シェア
ウソでいいから言ってくれ いつかまた朝日が昇ると 体の震えが止まらない 傷は癒えても 後悔…
ワタシはパリにいるけれど ワタシは今、パリが好きなのかな セリーズは創作中の版画を眺めてそ…
どこかへ行ってしまった人たちへ 私のことを忘れてくれていますか 戻れないふるさとみたいに …
あぁ、明日 つまらない世界になる時がある 数字でロジカルにとか 科学的にとか、根拠とか これ…
陽が沈むころ、ひとりでいるのが好きだ ヨーロッパの片隅にいることを実感できる この街の日没…
「ほら、いつものあの子がまた来たよ」 とみんながささやく あどけない顔をした、栗色の髪の12歳くらいの女の子? 「いや、あの子はきっと10歳くらいだよ」 と僕の手前にいるエメラルドグリーンは言う 僕たちはParis6区にある画材店のショーウィンドウに飾られている絵の具 何かの習い事の行き帰りの道なのだろうか あの子は決まって日曜日の午後、同じ時間にひとりで来る 日曜日は休みだから、彼女は店に入れない ショーウィンドウの外から、何かを呟いたり、突然瞳を輝かせて笑ったり、時には
見上げれば降り立つものがある 喜びであれ、悲しみであれ 思うがままが、いつでもいい