病棟日記…スポーツガールと吉田の苦悩

生活の知恵袋と物語の混合・雑文です。娯楽要素も加味しましたー!。 是非お読み下さい。♡♡♡

時刻は朝9時。身体がズッシリと痛重い。私は周囲の喧騒に呑み込まれまいと、コーヒー缶いっぱいに満たした給湯器の冷緑茶を飲み干した。

ココは東3病棟ホール。北3病棟よりも、かなり開放的な「中型・JR改札口」程の広さだ。

そこには4人掛けテーブルが10-12座席程、置かれている。

今、私の心は酷くザワついている。それは許せない人がいるからである。

当の彼女は、入院患者、スポーツウーマン、そして手芸・工作をそつなくこなす、色々と優秀なXさんだ。

許せない‼️。許せない‼️。許せない‼️。♡

そして?しかし?、私は溜息混じりにこの様に想う。

(障害者スポーツで関東大会に行くのはいい。手芸が上手いとみんなから羨望の眼差しを浴びるのもいい。それは私には何の関係も無いしどうでもいいことである)。

しかし彼女は、人間として絶望的に欠けている大事な資質があった…。

それは「謙虚さ」である。


彼女の日常の具体的な一挙一動を記述していこう。

①・ひとり「よがり🥹」の親切行為。
②・他者への過度過ぎる欠点矯正命令。
③・彼女特有の強力な威圧感。

「私、退院したら直ぐに練習に来いって監督・コーチに呼ばれているんだ」。

「頑張って。応援してるよ」…私は気のない受け応え。

「ねぇ、SNSで繋がろうよ。そうすれば連絡取り合ってまた逢えるし」。

吉田にとって、女性から好意を持たれることはごく稀だ。尚且つ、其の恋が実ることはまず無い。私が頼りなさ過ぎるからだ…と思う。

「試合、観に来てよ…」。

そう言って、彼女は私の太腿に手を廻した。後先も考えずに、私と彼女はかなりいいムードになっていた。ちょっぴりハッピーな自身の♫「アシッド・ブラック・チェリー」な気分…。

私は、この一件は、このままではいけない…私は彼女としっかりと対峙しなくてはいけないと思った。

<分析・「自分のことしか考えない人」>…私にも痛烈に思い当たる節アリ。大いに反省。💧

[特徴]
❶・大抵、他人に興味が無い
❷・ヒトに対する好き嫌いが烈しい 
❸・承認欲求が強い
❹・思い通りにならないとすぐに怒る
❺・一人で行動しがち
❻・謝罪できない

[処方箋]
①・自己中心的な面を書く
②・なぜ自分のことしか考え無いのか良く考える
③・相手の気持ちを考える
④・直す為の対策を考える、実践する

〜〜〜

精神科医でも神様でも無い私は、彼女と距離を置くことが出来る。私はまず、自分を彼女から心的に守る必要があった。

其の上で、私は彼女の優秀な運動能力を絶賛し、彼女の逞しい身体を絶賛し、そうして彼女のフォローを愉しめば良い。

つまり問題は彼女との距離感覚だ。

そして尚且つ、私の理想的なスタンスを「彼女との不断の外交的(社交的)努力を続ける姿勢」に置けば良いわけだ。

…私は懸命にペンを走らせる。

反対側のホールでは、患者OT(オペレーショナル・セラピー)プログラムの合唱が聴こえてくる。

楽曲は、♫「真夏の果実」。情緒的でありながらも無色透明さを貫いている、この楽曲の曲調が私は好きだ。♡


                了

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