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さてどうしましょうか

夢の時間だったCL決勝も惜敗で終わり、さあシーズンオf…

えっ!?もう開幕なんですか!?

いや〜、先週は「ここまで楽しませてくれるとは思わなかった」「この時期まで期待させてくれてありがとう」って雰囲気で満たされてたんですけどね〜、でもよく考えたら普通この時期まで期待させられるのおかしいんだけどな。8月下旬入ってるし。盆過ぎてるし。例年なら翌シーズンの第2、3節あたりっすよ。てか予定では19/20のCL決勝と20/21の開幕戦が被ってた、なんていうマジかお前案件発生してるし。

ハハッ、キレそう。

さて、前置きはほどほどにして来季以降を考えていきましょう。

補強ポイントは以下の通りです。

・チアゴ・シウバに代わる新たなCB(もしくはアンカーorSB)
・中盤IHのレギュラークラス
・ディ・マリアとナバスの後継者
・退団選手(発生した場合)の穴埋め

チアゴ・シウバに別れを告げたCBは一番の補強必須ポイントでしょう。既存選手をコンバートするとなると、CBではなくその選手が空けたポジションを補強しなければならないですが、どちらにせよ1人レギュラークラスが必要なのは変わりありません。

既存選手でコンバートするなら、マルキーニョスとケーラーが候補になります。筆者の見解では、前者のコンバートはナシ、後者のコンバートは状況次第でアリ、というところです。

前者がナシなのは、アンカーとしてのレベルが高すぎることにあります。

アンカーとして見た場合、一定レベルのパス技術にCBレベルの守備力とポジショニング、そしてアンカーの中でもトップクラスの機動力を高度に併せ持っています。このレベルでアンカーをこなせるのは、世界中を見渡してもカゼミーロくらいではないでしょうか。CBとしても高いレベルにはあるのですが、CBではどうしてもフィジカル面が平均レベルに留まってしまうのがCLレベルではネック。そもそもそれ以上に、アンカーとしてのレベルが高すぎてそのメリットを手放すにはあまりにも惜しい気がします。

後者に関しては、ベルナトの去就と新規補強選手次第だと考えています。もしベルナトが退団した場合、新規の左SBはCB兼用のディアロにすべき。まだ年齢も若く、それなりの値段で取ってきている以上、このまま控えで終わらせるのは非効率だと思われます。

そしてディアロがSBにコンバートとなれば、バランスの観点でケーラーのSB起用はナシになります。4人CBを並べる4バック+守備的アンカーはさすがに守備に偏りすぎているからです。CL決勝の敗因の一つが守備に振りすぎて攻撃的に振る舞えなかったことなのを考えれば、ディアロとケーラーのSBコンビには反対の立場です。そもそも、CB型SBは流行りとはいえ、アンカーにマルキーニョスを置いていてCBも安定しているPSGでSBに守備的な選手を配置する必要が本来あるかは議論の分かれるところです。両方攻撃型のSBでも問題ないように思われます。

ゆえに、ケーラーはベルナトの去就に関係なくCBコンバートを議論していいように思います。懐疑論もあるようですが、守備の選手としては若い部類で、ファイナル8でのプレーはむしろ高評価。決勝のパフォーマンスに関しても対面のデイビスと五分の出来ですし、批判に当たるほどではないように見えます。負傷の多さはネックですが、フィジカルの向上も見られていること、本来CBで育てるべき器であることも考えれば一番あり得そうな選択肢です。

無論、より良いCBを取れれば話は別です。噂レベルですが、シュクリニアルが万が一来れば彼がCBで良いでしょうし、ケーラーは右SB継続で構わないでしょう。とはいえあまり現状では現実味を感じませんし、シウバの後継者足るCBを外部に求めるよりも右SBを探すほうが難易度は低いように思われます。セルジーニョ・デストやエメルソン、リカルド・ペレイラあたりが候補でしょうか。年齢バランスや実績を考えると、ペレイラが一番安全な選択肢に思えます。

どうするか難しいのはダグバの扱いです。ダグバは出場機会を与えたい年齢ですが、レギュラーにするほどのレベルでもないというのがここ2年見てきた感想。少なくとも現状の彼に賭けるのはリスキーなので、出場機会を与えるべくレンタル放流するのがベターだと思えます。年齢の近いケーラーが右SBで起用されるならなおさらです。

とにかく、ベルナトの去就で右SBを補強するか、CBを補強するかが変わってくるので最優先で解決しないといけません。あと1ヶ月で契約延長か移籍か、決め切りたいところです。

次に補強しないといけないのはインサイドハーフでしょう。ここもスタメンクラスの選手が欲しい。CL決勝でアラになってしまったのは、パレデスとエレーラのコンビ。この2人が悪い選手とは言わないまでも、欧州王者決定戦に頭から出てくるレベルではないのが現実です。特にエレーラは攻撃面での貢献も果たせなければ、守備でも左サイドから攻めてくるバイエルンに対してケーラーと連携して守らないといけないところをスライドしきれず、ケーラーに負担をかけ過ぎてしまった印象です。パレデスも深い位置でのビルドアップやロングパスでは貢献したものの、機動力の面で限界を露呈。攻撃参加はうまくいかず、守備も持ちませんでした。アンカーがマルキーニョスで、監督が調整力に長けたトゥヘルじゃなかったらと思うと恐ろしいものがあります。

ヴェッラッティが負傷でフル出場できなかった事情を考慮してもなお、この2人を大一番で同時にスタメンで出す隙は与えたくはない。中盤の補強は必須でしょう。中盤は、カバーニの退団で4-2-2-2を運用するメリットが小さくなったことで4-3-3を使う機会が増えそうなこともあり、なおのこと枚数が必要です。ヴェッラッティに右IHをやらせたいと考えると、できれば左IH、左利きのボランチが希望です。ベルナルド・シウバとかカマヴィンガとか間違って来ねえかな。

とはいえ間違える可能性はさして高くないので、ディ・マリアのIH起用も現実として考えておいて良さそうです。ディ・マリア自身が現在32歳で、来季(あっ今季か)途中には33歳。まだはっきり衰えの傾向はないものの、4-2-2-2を使うなり、1列下げる(IH起用)なりしてポジションを下げて延命を検討する段階のはず。そして、彼に代わるアタッカーの後継者を確保する必要があります。

できれば、ネイマール(92年生まれ)とエンバペ(98年生まれ)の間、95年生まれ前後の選手が年齢バランス的に理想なのですが、この世代は残念ながら目ぼしいアタッカーに欠ける印象です。エンバペより下の世代で物色したいところですが、それも不確定要素が多い。現実的にはエンバペと同じ世代で探していくしかないでしょう。キエーザやハヴァーツあたりが理想ですが果たして。現実味は知らん。以前噂に上がったクーニャは良い選手ですが、ヘルタ・ベルリンに移籍して間もないこともあり、様子見したほうがいいように見えます。

イカルディは国内戦では効力を発揮しても、CL決勝トーナメントでは見たくないというのが監督の本音でしょう。アタランタ戦も1/11としての最低限の仕事しかできず、ライプツィヒ戦、バイエルン戦では姿を現すことなく終了。残念ながらこれが現実です。保険にしては5000万ユーロは高く、チェルシーあたりに間違わせられたらと思(ry

ナバスの後継者についてもあまり議論されていませんが、筆者は早急に求めています。タイプ的に考えてもそこまでパフォーマンスが持つのは長くはないでしょうし、ドンナルンマ、もしくはオブラクが市場に出てくるならすぐにでも取りに行くべき。あくまでナバスは繋ぎである、というのは昨夏の移籍市場の動きを見てもわかる話だと思います。

最後に人員整理に触れておきましょう。レギュラー格では前述の通りベルナトとの契約延長交渉が停滞しているようです。本人の要求が高いようですが、レギュラークラスと言っても傑出したパフォーマンスではない以上、首尾よく売却できるならそれもアリなのではないでしょうか。クルザワと契約延長したのは彼の放出も念頭に置いているように思われますし、ここは流動的に考えていいところです。

パレデスにもインテルやユヴェントスの噂が出ているようですが、移籍金を回収できるならそれで構わないように見えます。キャラクター的には面白く、一発打開できるパスは魅力ですが、かかった移籍金に見合うレベルのパフォーマンスかと言われればいささか厳しいのではないでしょうか。回収できるタイミングが訪れるなら、回収しておくのがベターです。それがシュクリニアルと交換できるならなおさらでしょう。何人もフリーで放出し続けるのはさすがにそろそろ避けてもらいたいという事情もあります。

もっとも、この2人は状況を見て判断といったところですが、マストで移籍させたい選手がいます。ドラクスラーです。万能ターンオーバー要員として地位を築いてきましたが、その役割にプラスしてスーパーサブとしての適性を持つ”パーフェクト・トゥウェルブマン”サラビアに完全に地位を奪われた印象。シャルケ、ヴォルフスブルク、PSGの3クラブいずれにおいても一発屋傾向があり、パフォーマンス自体も年々低下しているのもネック。ファイナル8で若干評価を回復させたものの、残存契約が1年ということもあり移籍金を回収するラストチャンスでしょう。アーセナル、気持ちを見せろ。

あとはバッカーとダグバの両名をレンタル放流すればほぼ完ぺきな夏になります。あと1ヶ月、うまくいくといいですね。

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