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BMOレガシー参戦記-バント型フードチェインは何故8castに敗れたのか-

2022年8月20日に開催されたBigMagicOpenレガシー(BMO)に参加してきましたので簡単にですがレポを残したいと思います。

◆デッキリスト

今回、デッキリストは下記にしました。

https://deck.hareruyamtg.com/deck/410757

元々フードチェインのようなコンボしつつビートダウンプランがそれなりに強いデッキが好きで、大きなレガシー大会ではよく採用していたアーキタイプでしたのでフードチェインを使うことまでは決めていました。
練習ではコロナ前に使っていたスゥルタイ型を試運転で回してみました。
しかし、環境トップにいるURデルバーそしてその発展系URドラゴンが用いる当時環境にいなかった「濁浪の執政」が黒を採用していた利点(衰微やプッシュ)をかなり殺していることが判明。そこで処理手段が豊富な白を採用したバント型にすることにしました。

以下、主な採用カードと意図。

◎メインボード

・土地
サイドボードのBtBを活かせるように基本地形超多めに。Karakasも採用検討したが、なぜか所持カード箱から見つからなかったので断念。たぶんどっかのデッキに入ってる。

・貴族の教主
マナクリ。大昔は死儀礼のシャーマン、オーコ時代は金のガチョウ、今は極楽鳥とのチョイスになる枠。2ターン目3マナの動きをしたい&ウーロ脱出を安定するために採用。極楽鳥にすると虹色の終焉のレンジが広がるが、賛美とどちらが良いかで賛美派だったため教主採用。殴れるマナクリはグダったときに強い。

・忍耐
お手軽墓地対策&貴重なクロック。
想起で出してフードチェイン始動の種にする動きあるかなって期待したけど一回もありませんでした。

・自然の怒りのタイタン、ウーロ
本日のMVP。脱出して生き残ったら勝った試合多数。
墓地に落ちた霧虚ろのグリフィン追放する仕事も1回だけありました。メインでウーロ見えるとサイド後に墓地対策積まれるので過信は禁物。

・起源のハイドラ
過去のフードチェインでは大活躍していたハイドラ。よくこのカードで潮吹きの暴君持ってきてました。能力のパーマネントを出す効果が唱えたとき誘発のため、テフェリーを安全に着地してコンボ阻害に除去差し込みされるのを防げます。

・虹色の終焉
本リストでは3マナレンジまでの万能除去。
軽量ファクトやPWを処理できて偉い。

・時を解す者、テフェリー
バント型採用の最大要因のひとつ。
濁浪の執政着地後もマイナスで戻すことで再キャストまでの時間も稼げる。
常在型活かして安全にコンボ完走できるのも、着地後はこちらのカウンターが打ち消されなくなるのホント偉い。

◎サイドボード

・霧裂きのハイドラ
対青にフィニッシュ手段として入れる用。無限入れなくても食物連鎖から盤面全部飛ばしてX=10くらいで唱えて2パンで倒すのもアリ。使用感としてはサイドイン先がやや狭く感じたので無くてもいいかも。勿体ない枠その1。

・龍王ドロモカ
3枚目の打ち消されないテフェリー扱いでサイド枠に。過去にフードチェインでも採用実績のあるカードで、無限マナ→勝ち手段の勝ち手段へのカウンター防ぐためにこのカード噛ませると安全だよね。ついでに絆魂飛行がデルバー系統にも強いねという理由でサイド枠にいました。が、現環境だと濁浪の執政にサイズ負けすることもあり制空権取れない&テフェリーで足りた感もあり、無くてもいい。勿体ない枠その2。

・花の絨毯
対青の定番エンチャントの一枚。2アクションとって呪文通しにいったり、本リストでは食物連鎖前にハイドロイド混成体ぶん回すのがとても強力な動き。

・安らかな眠り
究極の墓地対策。フードチェインにとってはブロック参加した霧虚ろのグリフィンがそのまま追放領域に移動できるので無限ブロッカー生成機のオマケ効果が。ただ、メイン採用した忍耐が効いていてサイド2枚は過剰に感じた。勿体ない枠その3。

・梅澤の十手
古からの最強装備品。主にデスタク、エルフ向け。スゥルタイ型では疫病を仕組むものを採用していたが、バント型にしたのでこちらを採用。

◎採用しなかったカード

・永遠の災い魔
スペースの問題と盤面に出たときの若干の弱さから不採用としたが、本戦でチャリスX=4で置かれたり、1マナ足りずにコンボスタートできないケースがあったりと不便な事のほうが圧倒的に多かったので入れざるを得ないと思います。

・漁る軟泥
忍耐がいるので足りる判断。自分の墓地に落ちた霧虚ろのグリフィンの追放もそれなりに強いが悠長&ウーロで足りそう。

・濁浪の執政
ウーロがまだ存在しなかった頃はスゥルタイ型ではタシグルやグルマグのアンコウ採用で長期戦でのグリフィン追放方法&太いクロック役割で探査持ちクリーチャーも少し入れておりました。今回はウーロ採用しているので墓地リソースはウーロで食べきってしまいそうなので見送りとなりました。

・活性の力
テフェリーと虹色の終焉である程度置物は外せるので不要では?と思いましたが、たぶんここが敗因でした。本戦ではウルザの物語に苦しめられる展開が多かったので、土地を触れるカードが必要だったなと。緑カウントは足りそうながら素撃ちも出来るかなと思うので

・不毛の大地
過去にも2枚積みで採用していた時期もありウルザの物語を見るならBtBよりも壌土からの生命&不毛の大地のほうが良かったかも?と。BtBもめっちゃ強かったのでここは要検討。

・空を放浪するもの、ヨーリオン
スペース困ってたから実はアリだったのでは……?
Karakasも土地枚数増えるなら許容かなと。

◆BMOレガシーレポート


・1回戦 デス&タックス(ヨーリオン)

〇×〇
メインでお互い気が付かず、迷宮の霊魂がいるのに失念しててハイドロイド混成体で20枚ドローしてしまう大ミス(気が付いて場合はX=1億でライフ5000万点ゲイン0ドロー選択でこちらの負け筋無くなるので勝敗には関係無かったハズ……)
サイドではカルドラ完成体に走られるゲームで1本落とすものの、3本目にはBtB設置でマナを縛ってから盤面制圧後にウーロ着地して走り切る。
デスタクは思いのほか特殊地形多く、デッキ構成によっては3/4が特殊地形だったりするのでBtBハメが効くケースあるので思い切って投入したのが良い方向に出た試合となりました。

・2回戦 8cast

〇××
メインはチャリス、エムリー、ウルザの物語キープのお相手がドローソース引けず、エムリーも打ち消し成功したためリソース差で勝ち。
サイド後は最大3枚引かれたウルザの物語からのトークンを処理しきれずに負ける試合を2回繰り返しました。無念。

・3回戦 青黒アーティファクト

〇〇
しっかり印鑑まで積まれているマナファクト多めなデッキ。観てはいないですが、おそらくカーンも搭載されてるかなといった2回戦とは違ったアーティファクト軸でした。しかし、やはりというか当然というかウルザの物語は当然こちらのデッキにも入ってはおりました。が、ドローが少な目なため2枚目以降のウルザの物語を設置するには至らず、氷牙のコアトルで睨み合いながらコンボ成就でメイン勝ち、サイド後は色が増えた分効きが良くなったBtBが刺さりgdgdしている間に盤面を固めて勝利しました。

・4回戦 赤単プリズン

××
イニシアチブを得る混沌の洞窟の冒険者がブンブンしてきて止められず負け×2
こちらもイニシアチブを奪えるように氷牙のコアトルや護衛募集員を展開するものの、混沌の洞窟の冒険者がいい具合にトップから除去をめくるのでどうにも止められず……。
血染めの月にもある程度耐性のある土地構造なので、初手に山見たときはプリズンかぁ悪くないかな……?と思ったら生物の質がかなり上がっててびっくりでした。恐るべしイニシアチブ。

・5回戦 ANT

〇〇
ウーロ投げ込みによりライフ20以上を保ち続けられた結果、18点ドレインに耐えて勝ち。サイド後は忍耐で墓地を適時掃除しながらBtB設置で無事勝利。

・6回戦 デスシャドウ(BUG)

×〇〇
初動湿った墓からの思考囲いでデスシャドウを確信するもののずーっと死の影は出ず、秘密を掘り下げるものと濁浪の執政に殴られる。こちらも氷牙のコアトルで打ち取る構えを見せるも殺しが飛んできてメインを落とす。
サイド後は花の絨毯を敷き、丁寧に虹色の終焉で軽いカードを処理してウーロで暴れるのを繰り返して勝利。2戦目の通りの悪霊サイクリングに合わせて想起で忍耐を投げて墓地を掃除して濁浪の執政着地を遅らせたのは本大会での個人的ベストプレイだったかなと思います。

・7回戦 8cast

××
またしても8cast。そして止まらぬウルザの物語からのめちゃ強トークン……
いいところ無くマッチを落としました。


ということで、4-3ドロップという結果となりました。
うーん、残念……

◆もし次に大会に出るなら?

8castへの耐性、とくにウルザの物語への耐性を意識しつつ積めなかったカードのスペースを取るためにヨーリオン型のフードチェイン案を載せて終わりたいと思います。

次回の大きな大会ではこちらを軸に調整していこうかと思います。
このレポートで食物連鎖に興味をもった人が少しでも増えれば嬉しいです。

旦那様へのご援助頂けますと幸いです。 二條舞衣