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文芸投稿誌「文芸本陣」1993年・冬号について

1992年に会が発足、翌1993年2月に創刊、全9号まで作った文芸投稿誌「文芸本陣」。1993年冬・第4号の特集テーマは「決断の瞬間(とき)」でした。下記に特集テーマについての文章。そして、今回は「編集後記」も載せました。当時の私は、なんだかちょっと気負ってますね。
写真は目次と表紙です。文芸本陣は「かたびら・スペース・しばた。」で無料で差し上げています。
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テーマについて
特集 決断の瞬間(とき)
1993年冬号の特集テーマは「決断の瞬間(とき)」です。
 人生には様々な決断の瞬間があります。恋愛、結婚、別れ、就職、転職、転居等々、決断を誤るか否かで人生は大きく左右されます.
 しかし、何かを決めることほど難しいものもありません。考えれば考えるほど、大切に思えば思うほど、簡単に答えをだせないものです。
 我らが「文芸本陣」の「通算第四号 1993年冬号」の特集は「決断の瞬間(とき)」です。未来へ向かう私たちの今の答えを読んでみてください。
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編集後記
 「文芸本陣」も通算第四号。俗に「三号雑誌」といって、同人誌は三号で消えてゆく事例が多い。我らが「文芸本陣」はひとつの関門を越えたといえる。本陣の「旗」(=会員)も次々に増え、ページ数も104ページとなった。その記念すべき「一九九二年・冬号」の特集は「決断の瞬間(とき)」である。
 会員の中から、テーマとして難しいという意見があった。さらに「文芸本陣をやめる決断の時なんじゃないの」と外部の方に冗談も言われた。それでも、全部で六編の特集テーマ原稿が集まった。また、新しい傾向として、今までになかった小説作品が既存会員、新会員共に多数投稿された。全二十四作(詩は一人が書いた数編を一作として計上)のうち、なんと十作品が小説作品である。これは読者からよせられた「短編小説をもっと」という希望にも答える結果となった。「文芸本陣」は会員の作品と読者の意見によって、次々と変化する会員制文芸投稿誌である。
 
 さて、 一九九四年二月に発行予定の「文芸本陣 通算第五号一九九四年春号」の特集テーマは「二〇〇〇字コラム大特集 いま一番言いたいこと」である。今までとは違い、特定のテーマを持つのではなく、二〇〇〇字という字数限定とコラムという形式がテーマである。
 身近に起こった事件、暮らしのこと、世界情勢、今、言いたいこと、怒っていること、不思議だと思うこと、自由な発想と説得力ある言葉で表現していただきたい。

 会員数は発足時の三倍になった。増加の一途である。今号からデビユーされた会員は九名。「文芸本陣」は常に新鮮な血液(会員)を注入し、たくましい肉体(本誌)を維持しながら、健康な精神(方針)を保ち、どこまでも成長を目指してゆきたい。入会希望の方は「文芸本陣本部」までどうぞ。

 来年は「文芸本陣」も発足三年目、編集スタッフ一同、現在温めているアイデアや企画をさらに具体化してゆきたいと考えている。「すべての表現者の為の作戦基地=本陣」としての真の戦いはこれからである。来年もスタッフ一同、また、休む暇もない忙しい一年になるに違いない。

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