【断髪小説】髪を貢ぐ女③完

メグさんの今の髪型は、左側1/3は触覚もあり、前髪も長く可愛らしい感じになっているが、そこから幅1cmくらいが眉上3cmのパッツン。そして、そこから幅4.5cmが1mmの青白い道になり、そのまた横3cmほどが眉上3cmのパッツンだ。

頭のほとんど真ん中を前から後ろまで青白い坊主の線が通ったショートボブの36歳の可愛らしい顔をした女性。
メグさんはそんな頭で大通りを歩き、沢山の人に見られながら、自分の頭を剃るための剃刀を買いにいったのだ。

とんでもないことをしてしまったのかもしれない。
一方で、なぜか異様に興奮している自分がいる。もっと恥ずかしい目にあわせたい。

「お待たせ…すごく見られて恥ずかしかった…」

しばらくすると、頬を赤く染めたメグさんが帰ってきた。

「こっちにきて」

メグさんをベッドに座らせて、後ろから抱きしめた。
こうなったら、行けるところまでいってしまおう。

「好きにしていいでしょ?」
メグさんの青白い筋を指でなぞる。

「好きになってくれるならいいよ」
メグさんがその指を捕まえて口に当てる。

メグさんを一度抱きしめた後、青い道にクリームを塗っていく。

ジ ジ ジ ジ

青い胡麻のような髪が削がれて、白い頭皮があらわになっていく。

メグさんは剃り終わった部分を指の腹でなでた。
「すごい…なんかしっとりとしてる…ツルツルしてるんだと思ってた」

「変じゃない?」
「どうしようもないくらいに変だよ。絶対にモテないね」
「はる君がもらってくれるんでしょ?」
「36歳のハゲ女を?」
「はる君が望んだ私だから」
「もう自分のことを『お姉さん』って言わないの?」
「わかるでしょ?気持ちが変にたかぶっててもうそんな余裕ないの」

バリカンで刈った部分を一通り剃り終え、タオルでぬぐう。
汗ばんだ頭が電気に照らされてヌッとした光を放つ。

再びバリカンを持ってメグさんの前に立つ。
「残りもいっちゃうね」
そういってスイッチをつけ、バリカンを長い方の前髪に近づける。

「待って!はる君、ちょっと待って」
メグさんが手を出してバリカンが近づくのを止める。

「どうしたの?好きにしていいって言ったじゃん」
「そうなんだけど、やっぱりちょっと待ってほしい」
頭の真ん中を光らせ、上目遣いでこちらを見つめる。

「でも、もうこんな頭だから取り返しつかないよ?」
「わかってる。でも、はる君、まだ長い前髪が残っている側の、私の髪型好きなんでしょ?」
「それはそうだけど」
メグさんは切り残された前髪を指で絡める。

「だからね、こっちの半分はこのまま残しておいてほしいの。はる君には、こっちの半分で私のかわいさを、女を感じてほしいの」
「もう半分はどうするの?」
「そっちはツルツルに剃って欲しいの。はる君のモノになったっていう証にしたいの」
「つまり、半分は可愛らしいショートボブで、半分はツルツルのハゲ頭にするってこと?」

メグさんは無言でコクンと頷いた。
「それって普通にスキンヘッドにするよりも恥ずかしくない?」
「いいの。私がそうして欲しいの。髪がある方の私を見て女を感じて興奮して欲しいし、ツルツルの方の私を見て、私があなたのモノになったことを感じてたぎって欲しい」
おでこからうなじまでを光らせたメグさんに、ベッドの上に押し倒される。

「ねぇ、36歳の女が、あなたのためにこんなに恥ずかしい頭になっていることを考えて。36歳の女が、今から右半分だけをツルツルに剃り上げることを想像して。私が女として最後に輝く期間を、半分だけかわいくて、半分だけスキンヘッドっていう取り返しのつかない髪型で迎えて終えようとしていることに興奮してよ。全部はる君に捧げるんだよ?」

そういうと、メグさんは先程剃った部分の右側の前髪をかき上げてバリカンを入れた。

メグさんの頭を離れた髪が、押し倒されている俺のお腹の上に降り注ぐ。
メグさんの左手が、俺の股間に触れる。

「ねえ、はる君、私が惨めな頭になるところみて興奮してるんでしょ」
前髪からうなじまでを刈り取ったバリカンをまた前から入れる。
落ちてきた髪がお腹を黒く染めていく。

「見てよ、私これからずっと半分ツルツルにして過ごしていくんだよ」
「すぐに伸ばすんでしょ?それに、ウィッグとかもあるし」
バリカンが耳のすぐ上の髪を刈り取っていく。

「はる君が惨めな私に興奮してくれてるから、私ずっとこの髪型でいるよ。この頭のままおばさんになっていくの。はる君が受け入れてくれるならウィッグもいらないよ」
左から順に、黒、白、青、そしてまた黒という配色になっているメグさんは続ける。

「結婚式だって、はる君が興奮してくれるならこの惨めな頭でいいよ。最高に幸せな日を、最高に恥ずかしい頭でみんなに見られながら過ごすの。それもこの歳での結婚式」

メグさんの右半分から、長い髪が消えた。

「ねえ、剃ってよ」
メグさんにいわれるがままに、短く刈り取られた後の毛を丁寧に剃りとっていく。

「こんなんになっちゃった」
メグさんは顔を近づける。

「ほら、みて。こっちの半分はかわいい、あなたの好みの女でしょ」
メグさんは右の横顔を見せながら俺の首の後ろに手を回す。

「ねえ、こっちも見て。惨めなツルツル頭の私も」
メグさんは左の横顔を見せたかと思うと、おもむろに俺の唇に口づけをした。
剃り上げられたメグさんは、不思議な妖美さを放っており、むしろ髪が残っている側の顔よりもエロくみえた。

その後、俺はかわいいショートボブの右のメグさんと、ツルツルのスキンヘッドになった左のメグさんを交互に楽しみながら、何度もカラダを重ねた…。


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