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Chinaのウイグルに対する蛮行を支持する54ヵ国とその声明とは?

先日、米ニューヨーク・タイムズ紙にChina政府関係者がリークしたとされる、403ページものウイグル人弾圧に関する内部書類の記事が掲載されたばかりだが、日本の大手メディアでこれを報道したのは産経新聞のみのようだった(時事通信でも簡単な記事は出したようだが)。

それ以上に驚くべきことに、先月の29日に開かれた国連総会第3委員会で日本やイギリス、アメリカ等の23ヵ国がChinaのウイグル問題について共同声明を出したが、これに対して54ヵ国もの国がChinaの蛮行を擁護し、支持するといった事態になっていた。

問題なのは、この産経新聞の記事ではどこの国がChinaを支持しているのか?の詳細が不明な点だ。また、その国々がどんな声明を出したのだろうか?
調べてみると、次の記事に行き着いた。

この記事を読むと、Chinaを支持したのが次の54ヵ国であり、ベラルーシの代表が声明を読み上げている。

・アンゴラ
・アンティグアバーブーダ
・バングラデシュ
・ベラルーシ
・ボリビア
・ブルキナファソ
・ビルマ
・ブルンジ
・カンボジア
・カメルーン
・中央アフリカ共和国
・チャド
・中国
・コモロ
・キューバ
・コンゴ民主共和国
・ジブチ
・エジプト
・赤道ギニア
・エリトリア
・ガボン
・ギニア
・ギニアビサウ
・イラン
・イラク
・ラオス
・モーリタニア
・モザンビーク
・ネパール
・ニカラグア
・ニジェール
・ナイジェリア
・北朝鮮
・オマーン
・パキスタン
・パレスチナ
・フィリピン
・コンゴ共和国
・ロシア連邦
・セルビア
・シエラレオネ
・ソロモン諸島
・南スーダン
・スリランカ
・スーダン
・スリナム
・シリア
・タンザニア
・トーゴ
・ウガンダ
・アラブ首長国連邦
・ベネズエラ
・ザンビア
・ジンバブエ


どこの国も背後にChinaマネーが臭うが、ロシアがChina支持とはいささか驚いた。米露協調路線になったのではなかったのか?
それに南沙諸島で領有権を争っているフィリピンが支持しているのも解せないし、同じムスリムであるアラブ首長国連邦までもChina支持とは。今までどんなにウイグル人が声を挙げても、中東のムスリムがシカトを決めていたことがハッキリと晒されたことになる。
なお、記事にはベラルーシの代表が読み上げた声明のリンクもある。記事では「Dueling statements」(決闘声明)としている。

こんなデタラメな寝言を信じろと言う方がどうかしてる。しかし、Chinaは自国も含め「54ヵ国もの支持がある」のを盾に取るだろう。
ちなみに、イギリスの声明を支持した日本を含む23ヵ国は次の通りだ。

・アルバニア
・オーストラリア
・オーストリア
・ベルギー
・イギリス
・カナダ
・デンマーク
・エストニア
・フィンランド
・フランス
・ドイツ
・アイスランド
・アイルランド
・日本
・ラトビア
・リヒテンシュタイン
・リトアニア
・ルクセンブルク
・オランダ
・ニュージーランド
・ノルウェー
・スウェーデン
・アメリカ


記事にはイギリスの声明のリンクもあるので紹介しておく。

いま現在、香港デモは戦争の様相を呈している。
逃亡犯条例改正案に反対するデモが発端ではあるが、これは香港の民主化のための「戦争」だと捉えなければ、大きく間違えるだろう。ウイグル人を苛烈に弾圧し、世界に対して平気でウソ八百を並べ、自国民を監視して治安維持をしているのがChinaなのだ。
香港の民主化どころか通常の普通選挙もChinaの意向で出来ず、それが2014年の「雨傘運動」に発展したが、残念ながら失敗に終わった。今度はChinaによる一国二制度が根底から崩れるような事態に発展し、香港人は正に「命懸け」でChinaと戦っているのである。
もし仮に香港が屈してChina化されれば、東シナ海から南シナ海における西側自由主義陣営のプレゼンスにかかわる。シーレーンの危機は、日本の命脈に直結する。

先の大戦が石油を含む通商妨害と経済断行が原因だったことを、思い出して欲しい。


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