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dancing 53 ★ 引っかかる

繰り返し繰り返し、聴いてしまう歌がある。
そういう歌はもう中毒みたいなもので、単純に「好き」という言葉だけで片づけられない「何か」がある。
自分の中の「何か」に引っかかって離れない、離れてくれない。そんな歌たちが少なからずある。

ハヌマーンというバンドがいる。正確には「いた」。もう既に解散してしまっているバンドだ。知ったのは3年前くらいだろうか。
解散してから10年ほどは経っているのに、未だに根強いファンがいる。
楽曲の持つ力、引力というか、やっぱり引っかかって離れない。

・・・ここまで書いてみて、具体的にどの曲のどの歌詞が~と書こうと思ったけどやめた。なんか全然頭が回らないから考えるのがおっくうになってしまった。南無

またの機会に、じっくり書くことにする。

○桐島聡について
指名手配犯の桐島聡(今時点では、桐島聡と見られる男)が死んだ。
詳しいことはあまりよく知らないが、50年ほど前にテロ行為をして、今に至るまで逃亡、潜伏をしていた男だ。コンビニの喫煙所や、パチンコ屋の喫煙所(喫煙所ばっかだな)には指名手配のポスターが貼られていることが多く、ぼーっと眺めていたし、桐島の特徴的な顔写真のせいもあって印象に残っていた。

「最期は本名で迎えたい」と、自分から名乗り出たことでその存在が発覚し、DNA鑑定や捜査をしている最中で、末期ガンで死んだ。

なぜだろう。なんでこの男の死が、引っかかるんだろう。

最期は本名で、というのはあまりに身勝手なエゴだ。
犠牲者がいるテロだ。もっと早くに出頭して、果たすべき責任があったろうに。偽名を使い、それなりに友達もいて、飲み屋で盛り上がっていたこともあるという。
どんな心境だったかは知らないが、それなりに人生を楽しんで、最期は本名で迎えたいなんて。

・・・とはいえ、そんな身勝手な理由とはいえ、桐島という男の気持ちも理解できてしまいそうなのがまた。
極めて「人間」ぽいというか、うん、やっぱりそれが人間なんだなと思わせられる。

いちいち自分に重ね合わせてみるのは悪い癖だが、逃げて逃げて、死の間際まで隠れてたどり着いた先が、「自分を知ってほしい」みたいな感情なのは嫌だなと思いつつ、案外、自分も含めてみんな、そんなもんなのかもしれないな。

うーん、なんか上手く言葉がまとまらないからここまでにしよう。


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ヘッダーは、みんなのフォトギャラリーからcectne9さんのイラストをお借りしました。
素敵なイラスト、ありがとうございます。

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