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アイマスギャルゲー『ココロの中の、部屋の鍵-ルームキー-(通称ここカギ)』レビュー

※このギャルゲーはフィクションです
※全員のルートのネタバレがあります!


いやぁ~~~~、最高のゲームでしたね。ココかぎ!
前回のクロイノに続いて神ゲーでしたわ。

システムは前回同様基本的にマップ選んで個別√入っていく設定なのですが、
九十九先生が主人公役だからなのか、世界観の設定に気合を感じましたね。
なので、元のゲームと若干キャラの印象が違う感がありましたが……
アイマス世界観の設定をベースにしつつのギャルゲーキャラとしてリブートしてる感じでしたね。
そんな雰囲気なのでクロイノと比べてシリアスめな雰囲気でした。
90年代とか2000年代のいわゆる泣きゲー的な風潮のゲーム好きだった人は多分好きだと思います!

どうしてもプレイしてほしくて感想を書きました。感想は攻略した順です。
ネタバレばっかりで恐縮なんですけど、ぜひ見て欲しいです!


〇ストーリー

 謎解きバライティ番組に出演することになた九十九一希は、
 自分以外の共演者は全て女性とい環境に戸惑いつつも、共に謎解きを行っていく。

 順調に謎を解く中、舞台はスタジオからロケに。
 とある合宿所についた際、全員が不可思議な既視感に捕らわれる。
 そして、一希の部屋に一通の手紙が置いてあることに気づく。

『あなたの"罪"を私は知っている。告発されたくなければ、謎を解け』

 一希は無事謎を解き、既視感の正体を知ることが出来るのか。
 そして一希の、罪を知るものとは――?

 って設定なんですが、みなさん既にプレイして頂いているのでご存知かと思いますが、
 合宿所ターン(ヒロインの個別√)からはループものに変化していくわけなのですが、
 ヒロインたちも含めて自覚がないんですよねぇ……(二人除いて)。
 個別のルートでループの要因がそれぞれ異なってたので、個別√を飽きずにプレイ出来ました!

 で!途中から出てくる見覚えのある合宿所~~~~~~!!!!!ってなって感動した。
 あれは福井にある旅館が舞台ですからね。そりゃ中部エリアで舞台にするわ!ってなりました。
 何気に背景を見ると、今までのサインがあった……こういう細かいネタ挟んでくれるの好きだよ。
 夏が舞台だったので、定番の水鉄砲やらで遊んだりするのも見れて満足です。

〇主人公(九十九一希)

 前髪が隠れている男ってギャルゲーの主人公なんですよ(偏見)
 SideM本編では書かれていない、九十九先生のラノベの話が出てきたのが印象的でしたね。
 あとここカギだけの設定だとは思いますが、ゲームシナリオにも協力してたって設定と
 大学2年生で文学部ですよ(海外文学研究しているらしい)っていうのが書かれていた。

 先生と罪、といえば一番最初に浮かぶのが過去のゴーストライターの件ですが
 何人かの個別√では、向き合わないといけない部分としては書かれていましたね。
 ゴーストライターの過去を肯定的には描かないけど、そこで後悔している苦しみを包む的な?
 
 でも、隠し√ではそれすらもミスリードにしてしまうの……なるほどね(うまいな)ってなっちゃった。

 先生はタケルと比べると、主人公でもありヒロインでもありました。
 若干ヌケてるところとこか九十九買いとかしちゃう場面があるからかな……。
 呼称は基本的に名前+さんづけ。でも早苗さんだけ苗字+さんだった。
 でもチャラさとかは微塵も感じなかった。多分さんづけだからかな。
 SideMでも都築さんだけ苗字呼びだしね……結構年上の人には苗字呼びなのかもしれん。

〇白石紬√

 出会いのシーンでハンカチ落としたのを拾うベタな出会いを経験する白石紬、
 その後ストーカーか何かと勘違いしてめっちゃ噛みつき、番組の顔合わせで顔を真っ青にするの可愛かった。
 あと謎解きで早とちりして、解けなくてヘコんでる姿が最高に愛しかったね。
 その後先生に誘導されて正解を出せて喜んでるのめちゃめちゃほっこりしちゃった。親目線です。

 先生を好きになって、合宿中に告白をしたいという願いが原因で世界がループしているの白石紬!って感じだった。
 しかも、ただ両想いになるだけじゃダメで自分から告白するってトリガーが必要だったのが……。
 合宿の夜、海岸線で線香花火をしながらという最高のロケーションで
 先生が想いを告げる場面で、顔を真っ赤にした紬が逆切れかましながら

「なんなん……うちから、言いたかったのに!」

 って言った瞬間、世界が制止して合宿初日に戻ったのは流石に笑いました。白石!!!

 まつり姫と早苗さんの年上二人が応援してくれてるのすげー良かったですね。
 途中で遊ばれてると気づいて怒る部分もあったりしましたが……つむかわ。
 合宿最終日、紬から想いを告げる場面で、九十九先生がループの記憶をおぼろげに思い出すんですが
 その記憶の中で何度も告白しようとしては躊躇っているのを理解してしまうんですよね。

「ありがとう……想いを伝えてくれて」

 って溢れる愛しさで紬を抱きしめるところでガッツポーズしちゃった。
 世界を巻き込む恋をしたバカップルに幸あれ……

〇桐生つかさ√

 出た!幼少期に約束枠!!!(好物)福井出身という設定を生かしている感じはある。
 お父さんとの取材旅行で先生が高浜を訪れた時、同じく家族旅行してた社長と出会うベタながら最高の過去。
 二人にとっても思い出の地だったんですねぇ~。途中まで気づいてなかったけど。
 確かにリメショとか見ると、今の先生と過去の先生、若干雰囲気が異なりますものね……。

 途中でお互いのことに気づいた二人が「あの夏は楽しかった」「また過ごせるとは思わなかった」
「続けばいいのに」って思ってしまったのがループの要因なんだよなぁって思うと
 合宿が楽しければ楽しいほどにループが終わらねぇ……って歯がゆい気持ちになってしまった。

 最初に違和感を覚えるのが先生だけど、その楽しさからその違和感から目を逸らすんですよね。
 でも社長は、それを見逃さないんですよ。先生を壁ドンしながら

「アタシさ、負けるの嫌いなんだよ。それがわけわかんないセカイとやらの法則だって」
「力貸せよ一希。アタシは絶対、『明日』に行くからな」

 って言ってしゃ、社長~~~~~!!!!!!!!!ってなった。私も無事に攻略されました。

 結局のところループ要因の一つが幼いころに二人でした約束に関わってくるんですよね。
 今度あった時、流れ星を二人で見ようっていう約束を護れていなかったことを思い出して
 二人で夜通し空を見上げる場面めちゃめちゃ良かった……
 結局夜明けまで星空しか見えなかったけど、陽が昇る前に流星群が降り注ぐってシーンがあるんですけど、
 そこで目を輝かせて空を見上げる社長の横顔めちゃめちゃ可愛かったです……
 可愛いとカッコイイを備えた桐生つかさ√……カンペキでした。

〇菊地真√

 合宿でカニにめっちゃテンション上がってたんですが、ゼノリスペクトですかね。スベスベマンジュウガニじゃないが。

 真と仲良くなるきっかけ……そうか父親か……ってなた。先生も真くんも父親に対しては複雑な関係だしな。
 共通ルートで父親の話をした時に、反発心を隠さない真と複雑な気持ちがあるって言う先生の差が印象的でしたね。

 真√のループきっかけは先生で、話の中でゴーストライターのことを知られちゃうんですよ。
 自分に似ている、でも真っ直ぐな真にそれを知られたくないと思った先生が、
 聞かれていなければいいのにと願い、やり直し的なループするんですが、何回やっても知られちゃうんですよ。
 そのうち先生もループに気づいて、自分のせいで抜けられない、でも知られたくないと苦悩。
 まあそこで、真のことが好きだから軽蔑されたくないっていう自分の感情に気づいちゃうのが……辛いけどいいねぇ~。

「確かに、びっくりはしました。でも……」
「一希さんが本当に悪いことをして、何とも思ってないなら……こんな辛そうにしないじゃないですか」

 日陰で苦悩するところに真が来て、日差しの中から手を差し伸べながらこういうスチルめっちゃ良かった。美だった。

「……おれはただ、好きな人に軽蔑をされたくないだけなんだ」

 ってポツって言うところで、差し伸べイケ顔から真っ赤になって「すすす……好き!?」って動揺しちゃうの良かったね、まこかわ。
 真の言葉に救われてループ脱出するので、実質ヒロインは先生でした。間違いねぇな。

 まこまこりん♪の振舞いを見せられた後、周りの反応をヨソに「真さんは可愛いな」って褒める先生最高だったし
 嬉しそうにする真を見てお前らお似合いだな……ってなりましたね。
 でも戸惑わなかったの、多分涼の女子アイドルふるまいのおかげだね。師匠だもんな。

〇輿水幸子√

 実は最初は幸子からやろうとしてたですが、ルートに行けなかったんですよ。(一人攻略が条件だったらしい)

「何でみなさん、同じ行動をしてるんですか?」
「もしかしてこの番組……新手のドッキリなんですか?」

 って聞くところでうわああああ記憶持ちだぁ!!!ってなってしまった。幸子がその枠か!って。そりゃ制限かかるわ。
 幸子はドッキリ慣れしてるから、ループの途中まで「そういう企画だ」って思って静観してたんですね。
 でも途中で変だと思ったから、仕掛人だとは思うけど、信頼をしている先生にコッソリ聞いてくれたんですね。信頼。

 何で幸子だけ記憶が残ってるんだろ?ってなったけど、幸子は「このままでいいのに」って願わないタイプなんですよ。
 ならばそのループの原因は?って考えると先生しかないんですよ……。
 そこからループの原因を探るんですけど、先生はループ前の記憶を繰り返すたびに失っちゃうんですよ。
 だからこそ幸子は心中では悲しむんですけど、それを表には出さずに胸を張ってみせるんですね。

「ボクは、何回だって伝えますよ。一希さんが忘れたって、ボクは覚えています」
「だってボクはカンペキで……カワイイんですから」

 プレイヤーは虚勢だってわかってるけど先生はそれを知らないんですよね……早く気づいて!!!ってなった。
 終盤、ループの繰り返しで心が疲弊してる幸子に気づいた先生が彼女に付きっきりになって、
 今までと違う流れになったなって幸子がぼんやり思うんですよ。
 その中で、ループの記憶のないはずの九十九先生がひとつだけ思い出すんですよね。
 彼女の側に居て、もっと多くの表情を見ることが出来たら――と願ってしまったことに。いや無自覚に惚れてたんかい! 先生も割と恋愛で世界線を変えてしまうタイプだったし、そのことを告げると、珍しくガチで照れた幸子が見れます。
 その願いは叶うよ。ループを抜けた先で、二人で居られるんだからさ……幸せにな。

〇片桐早苗√

 早苗さん、唯一の成人だからか、頼りがいがある面が強調されてました!
 でも頼れる大人というだけではなく、飲酒からくる隙や大人カワイイ部分も出ていた!
 あと普通に酔いつぶれて寝ちゃうところで先生がお姫様だっこするシーン良かったですね……
 軽さと寝顔にキュンとしちゃうところ良かったし、
 その後起きた早苗さんが羞恥で暴れてしまい先生が落としちゃうのも良かったです。

 文学系ではなさそうな早苗さんが、九十九先生の"罪"の聞き役になるのは意外でした。
 先生の部屋に置かれていた手紙をたまたま早苗さんが見てしまって話を聞くターンになりまして。

「俺は、大切な人を救いたいと思って、結果的に多くの人を騙していました」
「きっとこれは、それを忘れるなっていう戒めなんです」

 直接ではゴーストライターのことは言わないものの、
 元警察官である早苗さんに自信の罪を告白する場面があったんですけど、
 そこで九十九先生の頭を抱えて自分の胸に引き寄せながら

「一希くんは、それを後悔しているんでしょう?」
「罪を悔いて、向き合って、償おうとしているならそれでいいの」
「本当の"罪"は、そこから目を逸らして生き続けることよ」

 って言ってくれる場面すごい良かったんですけどやっぱ胸に目がいっちゃいますね。おっぱいクッション……。
 でも早苗さんが先生から告白された時、マジで迫られて若干腰が引けている早苗さんマジでよかった。
 そうだよな、攻めてくる大人のおねえさんはカウンターに弱いのギャルゲーの定番だもんな。
 あと、ループの原因が二日酔いを悔いた早苗さんがもうこんな酒の飲み方しないって後悔してるからで、
 先生に告白されていっぱいいっぱいになったことで酒を飲まなかったことでループ脱出したの笑いました。片桐!!!!!

〇大崎甜花√

 先生の名前聞いてモジモジしてたの、人見知りだからかな~って思っていたんだが、
 ゲームシナリオ作ってたぜって設定がめっちゃ生きていた……まあ意味のない設定つけるとは思ってなかったが。
 そのゲームが現代モノRPGで短いループでやり直しながら未来に進むって設定、めっちゃ今回の話を踏まえてる!
 あとここカギ内だけの設定だと思うけど、甜花ちゃんラノベも嗜んでらっしゃった。
 先生が駄作って言った自身の作品であるラノベをめっちゃ長文で感想言うじゃん……ってなった。
 そのことに驚きつつも、少しだけ嬉しそうな顔をする先生にほっこりした。二人ともカワイイね……。

 283プロから代表して来ていた甜花ちゃんが案外気を張って失敗したくないって思ってるのは意外な部分でしたね。
 で、合宿パートになって、ゲームは得意だけど協力プレイが不得手な甜花ちゃんが
「やり直し、出来たらいいのに……」って願っちゃうんですよね。そこからループが開始される。
 繰り返しているせいか、みんなも甜花ちゃんもスムーズにゲームを進めることが出来るんだけど、
 段々と既視感ではなく違和感を覚えはじめてしまうんですよねぇ~。で、スタッフが最後の問題を予備の問題に差し替えてしまう。
 そこで混乱して、失敗しそうになった甜花ちゃんを先生が支えてくれるのが良かった。

「でも甜花……また、失敗しちゃう。ゲーム、クリアできないよ……」

 ループの記憶がないはずなのに、『また』と口にするのはやっぱりぼんやり記憶に刻まれてるんかな~
 とか思ってたら一枚絵になって、甜花ちゃんを後ろから支えつつ先生が

「大丈夫だ……おれがいる。甜花さん、失敗しても大丈夫だ」

 って囁くシーンすげーサイコー!!!ってなっちゃった。失敗してもいい、って肯定してくれるのもいいっすよね。
 結局失敗するんだけど、皆の協力で無事にクリア出来て、甜花ちゃんがにへへ笑いするのすごく良かったです。
 でも甜花ちゃん、仕事なくなればいいのにじゃなくてやり直ししたいって願うの、成長したね……ってなった(親目線)

〇鷺沢文香√

 文学少女と文学青年の恋愛めっちゃスローテンポだな!!
 九十九先生のお父さんの大ファンであり、ここ数年の文体に違和感を覚えている勢だったわ。

「先生の文体が、数年前を境に変わることがあったんですが……何かご存知ですか」

 って聞いてしまうの距離の近づきのせいでグイグイ聞いちゃうの……ああ~~~~鷺沢文香~!ってなった。
 二人の距離は近づいたからこその弊害~~~!!!!!ってなっちゃった。
 あと多分こういう会話が出てきていたから、SideM時空で言うとレターライブより前になりますかね多分……。

 その会話があったせいか、表面上は本の話で盛り上がりを見せるものの、どことなく心の距離が開いてしまう二人。
 もしかしてあの会話のせいでと思う文香と、上手く返せず不快にさせたことを後悔する二人分の気持ちとズレでループを生み出してしまった。
 そこで悩みを聞いてくれるのが同い年のまつり姫っていうのがいいですよね。
 悩んでいるよりも、悩んでいることを伝える方が現状を変えられるかもしれない、って言葉で勇気を出す文香……!!
 傷つけた理由を教えて欲しい、と問いかける文香に対し、「違う、おれが文香さんを傷つけた」と謎の譲り合いをする二人。
 でもまつりの言葉を胸に、踏み出すのは文香なんですよね~。[新たな一歩]鷺沢文香じゃん!
 そして知りたいという気持ちを向けるの、『九十九先生』から『九十九一希』になっていると気づくの……恋ですよ。

「あなたの好きな本……好きなもの……好きだと思うもの、全てを」
「教えて下さい、九十九さん」

 後悔よりも前に進む勇気を選んだ文香と、それに心を動かされて二人の気持ちが重なり合って時が動き出すんですよ。
 若干シリアスめな流れでしたが、EDで文香さんの叔父さんちで貴重な古本を爆買いする先生見て笑っちゃったし安心した。咎めずにニコニコしないでくれ鷺沢さん。在庫が枯渇すんぞ。

 あと鷺沢さんが読んでる本、共通ルートでは「奇蹟を行う男」「愚者の渡しの攻防」で、
 個別√に入ると「七回死んだ男」「リピート」でしたね。共通ルートからループもののヒント出てたじゃん!

〇徳川まつり√

 ガチガチに攻略制限があった!最後にしか攻略できなかったし、真相√的な内容でもあった。

 姫√に入ると、合宿初日の行動が若干変わるんですよね。
 それまで合宿所に行く前に高浜の神社で撮影の成功祈願みたいなのをしてから向かうって流れだったんですが
 まつりの体調が途中で悪くなって合宿所に行く方に変えないか?みたいな話になるんですよ。
(まあ結局別行動が難しいってなってしまっていくことになるのですが)
 神社での行動を思い出すと「境内で願い事をする」「お守りを買う」「ふもとのフリマで買い物をする」
 の3つをしているのですが、この神社にループのトリガーがあるのか?って気づかせてくれる作り、最高です。

 結局のところ、神社で買っためのう細工の瑪瑙に不思議な力が宿っていたのがループの原因だったわけですが、
 よりにもよって姫ルートでは力を宿った石をアクセサリープレゼントしちゃうわけですよ。よりにもよって。
(それまでの√では事務所や知り合いのお土産にしようと思って買い占めてただけだった)
 っていうか先生の罪、ループ要因の買い物をしたって方かーい!!!ってなった。まあ原因ではあるから、罪っちゃ罪か。悪気は一切ないが。

 あとさ……そこでグリマス時代の小籠塔のお話出します!?ってなりました。
 まつり√での姫だけ、グリマス時代の「普通の女の子ではなかったお姫様の徳川まつり」なんですよ。
 そして、普通の女の子ではない自分の力を使えばループ原因そのものを消せるけど、
 かわりに自分という存在が消えてしまうことを先生に告げるんですよ。
 でもさー、それって九十九先生が好きになった人が消えちゃうってことじゃん!?

「そんなことは……させられない。ならずっとこの世界で――」

 『徳川まつり』を消すくらいなら、永久に前に進まないことを選ぼうとする先生に対して、まつりが唇の上にそっと指をあてて言うんですよね。

「……大丈夫。姫と王子は何度でも巡り合う運命なのです」
「だからこの続きは、一希くんが紡いでください……約束だよ」

 そして笑顔で貰ったアクセサリーを壊すんですよ……辛すぎるんやが(なお、素手で握りつぶす)。

 最終的に抜けたループの先で、まつりと先生が偶然街中で巡り合うんですけど、

「……こんにちは、一希くん。今日はお出かけなのですか?」
「そうだな……エスコートさせてもらえるだろうか、お姫様」

 って会話するところ……お、覚えてるもしかして~~~~~!?ってなってEDが流れていくの
 ど、どちらとも解釈を出来るお話の流れだ~!!!!!!オシャレだ!!!!!!ってなった。
 どちらにせよ、あの時のまつりとの約束を守って新しい二人の物語を紡げるんですねって思って泣きました。最高でした。

その他

・神社のお守り、めのう細工、アイス(全種類一個ずつ)、鷺沢さんちの本(ED後) などなどを九十九買いする
 描写があったせいで、プレイヤー諸兄姉から日本経済を回す男扱いされてて笑っちゃったね。
・カワイイ幸子と化学反応を起こしながらカワイイアイドル街道爆走する真くんめっちゃ良い!!!
 越境シナリオの良さがバチバチに出ていてすごく良かったです……そうそうこういうの欲しかったんですよ。
・お話の性質上お旗のメンツは出番が少なめだったのが残念だったなぁ~。
 でも甜花ちゃん√の話で出てきたFPSでのライバルが大吾っぽくてフフってなっちゃったね。
 あと、真√で涼とやった舞台の話をしてくれてDS!!!って叫んじゃった。
・もしかしたら、私が見そびれているイベントやEDがあるかもしれないので、よろしければご一報ください。

 https://peing.net/ja/dan_3


以上。誰かこのギャルゲ作って下さい!!!!!!!

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