小学校②

両親が少年院に勤めている同級生がいた。(たしか、両親は法務教官をしていたはずである)スクールカーストでいうトップではないが、上から2つ目のグループにいるお調子者だった。

正直言ってイヤな奴であった。
4階の小学校の教室から、私の教科書やノート、文房具等を窓から校庭に投げ捨てるということをやられた。最初は誰の所有物か変わらず、戸惑っていた。しばらくして見たことがある文房具が投げ捨てられた。
自分のだった。
体が震える程の怒りと悔しい思いが混ざり合って、号泣してしまった。その姿をみて彼は、ケラケラ笑っていた。

嫌がらせやイタズラは、その後も続いた。
しかし、何故か奴は許されていた。教師も許していた。

K本という名前だった。きっと、人の気持ちがわからない、痛みがわからないと思う。そして、そういう奴の子供も、人の気持ち・痛みがわからない子を育ててしまうのであると思う。

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