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アフタヌーンティー・ストーリーその8

アフタヌーンティーが好きだ。

どのくらい好きかというと、
アフタヌーンティー付きのホテルが住んでいる市内にある。家からも頑張れば歩いて行ける距離だ。だから「そこに宿泊する」などということはありえないのだが、宿泊客にしかアフタヌーンティーが味わえない、となると、ご近所なのに、わざわざ一泊してしまう、というくらい好きだ。

今回はそんなアフタヌーンティー付きホテルの話。

倉敷の美観地区入り口近くにそのホテルはある。ホテル「ザ・ワンファイブガーデン倉敷」だ。以前は別のホテルだったが、コロナで旅行業界が打撃を受けていた頃リニューアルし、2022年春にオープンした。ここの特徴は、上記の通り、宿泊客にアフタヌーンティーが付くところだ。付く、というだけあって、宿泊料金に込みなのだ。つまり「無料サービス」なのだ。

・・・後になって、泊まらない客でも4000円ほどでアフタヌーンティーだけできることを知ったが、アフタヌーンティーのために宿泊、というのもいい。当時は旅行割の全盛期。県内割があって、宿泊料金が50%オフになり、さらに地域クーポンが2000円付く(平日の場合)。というわけで、3000円ほどの支払いで泊まって、近所の店で2000円分のクーポンを使った夕食も味わう、という申し訳ないような夜を過ごした。ホテルはよくあるビジネスホテルよりは部屋も広く、浴槽も家の風呂より大きいので贅沢気分でのんびり過ごせた。日常の行動範囲での非日常だ。

さて、メインのアフタヌーンティーだが、日曜午後にチェックインし、一度部屋へ入り競馬中継をTV観戦して16時頃ロビーへ降りて頂いた。


庭に面した席が空いていた

まさかの3段スタンド。ドリンクもコーヒーマシンや豊富な種類のティーバッグなど飲み放題だ。ただしカップは紙コップだ。それにしてもこれが無料・・・。このホテル、経営大丈夫か??と思ったが、2年経った今もまだ絶賛営業中なので良かったのだろう。

下段は食事系


中段は和風スイーツ類


上段のスイーツ。中央のねこは自分で目と耳を置くのだが、福笑いのようになってしまった。

これ、2人分だよね? 2人分がデフォルトらしい。でも、僕は一人客。本当に経営が心配になる。
2人分のアフタヌーンティーを完食するとさすがにお腹が一杯になる。食べ終わってもう夕方だ。クーポンあるけど夕食のことは考えられない。まずは腹ごなしに少し近所を散策することにする。近所、といっても、本当によく知った場所で、本当に家の近所なので観光客気分になれない。でも観光客が行くようなエリアを観光客目線で散歩するいい機会だ。

歩き回っていると消化が進んできた。家に帰って夕飯の準備、という時間帯だが、今日は倉敷駅周辺の飲食店でクーポンを使ってテイクアウトし、ホテルに戻って部屋でいただく。不思議な気分だ。

翌朝、朝食は付けなかったので駅前まで行き軽くモーニング。軽すぎて食べ足りない。月曜の朝で、今日は普通の出勤日なので、近くの自転車置き場に停めておいた自転車をこいで帰宅し、朝食を食べ足して、さあ出勤するか。

そんな2022年春の不思議な近所旅でのアフタヌーンティーであった。しかし、このアフタヌーンティー、四季に合わせ内容が変わる。春を味わった、ということは、次は夏バージョンだ。また泊まるのか??どうなのか?続編はあるのか、無いのか??