【閲覧注意】先端恐怖症の話である
【先端恐怖症について具体的な例を挙げます。危険をご承知の上、ご自分の責任においてお読みください。】
現在の生活に最も支障が出ているのは、先端恐怖症だ。
具体的な恐怖のエピソードが誰かの恐怖を引き起こす可能性に気づきながら、何故公開された場所に書くことにしたのかというと、自分もあれこれ調べて救いを求めたからである。
解決策という解決策はなくとも、同様の苦しみを抱える人の話を読むことで救われた部分はある。
noteには「続きを読む」機能が見当たらない。実装されていないのか。
かつてはネタバレ回避などによく使われた機能であるが。あらゆるものがタイムライン形式で流れる時代であり、閲覧注意の乱発も昔の文化なのかもしれない。タグ付けあるいは自動的にセンシティブ判定したものを表示する機能が主流と思うが、先端OFFモードを備えた例は聞かない。
本題に戻る。先端恐怖症というと、絶対的に鋭利な先端か、そうでなくてもアスペクト比が高い物体(例えば長い棒)を連想するが、そうとも限らない。先端だと認識したらそれは全て怖いのである。
怖いといっても怪談的な強さではなく、ぞわぞわした感覚、何故か眉間を押さえたくなるというのは共通する様子である。
恐らく根源が「目に刺さる恐怖」なのだろう。目に関するものにも同様の恐怖を感じがちである。
以下、恐怖の対象として固定されたものを書く。隅々まで思い返せばかなりの数になるだろうが、恐怖を追体験したくないので、慣れるほど怖い思いをしているものだけを挙げよう。
•傘。売り場の展示品であれば目に向くことはないため問題ないが、少しでも動くと怖いため、雨の前後は憂鬱である。開いた傘であればほぼ怖くないのに対し、閉じた傘は長傘に限らず何でも怖い。バッグから少し覗く傘をも避ける。街の風景から人々が持ち歩く傘を見つけ出す速さを競ったなら、常人には負けまいと思ったりなどする。
•指先。こちらを指差すものはイラストであっても耐えられない。ポスターや広告に危険が潜む。調子が悪いと自分の指先が怖いため、スマホの操作が危うい。
•尻尾。動物の尻尾がこちらの目に向くのが怖い。
•誘導棒。駐車場出入口や工事現場は避けて通る。
•目に何かが向かっている写真など。メイク用品の広告は大変危険である。
•目に線が入っているもの。少々説明しにくいのだが、紙の折り目や、光が刺しているなど、写真の人物の眼球に線が重なっている状態のものを直視できない。
よく恐怖を感じる対象はこのくらいか。例えば刀の先は怖いには怖いはずだが向けられたことがないし、ハサミやカッターなど身近な刃物であっても、もし向けられたならそれは恐怖症関係なく身の危険が迫っている。
あくまでも恐怖症として、本来恐れる必要がないものを恐れている場合を書き出してみた。
傾向として、自分の目に向いている状態だけが怖い。であるから、刃物の使用は差し支えない。自分の目に向ける必要はないし、他人の目に向けるなどもってのほかであるからだ。刀の展示があったとして、切っ先に回り込んで見なければ鑑賞は可能だろう。
ただし、かなりの距離があっても、角度の上で自分の目に向かっていると怖い。もし私が置いたボールペンの先が、もし離れた場所の誰かの顔を向いていたなら、そしてそれがその人を怖がらせたなら非常に申し訳ないなどと考えることがある。デスク上では自分に先端が向かない向きで置くが、対面する席の人の顔とは高さが違うから問題ないと信じている。
一方で平気なものもある。勿論、一生怖くないと断言できないのがコワイところだが。
•剣山。先端が沢山あると先端には見えないのかもしれない。とはいえ、顔を近づけてみるのには抵抗がある気がする。
•目薬。先端を見ずに点眼しているため、差し支えない。なお、眼科は何もかもが怖い。
先端恐怖症だと言うと「目薬も駄目なのか」と問われることがあるが、私は大丈夫である。しかしながら、その質問によって意識した結果恐怖の対象になったらどうしてくれるのかと言いたい。別の記事で「不用意に具体的な例を挙げることの危険」を書いたのは、このことである。