米国株、ダウ反落し62ドル安 利益確定売り優勢 ナスダック続落

米国株、ダウ反落し62ドル安 利益確定売り優勢 ナスダック続落

米国・欧州株概況

2024年2月27日 6:31

【NQNニューヨーク=川上純平】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前週末比62ドル30セント(0.15%)安の3万9069ドル23セントで終えた。前週末に最高値を更新した後で、主力株を中心に利益確定売りが出た。半面、半導体株は強含む銘柄が目立ち、米株相場を下支えした。

今週は29日に米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する米個人消費支出(PCE)物価指数(1月分)が発表される。FRBの利下げ時期を探る上で注目度が高い。内容を見極めたいという雰囲気があり、株価指数が高値圏にあるなかで主力株にいったん売りを出す投資家が増えた。

もっとも、ダウ平均は底堅く、上昇する場面もあった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、人工知能(AI)向けで成長期待の大きい半導体のエヌビディアのほか、同業のクアルコムが上昇し投資家心理を支えた。AI向け半導体の量産を始めたと発表したマイクロン・テクノロジーは4%高で終えた。

ダウ平均の構成銘柄では通信のベライゾン・コミュニケーションズやスポーツ用品のナイキ、バイオ製薬のアムジェンが下げた。26日からダウ平均の構成銘柄になったネット通販のアマゾン・ドット・コムも下落して終えた。半面、顧客情報管理のセールスフォースやクレジットカードのアメリカン・エキスプレス、建機のキャタピラーが上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前週末比20.572ポイント(0.12%)安の1万5976.251で終えた。AI分野の競争激化が懸念されたネット検索のアルファベットへの売りが目立った。半面、電気自動車のテスラが上昇した。

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