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黒単デスザークに零龍は必要なのか

◇はじめに

こんにちは。ダイユーという者です。

自分はデュエルマスターズにおいて、黒単デスザークというデッキをとても愛用しているのですが、この記事を書いている2020年5月現在、新型コロナウイルスの影響でデュエマどころではなくなってしまっています。しかし、ただこの状況をマイナスにしてしまうのも嫌なので普段調整に割いていた時間を使って改めて黒単デスザークというデッキについて自分が考えていることを文字に起こして見ようと思い筆をとってみました。正直、初めて書いた記事で欠陥だらけかもしれませんが、もしよければ最後まで読んでいただいて、「こういう考えのやつもいるんだなぁ」くらいに思ってくれれば幸いです。

さて、記事のタイトルにもありますが、今回は黒単デスザークというデッキで零龍を採用するメリット、デメリットをあげて、零龍は採用するべきなのか私なりの結論を出していきます。

1.そもそも零龍とは?

零龍とはDMRP-12「超超超天!覚醒ジョギラゴンVS零龍卍誕」にて登場した超天篇のラスボスといえるクリーチャーです。その効果はとても強力なもので登場してすぐに、最速2ターンキルが可能な零龍速攻、安定して3~4tに暴走龍5000GTを着地させることができる零龍墓地ソースなどが環境に現れました。では、そんな零龍の能力を見ていきましょう。

まず、零龍を語る上で外せないのがその特殊性だと思います。ゲーム開始時に4枚の「零龍星雲」と呼ばれるカードたちと「滅亡の起源 零無」というカードがバトルゾーンに置かれます。そして、決められた4つの儀式を達成することで零龍卍誕をすることができ、1体のクリーチャーとなります。

では、零龍卍誕するための4つの儀式を見ていきましょう。

①復活の儀

正直これが一番強いと私は考えています。
墓地からカードを場に出した時墓地を2枚肥やすことができ、墓地からクリーチャーを蘇生しても墓地が減るどころかむしろ増える。これは墓地の枚数が重要なデッキではかなり大きいと思います。

②破壊の儀

1ターンに3体以上クリーチャーが破壊されていれば墓地から闇のカードを回収できるという効果です。
こちらも闇文明のコンセプトと非常にマッチしている効果です。3体クリーチャー破壊は難しいかと思いきや現代デュエマならばかなり楽に達成でき、こちらも復活の儀と同じくかなり優秀だと思います。

③墓地の儀

墓地に8枚以上カードが置かれると発動する効果ですが、こちらもかゆいところに手が届く便利な能力です。クリーチャー除却なので腐る対面が少ないいい能力だと思います。

④手札の儀

自分のターンの終わりにいずれかのプレイヤーの手札がなければGR召喚ができる、という能力。
他の儀式と比べると条件がやや難しい気もしますが、GRクリーチャーもインフレが凄まじいので達成すれば大きなアドバンテージをもたらしてくれるでしょう。

ここまで4つの儀式を紹介しましたが、
では肝心の零龍が卍誕したあとの能力はというと…

・コスト0
・パワー0
・ワールドブレイカー
・零龍卍誕した時相手のクリーチャーのパワーをすべて0にする。
・パワー0以下の時、バトルゾーンを離れず、
 すべてのバトルに勝つ。
・バトルゾーン以外のゾーンにあれば
 自分はゲームに敗北する。

このように特殊敗北のリスクこそありますが、圧倒的な盤面制圧力と強力な除却耐性を兼ね備えた強力なフィニッシャーとなるクリーチャーです。

しかし、これだけだとあまりに強すぎると運営も判断したのかこの零龍にはデメリットもあり、それがゲーム開始時相手が手札を1枚多く持った状態でゲームが始まるという点です。

2.黒単デスザークに零龍を採用するメリットとは?

さて、零龍の紹介だけで少し長くなってしまいましたが、これからが本題。
まずは、黒単デスザークに零龍を採用した際のメリットをあげて行こうと思います。

条件の達成が容易でアドを取りやすい  
先程紹介した零龍の4つの儀式ですが、黒単デスザークに主に採用されているカードとかなり相性がいいのです。

まず、「復活の儀」は堕魔ヴォーミラや無月の門を使うことで簡単に達成できますし、無月の門を発動しても墓地が減らないのはリソースの確保という点でかなり大きいです。

次に、「破壊の儀」これは堕魔ドゥポイズを使用することで簡単に条件を達成できるほか、ドゥシーザを2回キャストして、デスザークを立てることでも達成ができ、さらに墓地回収の効果はゲーム終盤に堕魔ヴォガイガなしで追憶人形ラビリピトを回収できる点が本当に強いです。

3つ目の「墓地の儀」も達成は容易です。
そもそも黒単デスザークというデッキは墓地を肥やしてゲームを作っていくデッキですので堕魔ドゥリンリや堕魔グリギャン、堕魔ヴォガイガなど墓地を肥やすことができるカードはたくさん採用されています。おまけ効果のパワーマイナス効果も地味に優秀でドゥシーザでは届かない3000ラインを除去できるので「ポクチンちん」などを焼ける点は個人的にかなり評価しています。

4つ目の「手札の儀」これは追憶人形ラビリピトという最強カードのおかげで達成難易度がかなり下がっています。おまけでついてくるGR召喚で墓地メタやブロッカーを呼び出すのもいいし、GRゾーンを全て堕魔ドゥザイコGRにして魔道具を増やすのもありだと思いますが、いずれにせよしっかりとアドバンテージを稼いでくれると思います。

最後に零龍本体。これは従来の黒単デスザークと比べて、カウンター性能をあげてくれるクリーチャーだと私は考えています。なぜなら、黒単デスザークというデッキは手札の儀さえ達成してしまえば他の儀式は相手の攻撃中にも儀式達成が狙えるからです。例えば復活の儀なら、盾から堕魔ドゥグラスを出した際、デスザークを墓地から出すことで条件を達成することができます。
また、破壊の儀も卍獄殺で条件を満たし、零龍卍誕することで「ナゾの光リリアング」のような破壊耐性持ちのクリーチャー処理することができますし、墓地の儀もドゥグラス、卍獄殺で条件達成が狙えます。もちろんそれだけではなく、零龍の強力な除去耐性を活かして詰めで使っても十分な働きをしてくれるでしょう。
 

3.黒単デスザークに零龍を採用するデメリットは?

ここまでの内容だと一見零龍は大きなドバンテージをもたらしてくれるので「採用すべきだ」と考える方が多いかと思います。
ですが、零龍の紹介のときに軽く触れましたが、零龍にはあるデメリットがあります。
それは、「相手は手札が1枚多い状態でゲームがスタートする」というものです。
パッと見た感じ大したことは無いように感じる方もいらっしゃるでしょうが、この手札1枚の差というのはあまりにも大きいです。
仮に自分が先攻だった場合相手は手札7枚スタート。大量の選択肢を相手に与えますし、後攻だった場合先攻のデメリットが帳消しになってしまいます。この手札1枚の重みは文面だと伝わりにくいですが、手札1枚の差でゲームが変わると言っても過言ではありません。

そして、デメリットとは言えないのですが、黒単デスザークに零龍を採用するかどうか議論の余地が生まれる最大の原因だと私が考えているのは黒単デスザークというデッキは零龍がなくてもしっかり勝ち切ることが出来る、という点です。

例えば、下のリストは私が1番愛用している構築、いわゆる「フルパワー黒単デスザーク」という構築なのですが、この構築であってもプレイを間違えなければ赤青クラッシュ覇道、シータバーンメアなどの環境デッキとも全然戦えます。そして私が思うに現在、黒単デスザークは零龍がないと勝てないという対面はないです。(カリヤドネはあっても勝てません)

4.結局のところ零龍は採用すべきなの?
ここまで長くなったのでここまでの内容を少しまとめて見ようと思います。

まず、黒単デスザークに零龍を採用するメリットとしては、墓地回収に墓地肥やし、クリーチャー除去など様々な役割を兼ね備えておりデッキとしての動きを潤滑にしてくれる。というものです。

一方でデメリットはというと、相手に手札を1枚与えることで強い動きを通されやすくなってしまう点です。

これらの点を踏まえて私が出した結論は黒単デスザークというデッキに零龍を採用する必要はない、というものです。
確かに、零龍は動きの潤滑油となり除去札となり、時にはフィニッシャーとなりうる優秀なクリーチャーです。しかし、最近デスザークを使っていて感じているのは環境にいるような強力なビートデッキに強い動きをされると勝つことができない、ということです。
例えば、赤青クラッシュ覇道
もともとあまり有利な対面ではないのですが、2コスト+フレア覇道+マンガノキャッスルの動きを通されるとなかなか受けきるのは難しいですし、
他には、シータバーンメア対面で先攻で2→4→6の動きを許すと大量のGRクリーチャーがバトルゾーンに展開され、一気に詰め切られてしまいます。
このように、現環境では零龍を採用しても恩恵を受ける前にやられる、というケースが多くなっていると私は感じたため今回は不採用という結論にさせていただきました。

◇あとがき

今回の記事はいかがだったでしょうか?
今回初めて記事を書いてみたのですが、自分のデュエマにおける思考を文字にするのは思っていたより大変な作業でいつも読み応えのある記事を書かれているライターさんは凄いなと改めて感じさせられました。また、デュエマも十王篇に突入してキリフダッシュが登場したこともあり、まだまだデスザークはやれると私は信じていますし、環境で再び輝かせるのも朱雀使いの仕事かなと勝手に思っています。
超天篇でも「卍夜の降皇祭」や「絶望と反魂と滅殺の決断」などで強化されている黒単デスザークに今後も注目していただけたら嬉しいです。

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