米国株、ダウ反発 自律反発狙いの買い
米国株、ダウ反発 自律反発狙いの買い
2023年7月11日 5:07 (2023年7月11日 5:50更新)
【NQNニューヨーク=矢内純一】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前週末比209ドル52セント高の3万3944ドル40セント(速報値)で終えた。前週末までの3営業日で683ドルほど下げていたため、主力銘柄の一部には自律反発を期待した買いが入った。一方、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続観測で金利の先高観が根強い。大型ハイテクには売りが出て、上げ幅は限られた。
目新しい取引の材料が少ないなかで、景気敏感株や医薬株などに値ごろ感からの買いが入った。一方、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が10日、物価抑制のために年内あと2回の利上げが必要になるとの認識を示した。金利上昇への警戒からハイテク株には持ち高調整の売りが出た。
12日には6月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。米国の金融政策の先行きを見通す上で、物価動向を見極めたいとの雰囲気も強かった。14日にはJPモルガン・チェースやシティグループといった大手金融の決算発表も控える。午前の売買が一巡した後は、ダウ平均はプラス圏で小幅な動きにとどまった。
ダウ平均の構成銘柄ではバイオ製薬のアムジェン、ホームセンターのホーム・デポが上げた。機械のハネウェル・インターナショナル、スポーツ用品のナイキも買われた。一方、スマートフォンのアップルや通信のベライゾン・コミュニケーションズ、保険のトラベラーズが安かった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、前週末比24.765ポイント高の1万3685.481(速報値)で終えた。
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