ソーシャルダンス。健康的な形で「幸せ」への手段、満ち足りる手段として、それでいて、エネルギーコストも低い手段は他にあるのだろうか?
僕を、大きく方向づけたワークショップがある。
それは「プレデザインワークショップ」。
プレデザイン・ワークショップ | Living World
https://livingworld.net/predesign0908/
要するに「デザインする(作る)前に」というワークショップ。
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そもそもデザインする必要、あるんだっけ?
そもそも作る必要、あるんだっけ?
なんのために、作るんだっけ?
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そんなことを濃密に、自身の中を探求する時間だった。
深掘りできていない部分もある。
けれど、相応の時間をかけたこと、その時間に入っていて、ググッと深く潜っていったこと。
それはあとあとにも、大きく尾を引いている。
たった六日間といえば、たった六日間。
けれど、こんなに濃厚な時間はなかったかもしれない。
密度が時間を決める。
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「プレダンスワークショップ」や、「プレライフワークショップ」があったら、どんなものに、なるだろう。
お題目が大きすぎるし、自分が扱うには、まだまだ人生経験は足りない。
けれど、「デザインする前」を深掘りさせてくれた師がいるように、そんなワークショップがあったら、楽しいだろうな。
それに、経験が足りなくても、扱うことによって、「ダンスする前」や「生きる、その前提として」を、考えることができるかもしれない。
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「教える」のではない。
「工房」なのだ。
「ワークショップ」とは、ファクトリーとの対比の言葉だ。
工業的な量産。それに対比される工房でのものづくり。
僕は「ダンサー」は、量産されるものではない、と思っている。
だから、明らかに「工房」型だ。
一人一人が、それぞれに輝き方が違う。
それを引き出すこと。
輝きを増すこと。
あるいは燻っていた炎を、もくもくと煙が出るほど燃え上がらせること。
そんなことをしてくれる先生が好きだし、「教える側」となるならば、「教える」のではなく、フラットな存在として、薫陶を導くような存在になれたらいいな、と思う。
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教えることが教わることでもある。
経験が、新鮮な感性を邪魔することもある。
新鮮な感性だけだと、無鉄砲にTry & Error することを、経験からTryする範囲を示すことで、新しい領域が深まるのを加速させることができるかもしれない。
触媒になれるかもしれない。
PS
そうだった。僕がデザインする目的は、このワークショップを受けて何年も経ってから、やっとわかった。「幸せになるためのデザイン」だ。
言葉としては一年も経たずに浮かんでいた。だからBase of Pyramid、1日1ドル以下で生活する人のためのデザイン、というのも興味を持った。
だけれど、まずは自分の生活を安定させねば、人のためになることなどできない、と悟った。
エネルギー資源を極力無駄にせず、エコロジーに、人をハッピーにする。
「地球に優しい」が「人類の絶滅」という手段に頼らず、「人が生きながらえながら、地球にも優しい」を実現するために、どうすればいいか?
そんなことをずーっと考えていた。
僕は、ダンスは、エネルギー資源の消費量のコストの割に、人を幸せにするというパフォーマンスの、コストパフォーマンスがとても高いと思う。
エンタメは、ことごとく、エネルギーを使う。
こんなに低消費なエンタメ、他にあるだろうか?
ハッピーと低資源、ロハス、エコロジー、今でいえばサステナブル、SDGsな、エンタメは、これから、現れるのだろうか?
現れた時に、それは、SFを現実化したような脳に任意の刺激を加えてハッピーになったり、幸せになるホルモンを打つような、無機的な形ではなく、人としての形を保ちつつ、有機的に、健康的に幸せにしてくれるような手段であるのだろうか?
健康的な形で「幸せ」への手段、満ち足りる手段として、それでいて、エネルギーコストも低い手段は他にあるのだろうか?
人口爆発した時に、供給がどこかに偏らず、楽しめるような方法、そしてエネルギーが人口に対して指数関数的に比例してしまわないような、「人を幸せにする」エンタメはあるのだろうか?
僕が、「なにかを伝える」というときは常にこれが念頭に、ある。
これは、祈り、である。
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