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【デュエマ】白緑GOD戦記 02 (8/7)

ここでは、白緑GODという、主要パーツ(『超七極 Gio /巨大設計図』)が殿堂入りしたデッキの戦績を紹介する。
愛機の供養と、その戦歴の備忘録を兼ねているので、劇的なドラマはないことを予め断っておく。

参加大会 : 8/7 デュエマフェス  @ 新宿 竜星の嵐
形式: スイスドロー (参加者:34名)
結果: 2-2 

デッキレシピ 


新製品が発売した直後の公認大会はとても楽しい。
「メタ読みなどはあまり意識せず、新弾・デッキをとりあえず試してみる」人が多数出てきて、さながら実験場になるからだ。競技シーンともちょっと違う、ガチとカジュアルの境界線たるデュエマフェスならではの光景だ。

この日(8/7)は『クロニクル・ダークサイド・デッキ』2種の発売日の翌日。ゲーム開始時からカードをバトルゾーンに置く人は、先週対比(体感)で倍増していた。

そして、殿堂が発表された直後の公認大会もとても楽しい。自分のデッキのパーツが温泉入りした人は仲間に煽られたり、慰められたり。そうじゃなくとも予想が当たったかどうかをあーだこーだ言い合うだけでも楽しい。
まさにこの日は 8/5 の殿堂発表の2日後であった。

初戦 対青黒零龍 × (後攻)


初戦の相手は顔見知りのめちゃめちゃお強い常連さん。「ご愁傷様でした、殿堂発表の生放送をみた瞬間にあなたの顔が浮かびました」との慰めの言葉がありがたい。6か月以上『G.O.D.』しか使ってこなかったので、そりゃ印象には残る。

この常連さんは、さまざまなデッキを上手に使いこなされるプレイヤー。ビートもコントロールもなんでもござれなオールラウンダーだが、中でもループやムゲンクライムのような、細かなパーツをパズルのように巧みに組み合わせて即死級の盤面を繰り出すデッキがお好きな印象。そんな彼が、クロニクルデッキの発売翌日に青黒零龍を握ったのは必然だった。

2ターン目、相手は『龍・獄・殺』で手札を入れ替えつつ、『全能ゼンノー』をGR召喚。それは『G.O.D.』デッキ相手には効果的すぎる一手だ。手札交換と墓地の準備とメタクリーチャーの召喚を2マナ1アクションで成功させるのは犯罪と言ってもいい。

こちらも2ターン目『巨大設計図』スタートからの3ターン目『種族選別』で手札を整えるが、肝心の『枯れ葉マナ隠し』が引けない。
そうこうしているうちに、相手の盤面にはクリーチャーが3体。そのまま『闇王ゼーロ』 ⇒ 『龍月 ドラグ・スザーク』 と繋げられてしまい、2体目の『全能ゼンノー』を含めGRクリーチャーが4体盤面に立ってしまう。おかしいな、『ミッツァイル』はもう足湯に入ったはずでは……。
さらに、ムゲンクライムも絡めた過剰展開により、12打点以上のクリーチャーが並んでいく。

こうなってしまうと、シールドからの『God of Dream』 + 『魔弾 アルカディア・エッグ』または『レレディ・バ・グーバ』で『全能ゼンノー』を除去りつつの全タップしか勝ち筋は残っていない。が、『巨大設計図』などで捲れたときにテキストを確認していた(と思われる)相手は、『ゼンノー』から攻撃することで『アルカディア・エッグ』を避けつつ、総攻撃をかけてくるのであった。無論、死亡。

2戦目 対赤緑ボルシャック 〇 (後攻)

いわゆる有利対面となる相手である。

① メタクリーチャーを立てられることがほぼないこと
② 『G.O.D.』の打点が『ボルシャック・ドギラゴン』でほぼ止まらないこと
③ 相手の方が先に動いたとしても、有効な防御用トリガーが16枚あり、ワンショットされ辛いこと

が主な理由。

こちらは後攻1ターン目に『ツインパクト・マップ』で『Gio / 巨大設計図』を引き込み、そのまま2ターン目にプレイする流れ。
かたや相手は先行3ターン目に『決闘者・チャージャー』 ⇒ 『ボルシャック・ドギラゴン』2枚を手札に加えるスタート。『メンデルス・ゾーン』が絡んでいないので、こちらも余裕で追いつける。

こうなると、怖いのは4ターン目に『ボルシャック・秘伝・ドラゴン』などで進化元=『アヴァラルド公』を除去られる、or 『王来英雄モモキングRX』から異常な上振れをされる、ぐらいなので、まだ猶予がある。
こちらの3ターン目は『種族選別』で手札補充するのみ。

返しのターン、予想通り『王来英雄モモキングRX』⇒『ボルシャック・モモキング』と攻め込んでくるが、召喚時・攻撃時にめくれたのは『ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー』と『ボルシャック・スーパーヒーロー』。

盾2枚が手札に加わり、よりコスト軽減が容易になった『Gio』が場に降り立ち、九極神が侵略すると、盤面には殴れるコスト9のクリーチャーが4体 + 『ナンバーナイン』と展開され、決着がつくのだった。

3戦目 対赤緑モルトNEXT 〇 (先行)

2戦目と同様に微有利対面。理由もほぼほぼ同じである。
対戦相手の方は、『ドルマゲドン』のデッキが発売になったことを受け、古き良き『モルトNEXT』を握りたくなって参加されたとのこと。その意気込みに強く共感する。

先行2ターン目の『巨大設計図』スタート ⇒ 3ターン目にはさらに『巨大設計図』『ツインパクト・マップ』を重ねる好スタート。4・5ターン目までに使える最大10マナをフルに活用し、手札最適化がしやすいのが、ツインパクト型の強みだ。

相手も『決闘者・チャージャー』でマナを伸ばすが、一手遅い。
こちらは最速4ターン目に、『アヴァラルド公』⇒『Gio』からの侵略で、ワンショット。トリガーで『バトクロス・ハンマー』などがめくれたものの、過剰打点は止まらないのだった。

4戦目 対青黒赤墓地ソース × (後攻)

こちらも顔なじみの常連さん。初戦の相手の常連さんがコントロール寄りなのに対し、こちらの方は赤単速攻・4Cドラグナー・今回使ったデッキ、と盾をしっかりと殴る強いデッキを好まれる印象だ。

そしてまさにこのデッキもそのような姿勢を体現していた。
開始早々『零龍』がバトルゾーンに鎮座していたので、てっきり『クロニクル・ダークサイド・デッキ』をそのまま使われているのかと思いきや、彼らしい攻めの姿勢がはっきりと出ているデッキだった。

所謂クローシスカラー(青黒赤)で組まれたデッキで、初動として『灼熱の闘士テスタ・ロッサ』『勇気と知識 テスタ・ロッサ&アリス』を使いつつ、マナゾーンには『熱血武闘 カツキング』、超次元ゾーンには『時空の禁断レッドゾーン・X』まで見えている。
そう、このデッキは『クロニクルデッキ 熱血!! アウトレイジ・ビクトリー』『クロニクル・ダークサイド・デッキ 終焉』ならびに『零誕』という、クロニクルデッキ3種を混合したアグロデッキなのだ。

こちらも『巨大設計図』で手札を補充したものの、スピードが違った。
相手は4ターン目までに『イワシン』や、『龍・獄・殺』を絡めながら、3・4ターン目には『グラン・ギニョール』『ゼロヴォイド』などを展開。そのまま『時空の禁断レッドゾーン・X』に侵略しながら殴られては、いくらトリガー19枚体制と言えども、ひとたまりもなかった。

振り返り

新デッキ登場の後の環境読み・調整は楽しい。今まで見たことのない相手や、デッキと出会い、戦い、そしてその記憶を経験値として身に刻む。まさしく公認大会の醍醐味だ。

このデュエマフェスは、それを改めて実感させてくれる大会だった。だからこそ、猶更、8/15以降このデッキを調整し辛くなるという事実が、胸に重くのしかかった。

ツインパクト版の『Gio / 巨大設計図』を『Gio』に、『ローラン』を『偽りの名13 / 種族選別』に変えるなどしてリペアは始めてみたものの、2マナで動けるドローソースが3枚減った事実はやはり重い。
このデッキの強みは2ターン目に『巨大設計図』、3ターン目に再び『巨大設計図』⇒『ツインパクト・マップ』で『アヴァラルド公』や、次の『Gio/巨大設計図』を引きに行く、といった小回りが利いた動きを、再現性高く行えるところだった。なので、そこが単純になくなったのは辛いところだ。

他の型として、例えば、『進化設計図』に寄せて、『サファイア・ウィズダム』を出すことに特化した型。

はたまた、タマシードを増量して「進化元展開 + 序盤のドロー」を両立させた型。

当然色々なリペア方法は思いつくのだが、今まで使ってきたこの『双極型』並みの『速度』『(メタ対策・トリガーを含めた)対応力』『再現性』を持つ型、ないし、その部分を補って余りある強みを感じさせる型が、現状見当たっていない。

8/15以降の大会では、ひとまず『G.O.D.』は封印して、別のデッキで行こう、そう感じさせる週末だった。


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