見出し画像

2023年振り返り

振り返りメモ。


前提

さて、そもそも「振り返りとは何だろう」という問い。振り返ることで何を成し得たいのか?そのアンサーによって書くテーマが変わるのではないか?

  • 何が良くて、何にわくわくしたか。自分が興味を持ったものが何なのか。一番自分が良いと思うことは何なのか?  

  • そして、何をもっとどうすれば、もっとわくわくできたのか。

すなわち、
自分の価値観に基づいて、何が良くて何が悪かったか振り返り
 次の年はもっとよくしようと考えること。自問すること。
 自分に与えられた現在のステータスとスキルで、
 よりわくわくすることを、ゆっくり、まったりつかむこと

 わたしは、有限の時間と空間、組織、社会に存在している個体、人間なのだから。

では、一年の振り返り、何が面白かったのか。

1.主に生成AIの進化を追い手を動かした。すごい楽しい一年間だった。

なぜなら、「世界が変化していくことが実感出来たから」

 もちょっと詳しく言うと、生成AIの新しいニュースが出るたびに、それを実際に自分で使うたびに、何度も、「ああ、世界が変わる」と実感した。明らかに以前は出来なかったことが出来るようになり、閾値を超えている感が明白。そして、そのことが、産業構造やヒューマンインタフェース、そして社会を変えることにつながることが見えるから。具体的には、

  • 自分でも絵を生成することが出来るし。

  • ChatGPTと相談すれば、専門家レベルの知見を得られるし。

  • 精度の高いコーディングしてくれるし。

  • 創作物、アイデア、知のコモデティ化

  • そして、コンピュータやサービスとの、現実とのインタフェースが変わる。身体性も変わるかもしれない。ポストヒューマンが絵空事ではない。

2.生成AI関連の、英語の論文を色々読んだ10個ぐらい。

Transformerの元の論文も含めて。ChatGPTの補助もあって、結構理解しやすい。
 「仕組みが分かることで、人間との違いも明確になるし、得意不得意も推測できるし。すごい楽しい」。じゃあ人間はどう情報を処理してるんだろうって推測にもつながって面白い。

 小さなアイデアを思いついたので英語の論文書こうかなと、二回ほど思った(笑)。GPT使えば相当簡単にかける。すごい時代だ。

3.そして、「生成AIを使うことで、人間理解が進む実感」があった。これがまた楽しい。

  • AIと人間の違い。

  • AIに足りない身体性。

  • 人は理不尽や感情、老いに影響される。

  • 「言葉」への理解。「言葉の意味とはその使用である」

インプット総括

1.生成AI系は、すごーくインプットした。

・いろいろ
 ーXから情報収集
 ー生成AIコミュニティ参加。NewsPicks OutputCamp meets AI
 ー前述の英語の論文
 ー各種WEB

・扱った生成AI
 ー言語
  ChatGPT Plus(課金)
  Claude2
  Bard
  Bing
  Perplexity

 ー画像生成
  Dalle3
  Firefly
  Midjouney(課金)

 ー動画生成
  Runway

 ー音楽生成AIを使わなかった。2024年は音楽生成入り動画を作る。

・時系列主なもの
 2/12 ChatGPT Plusすぐ契約した。
 3/14 GPT4リリース、すぐ使った。頭良すぎ、これヤバイって驚き。
 3/23 プラグインリリース。すぐ使った。便利って驚き。
 7月 code interpreterリリース。すぐ使った。コーディングスゲー驚き。
 9月。open interpreterを使いたかったのでDocker環境構築して利用。インタフェース革命をより実感
 9/25 マルチモーダル化。すぐ使った。ああ、画像生成もか・・・この統合のスピードが速すぎる。
 11/7 GPTs。GPTsビルダーが自然言語だけで作れる仕様。APIと同時リリースがやばい。
Docker導入めちゃ楽だった。もっと早く…
やはり、「とりあえず少しだけでも触る」ことが大事。

2.本からのインプット、特にリベラルアーツ系は減った。

・読んだ本
 ー数学する身体 ★★★★★ 5/3
  身体性と数学の関係が素晴らしい。
 ー言語の本質 ★★★★★ 6/15
  記号接地問題の理解が進んだ。
 ーなめらかな社会とその敵 ★★★★★MP 9/1
  「計算する生命」のオートポイエーシスがより詳細に説明されている。この年代に、ここまでの未来予測をしているのが天才的。
 ー訂正可能性の哲学 ★★★★★MP 9/26
 最高:ローティ凄い。ええと、なめ的とデジタルネイチャーの批評的位置なのでよりよかった。考え方は多面的にバランスを取ることでより深みが増して楽しい。

・言葉、身体、人間、社会、生命、このへんの理解が進むとAIとの違いも認識できてすごい面白い。私の強みは、「技術知識xリベラルアーツ」だと思っている。いや、リベラルアーツ無いけどさ。本当基礎が足りてない。先人達がすでに到達している視点を知らないのを実感する。
・なので、2024年はもっと計画的にインプットする。仏教が有望株。関係性に。2024年は、仏教関連一冊は読みたい。そして、2024年はインプット(本・動画)からアウトプットを一行でも出す。

3.小説、映画、減った…

  ー亜人(漫画) ★★★★★ 4/10 超面白かった。
  ー汝、星のごとく(小説) ★★★★☆ 5/9
  ーハケンアニメ(小説) ★★★★★ 10/7。やはり辻村三月好き
  ーBLUE GIANT ★★★★☆ 11/1(身体性も考察出来た)
  ーグリッドマン・ユニバース ★★★★★ 11/25
   「人間は集団で虚構を信じることが出来る唯一の生き物」ってセリフがあった、サピエンス全史が前提の時代だな。と実感。
  ーゴジラ-1.0 ★★★★★ 12/17。素晴らしい。

 ・物語はもっと消費したい。ジャンルをもっと広げて共通のテーマを見つけたい。

アウトプット総括

・アウトプットは多かった。

 グロービスを思い出す。アウトプットするには、考える必要がある
 考える段階で、自分が心に残った部分が抽出される。そして、それは記憶に残る

・note投稿:9

 01/01:2022年振り返り
 07/23:トークン上限シリーズ1
 07/30:トークン上限シリーズ2
 08/15:トークン上限シリーズ3
 08/15:トークン上限シリーズ4
 10/22:Deep Breath考察1
 10/25:Deep Breath考察2
 10/27:LLMを使いこなす構成要素
 10/30:日常でのLLM

結局、大テーマ2つみたいなものか。2024年は、小さいアウトプットを増やすべし。

・LT他:4

04/27:kintone cafe福岡、リアル発表LT5分。WS司会
10/10:OutputCampMeetsAIサイドキャンプ、オンラインLT5分。
11/11:OutputCampMeetsAIサイドキャンプ、リアル発表20分
12/10:生成AI-Expo In犬山、オンライン発表20分

こっちは機会があればで良いかな。

総括

結局、生成AI系のニュースや技術革新は、正直言って範囲が広く、追いきれない実感がある。インプットもアウトプットも、世界が急激に変わっていくこの時代に、そのどこを知りたいかで、深堀する部分を考える必要があると実感。

今気になっているAI関連テーマ

・システム間万能コネクタとしてLLM
・人と人を結びつける万能コネクタとしてのLLM
  LLMの特徴は、「関連づける力」だと思う。
・個人特化LLM
・LLMとしての人間とコンピュータLLMの最適な役割分担

蛇足

AIと人間の違いをずっと考えていたけど。
何かにつれ「ブレードランナー2049」を思い出した。
わたしの「ブレードランナー2049」の解釈は、

・自分は特別な存在では無かった、
 だからといってバーチャルな存在に依存するわけでもなく
 だからといってかつて抱いたイデオロギーを信じるわけでもなく
 たまたま、すれ違っただけの他者に、小さな親切をする。それで良いではないか。と。
 と理解したんです。これって…素晴らしいと。
 どんな時代でも、「偶然性、アイロニー、連帯」が大事だなと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?