dancing 48 ★ 超ひも理論

突然、ふっと恐ろしくなって崩れ落ちそうになる時がある。
家に1人でいる時は、あぁ〜…!とか叫んでしまうし、電車の中にいる時は叫びを押し殺そうとして、んぐっ!と喉を鳴らしたのち、息切れを起こす。

だけど一瞬で収まる。突然来て、突然去っていく。

何が恐ろしいのか。有り体に言えば「死」が怖い。
というより、その先に待ち構えている「無」が怖い。

死んだらどうなるんだろう、死んだら自分という存在がなくなる、永遠に覚めることのない無が続く、いやそもそも自分が誕生するまではずっと無だった…という考えに耽っては、恐ろしくなって体が動かなくなるということが幼少期からあった。

誰しも経験のあることだと思うが、大抵は年を重なる内に考えなくなったり、頻度も減っていくのではなかろうか。

ところが、28歳になりもうじき二児の父親になろうとしている自分は、未だにそういった考えにとらわれてしまう。

「宇宙」について考えても恐ろしくなる。

人間では計り知れないスケール感、覆すことの出来ない存在感、ちっぽけな自分を乗せた、広大であるはずの地球が、宇宙の中ではどれほど小さいものかを知った時の無力感。ブラックホール…

宇宙≒無

だから、宇宙のことはなるべく考えないようにしている。

相対性理論、量子力学、超ひも理論…

宇宙の謎を解き明かそうと、頭の良い人達がずっと考え続けている。

頭の悪い自分には、宇宙のことを考えないようにするので精一杯だ。

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