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本と出会う風景「三谷幸喜のありふれた生活」

本屋が好きだ。社会人になって、仕事で疲れたとき、給料日で懐が潤ったときなど折につけ本屋に通った。引っ越したらまず本屋がどこにあるかチェックするのが習慣だった。あまりにも当たり前過ぎて、気がつかなかった。
そんな私もAmazonで注文する利便性にすっかり慣れてしまい、書店で本を買うことはどんどん減って行った。書店の閉店やニュースを目の当たりにしても、しょうがないよな、としか感じなかった。

ただ先日偶然にも本屋で時間を潰す機会があり、当て所なくさまよっていたら、三谷幸喜のエッセイを見つけた。私はこのシリーズを初期の頃から愛読している。連載開始は2000年、週一回の新聞連載をいつも楽しみにしていた。ここ何年かは購入するのをすっかり忘れていたので、新刊が何冊か出ているのだと気がついて嬉しくなった。和田さんの優しいシンプルな絵と、三谷さんのトボけつつも小粋な言い回しがたまらなく心地いいのだ。(また下世話な話だが、このエッセイの愛読者なら誰でも、「妻」の中の人が連載開始と現在で変わっていることを感慨深く思うだろう。これはリアリティーショーも真っ青な、現在進行形の三谷幸喜氏の私小説である)

Amazonやブクログなどで新刊のお知らせメールがきたりもするが、やはり好きな紙の本の実物を見て手に取れるのは格別。リアル店舗の良さを実感した。
これからも、本屋を無駄にウロウロし、本と出会おうと心に誓った。

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