ミセス騒動後のMステについて

※私は根っからのミセスファンなのでミセスに寄った意見になってしまうことを理解して欲しい

まず私は、今回のMVが世に出てしまうことはあってはならなかったと思う。

もちろん私はMVよりも前に曲を聴いているので、あれが500万年前の類人猿とのパーティーであることも理解はしているし、当人達に悪意がなかったことも理解できる。

だが、あまりにも猿とコロンブスの相性が悪すぎた。猿は昔から「文明化していない人」「黄色人種」の比喩として使われているし、コロンブスは先住民を奴隷として酷使したり虐殺した人物として知られている為、あれを「西洋の人物が先住民を教化した」という比喩として見るなというのはかなり無理がある話だと思う。


話は変わって昨日のMステだ。個人的にあれは本当に素晴らしいステージだったと思う。

まず一曲目に披露したdearでは3人の表情が非常に硬く(真面目な曲ではあるのだが)声も普段より震えていて噛み締めるように歌っているのが印象的だった。

そして二曲目の前の夏うたランキングで青と夏が一位になった後、コメントでミセスのファンが、
「ミセス大好きです!」と泣きながらカメラに向かって思いを伝えていた。これを見てミセスの3人の表情が綻んでいくのがワイプから分かって私も大分うるうる来ていた。

そして青と夏のステージでは3人が非常に楽しそうに歌っていて本当に安心した。楽しそうなだけではなくて、大森元貴の正面カットになった時の表情からは何か振り切ったような覚悟のようなものも感じられた。

そして二曲目終了後大森元貴が「歌える環境に感謝したいと思います」と述べて締め括った。
騒動後のパフォーマンスとして個人的には完璧だったのではないかと思う。

このパフォーマンスに関して、僕が1番感動したのは
「どんなに辛いことがあっても前を向いて生きていくしかない」ということをこのライブで体現しているということだ。

正直ミセスはフェーズ2開始から今に至るまでヒット曲も連発して人気も鰻登りだったし、いくら本人がフェーズ2移行で寂しさを抱えていたり、楽曲制作で苦悩を抱えていたり(「Soranji」制作時に真っ暗な部屋に閉じこもって5キロ痩せたり)したとしても
表面上はミセスが困難に立ち向かっている様が個人的にはなかなか見えてこなかった。

だが今回のMステでは、「青と夏」において”人とのつながり”を信じる彼らがファンのコメントに感動し、「ケセラセラ」で”乗り切ってみせる”と歌った彼らが騒動後にも関わらずMステで前を向いてパフォーマンスをやり切った。

絶望を乗り越えて(本当に乗り越えたかどうかは定かではないが)希望や可能性を信じ続ける姿勢を彼らから感じ取れたことは個人的にはかなり大きかった。

社会的評判は確かに今回の一件でかなり下がったかもしれない。だが絶望を乗り越える姿勢を実際にファンに示してみせた今回のMステは、とても意味のある出来事だったのではないかと私は思う。


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