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ウォロフ語文法:未来形

今回はウォロフ語の未来形について説明する。
ウォロフ語の未来形は、単純未来を表すdina活用で表現できる。dafa活用と同様に、その後に動詞と補語が付されることで、未来形の文章を作ることができる。

dina活用

dafa構文と同様、動詞を強調する。活用は以下の通り。

dina活用

例:Dinga dem maase ? (ディンガ デム マーセ):あなたは市場に行きますか?
例:Waaw, dinaa fa dem suba.(ワーウ ディナー ファ デム スバ) はい、明日そこに行きます。


ただ、ウォロフ語のややこしい点はこれまでにも紹介しているように、完了と未完了という区分の存在である。これまで紹介したdafa活用やla活用が、未完了形で表現されることで、これから行う行為、すなわち近接した未来について表すことも可能である。
上述のdina活用が単純に未来を表すのに対し、dafa活用やla活用の未完了形は、より近い未来のことを(文脈によれば進行現在や、習慣も)表す。

以下の未完了形の文は、いずれも未完了形で示された、近い未来の状況を説明している。

例:Ñaari fan lanuy fekk Ndar(ニャーリ ファン ラヌイ フェック ンダル):サンルイで2日間過ごします
例:Dangay dem maase ? (ダンガイ デム マーセ):あなたは(いまから)市場に行きますか?
例:Damay dem maase leegi(ダマイ デム マーセ レーギ):私はこれから市場に行きます。


単語表

dégg:聞く、理解する
fan:日
fekk:過ごす
maase:市場(フランス語のmarchéからの借用語)
ñaari:二つの(ñaarが2を表す)

(文責:池邉智基)

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