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今夜もきっと足が攣る
わたしは睡眠時の呼吸が不安定になることが稀にあって、そのまま逝ってしまいそうになることが前の冬に2度ほどあった。そのたび未発表の写真やら仕事相手の顔が浮かんで「いやまだならん」とブハーと起き上がり、足元の湯たんぽを両足で手繰り寄せ、そのまま足が攣る。アタタタタタタタタ!!扁平足の宿命である。
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明け方に繰り出される北斗の拳(わたしはすでに死んでいる)に夫がうるさいなぁと文句を言いつつ「おい、ケンシロウ」と言いながらわたしに水を差し出してくれた。悶絶しながら「ありがとう…あの、サプリもお願いします」と這う這うの体で夫に懇願。サプリとはコレである。
攣った際に服用すると速攻で効くという漢方もあるらしいが、足が攣っている最中に粉末状のものを口に流し入れるなどという高等技術がわたしにできるはずもなく。よってこの錠剤タイプのサプリを常備している。これを3粒、水でぐいと流し込んで息をととのえ、なんとか事なきを得るのが常。
ところでなぜ足が攣るのだろうか。以下に分かりやすく説明してあった。
写真家にとって脚は三脚(二脚だけど)。仕事の際は脚を前後または左右にガバと開いて腰を落としてカメラを構える。そのためもあるのか、整体などへ行くと「いい筋肉ついてますよ〜」と褒められることが多い。ちなみに人間ドックの採血の際は「まあー!お手本みたいな血管!!」と立派な静脈を絶賛される。
ところで、オムロン ヘルスケアさんの情報によると
定期的な運動をしていないと、筋肉量は20歳代を100とした場合、30歳代、40歳代…と進むにつれ、約10%ずつ低下して、60歳代以上では約60%程度まで落ち込むことに。足の筋肉量が減少すると、下半身の血液の流れが低下し、ミネラルやビタミンなどの栄養分の補給もうまくいかなくなります。
ということらしい。30代前半の頃ジムでガツガツ鍛えていた時期があったが、あの頃のピンと張りつめた体型はどこへやら。今となっては下っ腹にはふかふかのお座布団のようなおにくが万年床のように鎮座ましておりまする。知り合いの芸者さんに「センセ、おさけをたくさん召し上がるのにスレンダー」と言われたので上のように答えたところ「そ!れ!は!夢と希望です!」と言っていただいたのでその後もごきげんに夢と希望を蓄積しつつありますが、筋肉の存在感が年々薄れているように感じるのはこのためだったのね。
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ちなみに歳をとると代謝が落ちると常識のように捉えられているけど、そんなことはないらしい。落ちたとしてもせいぜい2〜3%程度だとか。要は歳をとると筋肉量が減るため、無意識に筋力を使わない行動を取る。それゆえ若い頃と同じ動作をしているつもりでもカロリーの消費量が少なくなっているだけ、と。なるほど。
とはいえ、この夏6年ぶりにグラナダを訪れたその夜に両ふくらはぎと左の向こう脛、さらには右足の甲が同時に攣ったときは脂汗をかきつつさすがに危機感を味わったので、来年はせめて筋トレくらいは習慣付けたいところ。去年も言っていた気もするが、さてはて。
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