村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』人間による破壊の衝動
ふと手にとった『コインロッカー・ベイビーズ』。題名は知っていたものの、どういう作品か知りませんでした。
人情的な話かな、と軽く手をとり愕然。
SF小説に、かなりの衝撃を受けました。SF と言っても日常と地続きの SF です。
1日で上巻、2日目で下巻を読んでしまいました。
めちゃくちゃ怖い小説です。
なぜ人間は生きているのか……。
当時の若者の代弁小説の中では、個人としての人間としてだけでなく、人間自体についての問いが投げかけられています。
社会に矛盾を感じる人