見出し画像

わたしのつむじは旅路型

幼い頃から「つむじまがり」とか「へそまがり」とか言われ続けてきたが、ただ正直なだけではないかと思いつつ、ふとつむじを確認してみたら先端が二手に分かれていた。これは何まがりと言うのか。

つむじといえば夫のつむじは2つある。小学生の時はその毛流れから「玉ねぎ」と言われていたらしいが、現在は衛生写真で見るような台風が2つ並んでいるようにみえる。が、この2つは決して交わることはないのだな、いや、毛髪が消失したらそれは同化したことになるのか?なんてくだらないことを考える。想像して持っていたコーヒーをこぼしそうになった。

実際にはありえないAIによるイメージ

いつかトランジットでフランクフルトに2泊した際、宿泊したホテルのエレベーターで居合わせた長身の夫婦が我々を見下ろして夫のつむじが2つあることに気づいたらしく、ひそひそとしかし驚きの声をあげていたので、私もこっそり目配せし、ロビーに降りるまで3人でニヤニヤしていた。当の本人は気づいていない。そんな渦巻いた2つのつむじを私は19号と20号と呼んでいる。理由は特にない。

そういえば猫につむじはあるのだろうか、と小花さんの身体をくまなく観察してみたところ、腹が肛門付近が怪しいと思いつつよく分からなかった。しかし毛流れあるところにつむじあり。仕方がないので Google先生に聞いてみたところ、鼻から眉間あたりにあるとのこと。なるほど、確かに。小花さんのつむじは上下を反転させたY字型であった。

つむじなどどうでもよくなるほど小花さんはスーパーかわいい

つむじに型名があるのかは知らないが、私は道なき道を行き二手に分かれる旅路型、夫は左曲がりと右曲がりの二極を持つ台風型もしくはアンドロメダ型、小花さんは2つの川が合流し大河から大海原へ進む、プラスウルトラ型タイプであった。

プラスウルトラについては以下を参照。

PLUS ULTRA プルス ウルトラと書かれたラテン語は「もっと遠くを目指せ、かの地には新大陸がある!」という意味で、常に「前進せよ!」というコロンブスの強い意志と、レコンキスタを完了させたカトリック両王の孫、スペイン国王カルロス1世 (神聖ローマ皇帝カール5世) の信念が刻みこまれている。

PALAZZO ALHAMBRA アルハンブラ宮殿に残るコロンブスのお手柄

先日新しい美容室へ行った際「分け目変えてみますか?」と聞かれたが「つむじがあるので…」「そうですね…」で話は終わってしまった。つむじは生涯変えられない。つむじまがりも変わることはないのだろう。

へそまがりの話はまたいつか。

いただいたサポートは作品展示や写真集などの制作費に使用させていただきます。