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剣盾S22【最終2065/67位】タコマックス対面砲

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【概要】

久々の非ダイマックス環境ということで、7世代老害らしく意気揚々ともぐり始めた前期は惨敗。所謂「イベループ」と呼ばれる構築を使っていたが、圧倒的ザシアン環境では3桁にすら残れなかった。速い・堅い・範囲化け物と3拍子揃っているザシアン軸に数値サイクルで勝つには、純正受けルまで構築と立ち回りの練度を上げないと不可能だと結論づけた。そのため、今期はきちんと上から殴れ、縛れる構築を使おうと決めた。友人のぼんこふ(S20最終4位)が、スカーフダイナ軸で黒バドやザシアン軸を上から縛る案を持ってきてくれて(使っていたのを勝手にパクったともいう)、それを構築の軸とした。

スカーフムゲンダイナと相性の良いポケモンとして、ハッサムを選択。あとは環境解析が進み、構築に入れるべき要素が徐々に固まってきたと思われたため、なるべく縛り範囲の広く柔軟性のある選出が可能な『対面構築』的なポケモンを多く採用した。なお本構築で異彩を放っているオクタンは、7世代で私が初の2100を達成した時の相棒である。

【戦績】

TN: Trump
最高/最終レート: 2065 67位
397戦229勝168敗
勝率: 57.7%

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シーズン序盤から1rom体制だったため、こんなものである。

【採用順】

ムゲンダイナ→ハッサム→霊獣ランドロス→オクタン→ヒヒダルマ→ミミッキュ

【ムゲンダイナ@こだわりスカーフ】

プレッシャー ひかえめ
実数値(努力値):225(76)-×-115-216(252)-115-173(180)
ダイマックスほう/ヘドロばくだん/かえんほうしゃ/シャドーボール
参考元:https://hipoke.hatenablog.com/entry/2021/09/02/163051

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(イラストは一時的にハブネークで代用)

参考元の調整のSを1伸ばした。ただよく考えてみれば、増加傾向にあったポリゴン2のダウンロード調整を施すべきだったかもしれない。その場合、Sを1下げ、Dに4振り、端数を捨てる。スカーフ枠でありながら、後出し・撃ち合い共に強い禁伝。自己再生がないため数的有利をとってのTOD等は使えなくなっているものの、黒バド・ムゲンダイナ軸への枠圧縮のためには外せない持ち物だった。ウーラオスを対策できるポケモンが他にいないため、優秀なスカーフ枠だった。

【ハッサム@とつげきチョッキ】

テクニシャン いじっぱり
実数値(努力値):173(220)-200(252)-125(36)-x-100-85
バレットパンチ/とんぼがえり/どろぼう/カウンター
-陽気悪ウーラオスのハチマキ暗黒強打15/16耐え

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(YK画伯のハッサムがなかったため、5年ぐらい前にどっかの誰かがピクトセンスで描いていた画像を使用)

ゼルネアス・黒バド対策枠。最初はこだわりハチマキで使っていた。ハチマキダブルウィングでウーラオスを吹っ飛ばすなど、素晴らしい縛り性能を発揮していたが、後述のヒヒダルマとミミッキュが加入したためにクッション性能の高いチョッキに変更。ぼんこふ先生案のカウンターは、ランドロスの地震で想定外のダメージを与えるのに役立った。

【霊獣ランドロス@ゴツゴツメット】

いかく わんぱく
実数値(努力値):196(252)-165-156(252)-x-101(4)-111
じしん/かわらわり/とんぼがえり/ステルスロック

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(霊獣ランドロスのイラストがなかったため、YK画伯のカバルドンで代用)

ザシアンに後投げして削りを入れる、どこにでもいるポケモン。かわらわりは、ハッサムから鉢巻を剥奪したため、壁展開(オーロンゲゼルネ)が辛くなったために入れた。

【オクタン@たべのこし】

ムラっけ ずぶとい
実数値(努力値):177(212)-112-126(156)-125-95-83(140)
ねっとう/タネマシンガン/みがわり/まもる
-H: 16n+1調整
-S: 4振り61族抜き(テッカグヤ、バンギラス)

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地雷of地雷。スカーフムゲンダイナを採用する以上、タイプ受けサイクルが辛いため(主にドラン)、それらを纏めて起点にし破壊できる水枠として起用。同じ水枠としては、スイクン、カプ・レヒレ、トリトドン等が候補にあがるが、スイクンはムゲンダイナが辛い日食ネクロズマ軸の裏のカプ・レヒレが無理で、カプ・レヒレはミストフィールドがムゲンダイナを妨害するためにやめた。

オクタンの特筆すべき点は、対面構築における雑なクッションとして使いながら、相手の水枠に弱くなく、運次第でタイプ受けサイクル全般を基点にできることである。しかし7世代のように回避が上がらないため、周りでサポートをガチガチに固めてまで採用する理由はないのと、みがまもの性質上TODに弱い。そのため、ハッサム&ランドロスのとんぼがえりでやんわりと試行回数を"増やすことも可能"である程度にした。

対禁伝性能は、元の数値の低さが足を引っ張ってはいるが、日食ネクロズマや身代わり瞑想カイオーガなどに強い。調整はかなりSを削ってしまったものの、然程耐久にふった恩恵を感じなかったため、地味に構築的に辛いハッサムまで抜くべきだと思った(4振りを考慮し、S実数値87調整)。そうすればS2段階上昇で準速エースバーンも抜ける。ポリ2のダウンロード対策ができ、役割対象のヒードランに安定しやすい穏やかも一考の余地あり。

【ガラルヒヒダルマ@きあいのタスキ】

ダルマモード ようき
実数値(努力値):180-192(252)-75-x-76(4)-161(252)
つららおとし/じしん/いわなだれ/はらだいこ

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最低の地雷枠。本構築のMVP。原案はぼんこふ。今環境の特徴として、ザシアン等禁止伝説のパワーが高すぎるため、霊獣ランドロスやサンダー等のやんわりとしたクッションを多く採用する傾向にあることに気付いた。

禁止伝説とも渡り合えるパワーのポケモンとして五里霧中のヒヒダルマがあがるが、「まもる」などでワザ固定をしてからサイクルを回し始めるという立ち回りも普及してきているように感じた。それだけ警戒しているヒヒダルマが打ち分けできるとあれば、相手の思考外からの勝ち筋を追えると考えた。

また対面的なポケモンを多く採用している以上、専用の受け破壊枠も必要だったため、はらだいこを採用。受け構築はヒヒダルマを見るために「まもる」(ホウオウドヒドやダイナループに顕著)を入れていることが多いため、多くのイージーウィンを生み出せた。

はらだいこヒヒダルマは実質持ち物なしなため、襷を持たせられる。ぼんこふ案ではアンコールヒヒダルマだったが、きついウルガモスのストッパーとして「いわなだれ」を採用した。カイオーガ(スカーフが減り、チョッキや残飯などムゲンダイナに強い型が多かった)への削りとしても重宝した。

【ミミッキュ@いのちのたま】

ばけのかわ いじっぱり
実数値(努力値):131(4)-156(252)-100-x-125-148(252)
じゃれつく/かげうち/ドレインパンチ/つるぎのまい

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スイーパー。カイオーガや黒バドレックスを相手する際に、専用の受けポケモンを採用したくなかったため、前述のポケモン達で削った後にスイープする路線にシフトした。火力を重視し、スイープ能力だけを意識したためASぶっぱ。

【Special Thanks】

キチっとしたサイクル構築の原案をくれたものの、私が魔改造を施しまくり発狂しつつも、応援してくれたぼんこふ先生。
オクタンに理解を示してくれないナインさん。
Among UsやシャドバやMTGをいつも一緒に遊んでくれる、沼窓の沼共。
表に出せない通話窓のホモ達。
俺がいつも構ってやってる殻猫。罵倒されるユキハル。
イラストを描いてくれたYK画伯。



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