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今年クリアしたゲームの感想をいうやつ

※この記事はホシハウス Advent Calendar 2020、15日目の記事です。 
昨日はろめろ君が、今年の『名盤15選』の記事を書いてくれました。僕も食指は伸ばしてるつもりですが、やっぱり本の業の人には敵いませんね……すごいぜ。

早いもので、気づいたときにはもう年の瀬。コロナが~なんて言っている間に、時間だけはどんどん過ぎていきますね。今年は特に、疫病のせいで外出する機会が少なく、おうちゲーム!してた方も多いんじゃないでしょうか。

 僕も例にも漏れず、家でゲームばっかりしていました。いや、コロナとかなくても大体ゲームばっかりしてますが。今年クリアしたゲームを数えてみると、14個ほどあることがわかりました。買ったゲームはもっと多く、積んでいるゲームの数は僕も把握してないほどです。

流石に14のゲームをすべて語るのは時間がかかってしまうので、今回は5つのゲームに絞って感想をいうやつをやります。自分の備忘録も兼ねてですが、面白かったものはひとに共有したいので……!


1,  DEATH STRANDING

ノーマン・リーダスが荷物を運ぶゲーム。これだけだとノーマン・リーダスのファンゲームか何か?と思われるので、僭越ながら補足させてもらうと、かの小島監督が贈る、ムービーがそんなに多くないタイプの、『プレイするSF映画 / 配達シミュレーション』という、奇妙な組み合わせのゲームです。

SF好きにはおススメできる、難解かつ奇妙な世界観。舞台は北アメリカ大陸なんだけれど、かつて大都市であった場所が綺麗さっぱりなくなり、巨大なクレーターが残っていると思えば、影のような化け物が跋扈しているとか。化け物を視認するためには、ゆりかごのような機械に入った『赤ん坊』とへその緒を通してあの世と繋がる必要があるとか。この世界でたまに降る雨は、触れるものすべての時間を急激に加速させるため、それに触れすぎれば人も他の生き物も老いて死ぬし、建物もすぐ劣化するし、上手く活用すれば農作物を一瞬で育てることもできるとか。最初こそこの世界で何が起きているか?がなにもわからないのですが、配達区域を広げていくにつれ、そのあたりの設定が徐々にわかってくるのも非常に気持ちがいいですね。

また、配達シミュレーションとしても面白いです。主人公のサムは一応人間なので、重い荷物を背負いすぎれば転倒しやすくなるし、荷物のバランスがおかしければ、ちょっとした勾配の坂を登ったり下ったりするだけで転倒します。当然、転倒すれば背負った荷物はバラバラに崩れ落ちて破損するし、運んだ先のおじさんに微妙な顔をされます

でも、一気にたくさんの荷物を運べば、そして早く届ければ届けるほど、運んだ先のおじさんにも喜ばれます。だからこそ、地図と天気予報と化け物情報を見ながら、どういうルートで配達先まで運ぶかを考え、『この山を越えるのは無理?梯子とか橋とか用意した方がいい?この先に化け物はいる?雨は降らない?バイクで運ぶには地面がデコボコすぎないか?』などなど様々な要素を予想しながら荷物を運ぶの、意外とクセになります。あと配達先のおじさんのテンションが高くてちょっとうれしくなる。

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おじさんが感謝のメールでめっちゃ絵文字多用してくる。


あと、戦闘要素もあるのですが、とにかく化け物との戦闘(戦闘?)がスリルがあっていい。一緒に息を止めたくなる恐怖。ホラー映画を観ているときのような(僕はホラーが本当に苦手なので、ホラー映画はコワすぎ!シリーズぐらいしか見たことないです。ホラー映画か?)あの緊張感の中、化け物空間を抜けたときの安堵感、本当に気持ちがいい。

ストーリー、世界観、ゲームシステムと全ての要素がかなり独特で、それでいてどれも洗練されている完成度の高いゲーム。荷物を運ぶことでアメリカ全土を、そして人と人とを繋ぐノーマン・リーダス。そんな彼が紡ぐ、正しくハートフルストーリーな物語、DEATH STRANDINGをよろしくお願いいたします。

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ノーマン・リーダスの肉体美も楽しめる。


2,  Ghost of Tsushima

誉れは浜で死にました。対馬の武士・境井仁が、大陸から襲い掛かる蒙古の大軍勢に挑む。鎌倉時代の日本・対馬を全土に展開されるオープンワールド剣劇アクションゲームです。

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美しい自然のなか、燻る黒煙、
下には、蒙古の軍勢が我が物顔で居座っている

主人公の境井仁は生まれも武士、育ちも武士。育ての親の叔父と同じく、誉れを重んじ、いかなる戦いも正々堂々と挑む、生真面目で民想いな男である。しかし当然、蒙古の戦いに誉れなどなく、武士の常識は通用しない。一騎討ちを申し込めば、油と火をかけられ有無を言わさず燃やされる。一対一で戦える保障などなく、囲んで武器で殴られるのは当然のこと、遠くから弓で射られるわ、火器を使われるわ。正面から挑んでは、民の命を守ることはできない。誉れのある戦いを取るか、民の命を取るか。そのために、仁がどういった選択をしていくのか――が、このゲームのストーリーの核となっていきます。

と、ストーリー自体も非常に面白いのですが、オープンワールド剣劇アクションとしても非常に面白い。対馬全土が舞台で、どういう訳か南から北まで移動するにあたり、四季(夏/秋/冬)ががっつり楽しめるような気候になっているのですが、風光明媚な日本の四季を楽しむ中、当然のように串刺しにされた民の死体や、真っ黒焦げになった民がその辺に転がっていたり、美しさと残酷さを併せ持ったリアルな世界は、歩き回るだけでも楽しいです。少し歩けば蒙古の軍団に当たり、バシバシ剣劇アクションもするし、少し歩けば温泉や狐の巣、句がひとつ詠めるような美しい景色にも会える。飽きさせない対馬ワールドがお前を待っているぞ!!

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狐(と境井仁が)可愛いねんな。

 という感じの、ストーリーもオープンワールドゲーとしても、非常にクオリティの高いゲームとなっております。結論がさっきのデス・ストランディングと似通っている気もしなくはないですが、やっぱり紹介するなら多方面でクオリティ高いゲームじゃないとね!


3, チックタック:二人のための物語

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2人の生きた人間がいないとプレイが成り立たない、非対称型協力パズルゲーム。それがこの、『チックタック:二人のための物語』です。

これだけ言うと、マジで何?って思われるので補足させていただきますと、協力必須ゲーでありながら、ゲーム同士でオンライン通信を行わない稀有なゲームです。非常に説明が難しいのですが……オフラインのひとつの『ゲーム』そのものに、裏の2面がそれぞれセットされており、二人の生きた人間で認識合わせを行い、それぞれどちらか表裏を選択するんですね。

選んだ面によって、お互いに与えられる情報が異なるんで、電話でも、discordの通話でも、チャットでも、とにかくなんらかの方法でパートナーに『自分だけが見えている』情報を与えることで謎を解いていく、そんな謎解きゲームとなっております。

ゲームのクリアのためには情報の共有が必須となり、パートナーは何が見えているのか?何の情報を望んでいるのか?を考えながら、それぞれ情報を提供していく。この過程が非常に面白い。たぶん、人の組み合わせによって、無限の楽しみ方がある、そんなゲームとなっております。

いや、一度クリアしてしまうとすべてのネタがわかってしまうので、『クリアしていない人と人がプレイするのを見る』ことしか楽しめないのは少し寂しいところですが、この楽しみ方は無限にできるので……。ある意味、永遠に楽しめるゲームになったのではないかと。面白いコンセプトのゲームでした。


4, ペーパーマリオ オリガミキング

『スーパーシール』『カラースプラッシュ』と、最近期待されて無いがちのペーパーマリオシリーズの中で、なんだか妙に爪痕を残していった怪作。コロナ禍の中の発表は突然で、身構える間もなく発売されたこの作品は、思いのほか妙な人気を博している。

ペーパーマリオシリーズといえば、やっぱり『マリオストーリー』や『ペーパーマリオRPG』、(僕が個人的に大好きなアクションRPGである)『スーパーペーパーマリオ』ですよね。このような名作続きである中、途中で急にゲームシステムが変わり、ミヤホンのちゃぶ台返しがさく裂し、ファンの評価がきれいに分かれたといわれるシリーズとも噂されます。

でも、そんな中で、妙な世界観とゲームシステムで、オリガミキングのような人気逆転現象が起きているのは非常に面白い。このオリガミキングというゲームは、とにかく『紙であるなら何をやってもいいという倫理感』の上に成り立つ『金の力ですべてを解決する、川島隆太教授監修脳を鍛える大人のDSトレーニング』という、かなり大味なゲームなのがメチャクチャ面白い。

一応マリオのシリーズのゲームではあるが、戦闘もほぼ脳トレ、脳トレでなんとかならない部分はコインを支払うことで戦闘を進めるという、初心者にもマゾにも優しい戦闘スタイル。 プレイしているうちに、自分のやれることとやれないことがよく身に染みてくるので、ある意味選択の楽しみを得ることができますね。

肝心のストーリーはというと、敵の敵は味方である『クッパ軍団』と、色々あって一緒に行動することになるオリガミの姫、オリジナルキャラクターである『オリビアちゃん』とともに、様々な世界を回って悪いやつを倒すといった勧善懲悪モノです。いろんな世界を回る関係上、コロナ禍で思うように観光できなかったスポットを巡ることになるので、疑似的に観光を楽しむこともでき、この時期に刺してきたのはそういう戦略もあるのかな~と思います。

ペーパーマリオシリーズ経験・未経験関係なく、意外と面白いという点に関しては、本当におススメできますので、よろしくお願いします。

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ボム平さん………………


5, ゼルダ無双 厄災の黙示録

年末には悪魔が潜むとはよくいうが、まさにそれ。という感じのゲームであった。無双シリーズは本当にゼルダ無双(前作)しかやったことなく、ゼルダシリーズは「リンクのボウガントレーニング」と「夢島リメイク」、「トライフォース三銃士」を除きすべてをプレイしてきた※1結構なゼルダファンの僕ですが。

外人四コマみたいな盛り上がりしてたよ。あるシーンのところで。

何を言うまでもない。BotWをプレイした奴は全員やれ。それ以外言えることはないです。

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終わりだよ。


※1 BSゼルダの伝説とかディスクシステム版ゼルダの伝説とか、Angry Video Game Nerdでやってたようなアレは除く。流石に今プレイするのは無理です……


今年はコロナ禍もあり、数々のひとがおうちゲーム!を楽しむ一年になりました。そんな時だからこそ、普段から遊んでいるオタクは、いつもと変わらずゲームに勤しむのもいいんじゃないでしょうか。君こそが、次のゲーマーを生み出す原動力となるんだ。


明日は、いんげん君が『ざっくりと読むための英語の話(知らんけど)(後編)』を書いてくれるそうです。英語はマジで苦手なので、DeepLがなかったら今頃死んでますね。ちゃんと英語勉強しなきゃ………………


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