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ヒゲ医療脱毛体験記 Day3

此頃都ニハヤル物 ジョージ 頂き ヒゲ脱毛

かの有名な二条河原の落書においてもヒゲ脱毛の人気の高さが伺える。

常に危機感を持って行動している俺は前回のヒゲ脱毛にて半泣きどころか全泣きさせられたのだが今回は2回目を飛び越して3回目の体験記を書いていく。
2回目を飛び越している理由は簡単である。1回目を気合入れて書きすぎたため、ネタが枯渇したのである。みなさんの想像通り2回目も半泣きどころか全泣きしている。だが今回は違う。
今回は麻酔クリームとかいうチートアイテムを使い、拷問を乗り越えていこうという試みだ。


執行当日

2回目の拷問から耐えた事により、油断しきっていた。予約の時間は15時45分からなので朝早めに出なくても良い。早めに行って映画でも見て時間潰すかぁと思ったが生憎見たい映画もなく、お昼前に出発。途中、美味しそうなラーメン屋を見つけるもやってるのかやってないのか分からない見た目だったためスルー。
その後山間部に入ったため、お店がなく、渋々コンビニへ。
目的付近に到着。
お気に入りの駐車場に車を停め、前回泣きながら受付で購入した麻酔クリームを車内で塗る。(執行の30分前に塗ると良いらしい。)


気分は完全にテラフォの人為変態である

しばらくすると塗ったところの感覚が鈍くなっていき、効き目を実感した。その瞬間、勝利を確信する俺。「ククク どれだけ痛いレーザー照射もぉ!!麻酔効いてりゃ関係ないんだよねぇ!!!!!! なおちゃんってぇ!!!ほんっっっっっっっっとに!!バカだよねぇ!!!!!!!!!」

心の中のフクナガも高らかに勝利宣言。
しかし、施術前のアキヤマ、ではなく看護師さんはニヤリと不気味な笑みを浮かべ、一発目のレーザーを当てながら衝撃の一言を投下する。

「この脱毛には必勝法がある」

その瞬間、人類は思い出した。
毛をレーザーで焼く恐怖を…
麻酔クリームを貫通するほどの痛みを…

何度も何度も痛い目にあってきた音、
絶望の音
毛が焦げた匂い

「ミ゚」

どうしてこうなった。
回数を経れば経るほど痛みは少なくなっていく。
そう説明された。

保湿を行えば痛みは軽減される。
そう説明された。

麻酔クリームを塗れば痛みは軽減される。
そう説明された。

神よ。
どうしてです。
こんなにも私はあなたの教えを守り、敬虔な信徒としてこの身をヒゲ脱毛に捧げてきました。
あぁ神よ。藁にもすがる気持ちで1回2000円もする麻酔クリームを購入した哀れな私をお救い下さい。安寧の場所をください。

青髭のない楽園を。
血みどろのカミソリ負けなどない大地を。

ーーーイタイによる福音書第1章3節ーーー

しかし、神など存在しなかった。
麻酔クリームを塗ってようが塗ってなかろうが
バカ痛い。なんなら塗ってる時の方が痛い。
慢心していた分、より痛い。これほんまに人体に当てていい強度?皮膚燃えてない?超強力兵器レールガン打ってない?

痛みで徐々に遠のく意識の中、ある男の声がこだまする。
「この程度で痛み感じてんの?弱いって。」
「こんな負荷で弱音吐いてるようじゃ厳しいって。ハイテストステロンになれないって。」
「ヒゲ医療脱毛してないやつ。危機感持った方がいい」

メンズコーチ迫真の演説

正直に言うと今まででいちばん痛かった気がする。脱毛前に目を保護するためにゴーグルみたいなのを付けるのだが、脱毛終了後涙でいっぱいになっていた。

執行後の俺(イメージ図)

そんな俺を見かねた看護師さんは「痛かったですね🥺頑張りましたね🥺」とティッシュを手渡してくれた。さっきまで俺の肌を地獄の業火で焼いてたくせによくそんな顔できるな
と逆ギレしそうになったがその優しさに心が揺さぶられた。DV彼氏ってこういう風にして人心を掌握するのかと感心していたところで施術終了。
看護師さんの説明によると次からは2~3ヶ月ほど期間を空けた方が効果が高いとのこと。
これから暑くなってくるので日焼け対策、保湿対策は入念に行うこと。
次も痛いと思いますが頑張ってくださいね🥲とのこと。

6回中3回が終わったがあと半分も残っている。
4回目も5回目も6回目もバカいてぇだろう。
受付で泣きながら麻酔クリームを買った。
もう意味が無いことは分かっている。
それでももう一度信じたいのだ。
信じずにはいられないのだ。
神は存在するのか、次回の脱毛で証明したい。

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