私たちはしっかり者になってしまった

こんにちは。だっきーです。

結論から言いますと「もっと遊ぼう!」という内容です。そんなこと言って「いやいや~遊んでますよ笑。私たちってそんなにしっかり者なんですかね?」とツッコミをいれている時点できっとあなたはしっかり者なのだと思います。これは本当です。

子どもの頃はとても柔軟です。ごっこ遊びなんていい例だと思います。木の棒があるときは魔法のステッキ、あるときは剣、現実に戻ればただの棒です。ごっこ遊びではよく虚構世界(きょこう・せかい)という言葉を使います。要するに現実ではない場所・空間という意味です。虚構世界の対義語は現実世界があり、木の棒はただの棒といった考え方です。

ごっこ遊びはだいたい入学前児からみられる遊びで社会性を獲得する一つの手段であると考えられています。ごっこ遊びが成立するのは柔軟な世界があると信じているからだと思います。

今回は「子どもの柔軟性」と「遊び心の大切さ」について考えてみたいと思います。虚構世界や現実世界という言葉は文章中に使いますので覚えていただけると嬉しいです。 


子どもの柔軟性

多くの人たちは子ども時代に遊びを経験し、また、親の手伝い最中においても「あそび」に変えてしまう...懐かしい感覚を思い出しましたでしょうか。え...?遊んだことがないって...!?もったいない(笑)

子どもの頃、ごっこ遊びといった虚構世界を構築し、理想の世界や非現実的な世界を持てる感覚の範囲内で表現し、時には演じ、遊びをおこないます。現実世界では木の棒であっても虚構世界だったら魔法の杖や勇者の剣にも自分の望むものに変わります。中二病とは違いますよ!!(笑)

子どもだから現実を見えていないだけ...という人もいますが、子どもたちは虚構世界から現実世界へ戻ってこれますので、虚構と現実の境界をしっかりと理解しているのです。先ほどは木の棒で例えましたが、鉛筆だったらもう少しわかりやすいと思います。

現実世界の鉛筆の機能は炭の部分に何かしらのものを当てる(なぞる)と色を付けるというものですが、虚構世界を構築すると人形を乗せる飛行機やママゴトのお箸に変わるかもしれません。でも、「今は勉強する時間で遊ばないで!」と両親や先生に注意されると虚構世界はたちまち崩壊し、現実の鉛筆としての機能に戻ります。

鉛筆という機能的側面と本来の使い方ではない遊びが何かしらの形で行き来します。何かしらというのは前日に見た絵本やテレビの内容を「真似たい・表現したい」と感じて虚構世界を構築しているのだと思います。


私たちはしっかり者になってしまった

大人が先ほどの例のようなことができるのか...というと違いますね。仕事中に何かを見立てて虚構世界を構築すれば、たちまち変な人だとうわさが流れてしまいます。それと遊びができなくなった理由があります。

それは、「遊び=非生産的行動」であり、社会貢献をしない行動は善い行いではないという考え方です。この考え方はあまり好きではないですが、世間一般の捉え方では「娯楽・怠け」は遊びに含まれる意味になります。なぜこのような考え方が広まったのでしょうか。

理由は簡単で私たちがあまりにもしっかり者になってしまったからです。何かしら時間に追われ、電車の1分や2分もイライラしてしまうのが日本人のイメージで、時間に余裕があるようには見えません。これらの行動は作業をあげれば後で楽ができるというon/offの切替がうまい人のようにも思えてしまいますが、ヒトの身体って上手に作られていないのでoffであっても計画的に行動してしまったりと、時間に追われてしまうのです。

しっかりしようとして「遊ぶ」行動に対しては恥かしいと感じるのだと思います。それは語彙力が上がると共に言語化できることが増え、次第に「恥とは何か」という概念を獲得するからです。言語能力や表現能力が多彩なものになれば遊びの幅も広がると思うのですが、実際は違ったようです。


遊び心の大切さ

遊びは大切な機能だと思います。そうでないと幼少期の意欲旺盛な時期におこなわれることはないと思います。幼少期は語彙の獲得も同時におこなわれるので遊びの種類が広がります。

大人になってからも遊びを全くしないわけではありません。ただ子どものころと違って遊びをするのに何かしらお金が必要になったのではと考えられます(たとえば、呑み会、カラオケ、ショッピング、映画鑑賞など)。人口数で考えると子どもといえる人たちの方が多いので、遊び場の境界になるものがあるのかもしれません。子どもの方が自然環境での遊びを多くしますが、大人もハイキングやキャンプ、スキューバーダイビングなどの自然を楽しむ遊びをおこないます。

成人になるにつれて「遊び」の意味合いは、非生産的行動で、娯楽や怠けのような印象を持たれやすいですが、本来は虚構世界を展開するといった創造性を高めるといった側面もあるのだと思います。遊びとは何か...というと答えが明確にでないのかもしれませんね。


読んでいただきありがとうございます。

遊びについて興味があるよ~って方、心理学にの「この用語について」知りたいという方は、Twitter(だっきー)のDMか、こちらのコメントにてお待ちしています!


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