
とのこと。
母上がそれを聞いて
「金太郎の生まれ変わりや!」
とお持ち帰り。

・・・らしい・・・。

平静そうに見えて以外と初代・金太郎が居なくなったことにショックを受けていたらしい我が母上。→父上に、毎夜泣いていたと聞いた。

その後、二代目・金太郎(女の子だけどw)は、病院でお耳の中にいた大量の虫を退治したり、予防接種をブスブス打ちまくったり、お目目の具合をみてもらったりしていきました。

不思議だったのは、初代はよく吠えた威嚇していたけど
二代目は、
「おの声を最近聞いていない・・・」
と思うぐらい静かな子で、甘えるときも
足音ひとつ聞こえずいつの間にか、隣に寄り添っていたりしていました。

母曰く、二代目を発見したとき
「私が、一緒にいてあげないといけない!」
と感じ、どこにも行く当てがないと知ったとき
「お家に連れて帰ろう!」
と思ったそうです。

うまく言えないのですが、わが母上は、困っている人を見たら
「なんかできることありますか?」
って聞くし、ワンコにたいしても愛情をきちんと注ぐし、
こんな人に育てられたのに、
「何故に私は、ひねくれものなんだ?」
っとブツブツつぶやいていたら、父上から
「ばあさんの隔世遺伝じゃないのか?」
となかなか的を得た意見を言われてぐうの音も出ない私でした('ω')ノ。




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