早すぎる
君と出会ったのは、何時だったか。どういうきっかけだったか、詳細に思い出せない。
けど、何かと縁があって、ところところで何回かで会って、他愛のない話をすると安心できる自分がいた。
ある年の年末、今の奥さん(当時の彼女)と九州へ車で旅行し、当時の彼女を家に送って一人自宅へ帰る途中、香芝SA下り線休憩をするために立ち寄った。そのとき偶然に会ったのは、驚いた。
私は、運転疲れでやさぐれており、君から話かけられてもヒドイ塩対応だった。21:00ごろじゃなかったかな。段ボールを抱えていた姿は今も覚えているし、「仕事なの?」って何の気なしに、言ったけどとにかく何か面白い一言をかけられれば良かったけど、「仕事なの?」って言われた君は、それを前向きに取った。
製菓業界で働いていた君は、市井が休暇中が稼ぎ時なので、夜遅くまで働いていた。「仕事なの?」の一言が、心に響いたようで、「やけに納得して、スッとしました!!」と後にメッセージをもらった時は、もっとちゃんとした対応があったはずなのに、それは、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ。
その頃から仕事の件で悩んでいたようで、言葉の端々に悩みが一つあって解決できないもどかしさがあったと推測される。
結果として転職することができたようだけど、前職のストレスが体を蝕んでしまったのではと思うと、残念でならない。
結婚もし、子供にも恵まれて、これからという時に君の訃報は、心に穴が開くという表現以外、言葉が見つからない。
平均寿命が80歳だとしても、38歳は若すぎる。何も2倍速で生きなくてもいいじゃないか。もっと言えば、2倍速で生かした神様は、何の意図があったのか説明してほしい。
スターダスト☆レビューの「木蓮の涙」がこんなに心に沁みる日が来るとは思いもしなかった。
君の笑顔はきっと忘れない。
そして、君が愛した家族が幸せな人生を送れるように、心から願っている。
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