【用語解説】STP分析

マーケティング用語など、気になった用語を解説…
というより、自分の理解と整理のために、個人の解釈として書く場としたいと思います。ご参考までにどうぞ。
 また、記事を書くための前提知識としても活用していきます。


<マーケティングにおけるSTP分析>

定義

◆S:セグメンテーション…市場の全体像を把握
不特定多数の人々を同じニーズや性質を持つ固まりに分けること

◆T:ターゲティング…狙うべき市場を定める
セグメンテーションの中から、具体的に標的とする固まりを選ぶこと

◆P:ポジショニング…自社の立ち位置を明確にする
ターゲット顧客に自社製品をどう好ましい形で認知してもらうかを決めること

目的

・自社商品やサービスの強みを整理し、市場における自社の立ち位置や方向性を明確にする
・標的市場の絞り込みや、自社の強みが活きそうな市場の見極め、限られた資源の分散度合いの検討などの場面に用いる

・費用対効果の高い市場にアプローチし、キャッシュを生み出すことができる
・ターゲットが明確になり、効率的かつ効果的なマーケティング活動が展開できる
・競合を回避することで価格競争などの消耗戦を回避することができる

背景

現在は成熟市場を迎え、消費者の価値観が多様化、細分化している状態です。ひとつの製品がそうした顧客ニーズすべてに応えることは困難です。
そこで、特定のセグメント市場を取り込むアプローチをとることが必要となってきます。
また、成熟市場では競争も激しくなっています。競争相手の商品と比べ、独自の価値がある存在となるような位置を占めることも重要です。

セグメンテーションの切り口

人口動態変数(デモグラフィック変数):年齢、性別、家族数、職業など
地理的変数:地方、気候、都会度、商業地など
心理的変数(サイコグラフィック変数):指向性、性格、ライフスタイルなど
行動変数:使用経験、使用頻度など

ターゲティングの評価基準(6R)

・Realistic Scale:市場規模
・Rate of Growth:成長性
・Rival:競合状況
・Rank:優先順位
・Reach:到達可能性
・Response:反応の測定可能性

ポジショニングマップ

通常、縦軸と横軸の平面にマッピングします。
顧客が意味があると判断すればどんなものでも構いません。
(価格帯や機能的なものだけではなく、イメージなどでも)
マッピングを行うことで、競合の位置や、自社製品内でのカニバリ(共食い状態)を把握することができます。

<アイスショーにおけるセグメンテーション・ターゲティング>

セグメンテーション・ターゲティング

アイスショーの戦略を考える際に必要となります。
ーどんな顧客を想定しているのか?
ーいつ、どこで行うか?
ー価格帯はどのあたりに設定するか?
ーどんな内容を想定しているか?
ー競合はいないか?他の何かと被らないか?

それにより、とるべき戦略を考えていきます。
ーどういったアプローチが適切か?
ープロモーションはどのように行えばいいか?

ポジショニング

アイスショーが乱立している現状では、ポジショニングが欠かせません。
コレでいい、ではなく、コレがいい。
「このショーに行きたい!」と思わせることが重要です。

フィギュアスケートは、スポーツ、アート、エンターテイメントの3つの要素がありますが、その中の特にどの要素を打ち出したいか、を考えるのも一案かもしれません。
また、例えばアート、エンターテイメントの中でも、どういったジャンルを押し出していくのか、も差別化をはかる大きなポイントになりえそうです。


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