mocopiをSlimeVRモードで使う
1.はじめに
mocopiをVRChatで使おうとしましたが、標準の使い方(OSC接続)では使い勝手が悪かったので放置状態に。SlimeVR対応を機に再度使ってみることにしました。
SlimeVRモード設定までは公式のドキュメントを読めば何とかなるので、初期設定の後追加設定などを中心に記載しています
(完全に解決した訳ではないです、特にヨードリフトとか)
2.前提条件とか
すでにSteamVRが設定済みとします、またこの投稿は
フルトラを使ったことがなかった人
SlimeVRを使ったことがなかった人
IMUセンサーに関する知識はほぼない
人が書いています。すでにmocopiをSlimeVRモードで使っている方は
5.VRChatで使ってみて 以降あたりが役に立てばよいかと考えています
また、一部の機能に OVR Advanced Settings の機能を使っています
3.mocopiのセットアップ
Sonyのサイトを読めば何とかなるかと…
4.SlimeVRモード
これもSonyのサイトを読めば何とかなるかと…
SlimeVRの初期キャリブレーションはSonyのサイトの動画が非常に分かり易い、とりあえず使ってみて、猫背になるとかおかしければ使って慣れた後に再度初期キャリブレーションを実行してみると良いと思います。
5.VRChatで使ってみて
使ってみて気になったのは以下の2つ
ヨードリフト(腰がよじれる)がかなり気になる
足が思ったほど上がらん
5-1.ヨードリフト(腰がよじれる)がかなり気になる
使ってみて一番気になったのはヨードリフトです。
個人的な感想としては数分でドリフトが気になりだします。
見た目はさほど変わりませんが、ドリフトすると足を上げた時に少し外側に上がるようになります、そもそも
HaritoraXなどを含めてIMUトラッカーは仕組み上ドリフトは不可避
地磁気センサーがないmocopiは…
などと言われて根本的な解決策はないみたいです。
(MLとかAIとか使って何とかならんのか…あるいは複数のセンサーを束ねて補正処理するとかできんのか?)
mocopiとしてはヨーリセットを実施してくださいと説明されています。
SlimeVRの機能 torso(胸)のセンサーを2タップでヨーリセット(デフォルトで有効になっている項目です)
OVR Advanced Settings を使っている場合はコントローラのボタンに割り当てた方が使いやすいです
C:\Users\(Username)\AppData\Roaming\AdvancedSettings-Team にある
OVR Advanced Settings.ini の
keyboardOne=^>m -> keyboardOne=^>y
keyboardTwo=^>m -> keyboardTwo=^>u
を書き換えて キーバインドに 割り当てます。
私はQuestユーザーなのでJoystickのボタンにkeyboardOneを割り当てて使っています
もう1つDrift compensation の項目がありますが、個人的には効果がありませんでした。そもそもどう設定していいのかわからない….(未解決)
5-2.足が思ったほど上がらん
mocopiのSlimeVRモード説明のほかに以下の3点を見直しました
IMU(mocopiセンサー)の装着位置の見直し
IMU取り付け方向を見直し
VRChatのFBTの設定項目
IMU(mocopiセンサー)の装着位置の見直し
この辺りはmocopiの話ではなく、SlimeVRに関することなのでSlimeVR Docsを読んでみます
なのですが、その下の動画を見ると (SlimeVR Docsの解説動画)
「上脚は少し上に使た方が自分的には良い」
「ウエストは正面じゃなくて横に付けている方が自分的には良い」
と、解説しています
上脚に関しては動画説明通り膝上よりさらに少し上の方が足の反応がいいように思います。思ったほど足が上がらんと思う方はSlimeVRの設定を見直す前に上脚mocopiセンサーの装着位置を見直す方がいいかも。
あと、足を組んだ時に足の位置がおかしい時もセンサー位置を膝上よりももっと上部に付けた方が良いと解説されています。
ウエストに関しては正面に付けると屈んだ時に腹を圧迫するので、動画の通り脇腹あたりに付けた方が使いやすかったです
mocopiセンサーの位置変更後、再キャリブレーションすれば動作に問題ありませんでした。
IMU取り付け方向を見直し
センサー位置をできるだけ正確に指定する
SlimeVRの設定画面にはIMUセンサーの取り付け方向を設定する箇所があります。できるだけ正確に反応してほしいので設定してみました
(「みました」の通りどれだけ効果があったかは不明、明確な差異はありませんでした)
Homeから個別のセンサーを選択
MountingPositionを選択
取り付け方向を指定します(センサーのボタンがある方が多分前)
VRChatのFBTの設定項目
VRChatのフルボディートラッキングの設定の見直し
7.clusterで使う場合
clusterはmocopiのSlimeVRモードのセンサーすべてに対応していないので Setting画面上で一時的にChest,Kneeを無効化する
clusterのログイン後「全身トラッキング」をON、トラッキングを「6点」を選択してキャリブレーション
8.Resoniteで使う場合
Resoniteはすべてのセンサーが認識されます。メニュー画面の「フルボディ/アバターキャリブレーター」からキャリブレーションを実行
「再度Tポーズキャリブレーション」を選択
VRChatと同じTポーズでキャリブレーションができます
微調整できるらしいですが、慣れてないせいかうまくいかない…
最後に「トラッカーキャリブレーション完了」を選択で完了させる
9.最後に
ヨードリフトがもう少し小さくなればQoV(Quality of VR Life)がさらに向上するような気がします、情報をお持ちの方は教えていただけるとありがたいです。
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