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Ligue1 20-21 2e journée|Olympique Lyonnais – Dijon FCO

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OLは序盤、構成変更を強いられた中盤のバランス維持に腐心。ギマラエス、カクレ、デパイの全員が普段と異なる役割でプレーし、馴染むに時間がかかった印象だ。早い時間にディジョンが先制できたのは、その点でカウンターにOLがうまく対処できなかったからだ。

ただし、ギマラエスを中心に徐々に役割に馴染んでくると、ハーフスペースをうまく攻略できるようになる。右はギマラエスとデュボワ、左はコルネとマルサウで攻略。左右はあえてアシンメトリーにして、うまく攻め方を変えてバランス調整できていた。

ディジョンは前後半通じて中盤のフィルタリングが不十分。デパイがトップ下のバランスを掴んで以降は、デパイやギマラエス、トコ=エカンビにうまくバイタルを使われていた。2列目と3列目のプレスバックも速くはなかった。そもそも組み立てもカウンターも質が低く、前途多難を感じさせた。

結局先制したものの圧力に耐えきれず、前半の残り10分足らずの間にPKとオウンゴールを立て続けに献上したのを含む3失点。OLがビッグクラブたるプレーを発揮したのはあるものの、それにしてもディジョンには不安を感じさせる前半となった。

2点差がついた後半は、OLが試合を殺しにかかる展開に。前半同様打開策のないディジョンに有効な反抗策はなく、OLは無理をせず機を見てゴールを窺う展開に。66分以降はボール保持と守備に注力したメンバーを投入し、そのまま試合を殺しきった。

【ピックアップ評点】

<OL>

6A.Lopes;可もなく不可もなし。ビルドアップでは十分にボール関与し、セービングも平均的にこなした。

5J.Denayer;失点シーンは軽率な飛び出しに起因。ビルドアップでは貢献したが、守備面では地上戦に強いタイプなのにアジリティが平均レベルなのを露呈した。

5Marcelo;カバーリングCBとして可もなく不可もない働き。1点目の対応が軽率だったのがマイナス。

6Marcal;キックや攻め上がりなど、ほぼSBレベルの攻撃貢献。ただし精度を欠いた。

6Dubois;WBながら、苦しかった序盤はSB的に守備にも戻れていたのはインテリジェントとして評価。運びのドリブルも良し。ただし、ラストの精度までは確保しきれなかった。

6Caqueret;ギマラエスが司令塔役を担ったため、後ろでボールを保持すること、ポジションを守ることに注力。デュボワやギマラエスのサポート役としては十分も、アンカーとしては守備が物足りなかった。

7B.Guimaraes;アウアー不在の中、代わって組み立てを担当。パスと運びのドリブルで大貢献したが、その分守備が粗雑になった印象。まだ多くのタスクを任せられるほどには成熟していない。

6Cornet;バランスの問題で、ほぼWGとしての仕事。ただし、サイドを駆け上がってクロス以外の選択肢を見せることができず。

8M.Depay;不慣れなトップ下でバランス維持に腐心しながらも機を見てバイタルに突入し、前半で実質3ゴールを生み出す大仕事。後半にもPKを沈め、エース&キャプテンの責務を全うした。

6Toko-Ekanbi;裏抜け、前プレスなど地味な仕事を熱心にこなしていたが、決定機を決め切れない。

5Dembele;古典的CFとして奮闘は見せたが、ボールに絡めず。なかなか難しい立場に立たされている。

5Cherki;ベンアルファ二世。完成度もテクニックレベルも高いが、伸びしろが見えない。王様じゃないと輝かないタイプで、それにしてはクラッチ力がない。

5Tete:守備力ではデュボワに勝っているのかもしれないが、それ以外が劣っている。控えに回る年齢と格ではなさそうで、移籍すべきか。

5Reine-Adelaide;トコ=エカンビより高い技術力で、ボール保持と試合の締めには貢献。ただし、現状だと攻撃手としての見せ場はなく、移籍願望も納得か。

5Andersen;ボール保持と守備要員。

5Bard;コルネより中央で仕事できるので、おそらくアクセント要員での投入。ただし、少ない出場時間ではボール保持要員としての側面が強かった。

<Dijon>

4Gomis;予測の面で不安を露呈。ハイボールを含めたサイドからのボールの対処に難を抱えている。

5Nounchil;PKを与えたシーンは、コルネ相手に軽率な突っ込み方だった。そこまではマルサウとコルネによく対処できていたが。

6Manga;前半はCBとして、後半途中からは右SBとしてプレー。より攻撃的なOLのレフトサイド攻撃に比較的うまく対処したほうだが、他をカバーするほどの働きは披露できず。

5Lautoa;頑張って対人守備をこなしていたが、OGの身体の向きは頂けなかった。トコ=エカンビには比較的うまく対処した。

4Chafik;比較的攻撃の手は緩めだったOLのライトサイド攻撃に対応できず。早めに下げられたのは妥当だった。来節以降のポジションに懸念。

6Schleider;ストライカーらしい動きで先制点を奪取。シュートコースを探し続けた成果だった。

4Philippe;シュレイダーの代わりに投入も、ポストプレーもオフザボールも不十分。ポストを期待されていただろうが、打開策にはならず。

5Panzo:左SBの攻撃要員で投入。パスや推進力に光るものは見せたが。頼節以降に期待。

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