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エンタメ感想文

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映画・テレビ・舞台・本の感想をまとめました
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#映画感想文

映画『藁にもすがる獣たち』- 生きてさえいればどうにかなる…のか

映画館のチケットをずっと使えずにいたコロナ禍。 2021年、久々に映画館で観た映画です。 映画館自体は混んでいたものの、この映画を観ていたのは僕をふくめ2人しかいませんでした。 日本の小説が原作の韓国映画原作は日本人作家・曽根圭介さんが 2011年 に発表した犯罪小説です。 日本の小説が、韓国で映画化されました。他国の作品を自国で映画化するほどの熱量があるのでは、と思い興味を持ちました。 あらすじ父から継いだ店をダメにしてしまった男。自分の借金のせいで家庭がくずれ夫

『リンボ』ハードボイルド白黒映画:残酷なのに美しい

先月、東京国際映画祭が日比谷・有楽町・銀座で開催されていました。 メジャーな作品だけでなく、コアな作品、社会派な作品も登場し、日本で公開や配信のない映画を見られる良い機会です。 今さらですが、第34回「東京国際映画祭2021」で観た作品の感想です。 『リンボ』という香港を舞台にしたかなりハードな作品です。 『リンボ』あらすじ犯罪うずまく香港のスラム街。左手だけが残される猟奇的な連続殺人事件が起こる。 その手の持ち主は誰なのか、すでに死んでいるのか。暴力的なベテラン刑