米国株、ダウ続伸し130ドル高 半導体やハイテクに買い ナスダックは1.5%高

米国株、ダウ続伸し130ドル高 半導体やハイテクに買い ナスダックは1.5%高

米国・欧州株概況

2024年3月8日 6:29

【NQNニューヨーク=横内理恵】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比130ドル30セント(0.33%)高の3万8791ドル35セントで終えた。米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの期待が相場の支えとなった。アナリストが投資判断や目標株価を引き上げたエヌビディアなど半導体株が上昇し、主要ハイテク株も全般に買われた。

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が7日の上院での議会証言で、利下げ開始の条件となる物価の安定を達成できるとの確信を持てるようになるまで「そう遠くない」と述べた。6日の下院での議会証言と同様に、米景気の先行きにも楽観を示した。市場ではFRBが年央に利下げを始めるとみる参加者が多く、米景気後退を回避できるとの見方が投資家心理の改善や買い安心感につながった。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、アナリストが目標株価を引き上げたエヌビディアが4%あまり上げ、上場来高値を更新した。半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーも投資判断や目標株価の上方修正を受けて買われた。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%強上昇し、過去最高値で終えた。

ダウ平均ではインテルの上昇が目立った。ハイテク株全般に買いが及び、アマゾン・ドット・コムマイクロソフトも高い。アメリカン・エキスプレスキャタピラーも買われた。一方、アムジェンなどは下げた。

ダウ平均は伸び悩む場面もあった。主要株価指数が最高値圏で推移し、過熱感や高値警戒感が意識されやすい。8日に米雇用統計の発表を控え、持ち高を傾けにくい雰囲気もあった。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は続伸した。前日比52.60ポイント(1.03%)高の5157.36で終え、1日以来、ほぼ1週間ぶりに最高値を更新した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前日比241.832ポイント(1.50%)高の1万6273.375で終えた。半導体関連以外ではメタプラットフォームズの上昇が目立った。

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